サテが思った以上にせつないキャラに。まさかサテとポポがあんな結末を迎えるとは…。カイバの11話「まわるファン」の感想。とりあえずサテのこと。ポポについてはカイバ11話感想ポポsideで。
感想はあいかわらず独断で書いてます。ネタバレ多いので注意。
ポポ:お前の明るい声ははじめて聴くな
ここからポポと二人で一想団アジトへ向かうまでが、サテの一番幸せな時間だったと思うのよ。ポポが自分の体を気遣ってくれたり、見ていない様でちゃんと見てくれていた…。
でもスコンクに追われ左足を負傷したのを隠すサテ。気づかないポポ。「上昇してください」の前あたり、サテの左足ブラブラですよ。二人の関係を象徴するようなシーン。自分の気持ちを隠し続けたサテと、気づきもしないポポ。
以前でていた子供の頃のポポ、ネイロ、チェキの思い出シーンが、今度はサテの視点から。三人のやりとりを遠くからみつめる子供時代のサテ。この頃からポポのことが好きだった…。
キチ:いっしょに遊ばなくていいの?
余計なことを聞く弟の頬をグーで押すサテ。姉キャラだ! そういえばキチも子供時代から車椅子。身体の弱い姉弟で寄り添って生きてきた二人。
サテは自分の体のことを考えると引け目を感じて、ポポに気持ちを伝えることも、ポポ、チェキ、ネイロの仲良し三人組に入ることもできずにいました。
遠くから見つめ、ポポが王を目指すなら、その手伝いをしようを決めていたサテ。自分の恋心は伝えないままに。 サテはポポの「お姫様」になれなくても、同じ目的に向かって進む「相棒」という形でポポの側にいられればよかったのだと思うの。
9話でサテがチェキの「ポポに関する記憶」を全て消したとき、「自分の知らないポポとの時間」を持っていることに対する女の嫉妬コワーと思ってたんですが、たぶん違いますね。仲良し三人組を子供の頃から知っていたから、ポポがチェキを好きなことも当然知っていたはず。今更嫉妬はないでしょ。
じゃあなぜサテはチェキの記憶を消したのか? それはポポのため。
チェキは人目もはばからずポポの母がロボ母であることを告げ、ネイロの洗脳を解こうとしてます。前者は一想団でのにポポの立場を危険にさらすし、後者はポポの計画を壊してしまう。チェキに恨みはないけれど、「ポポのため」にやったのでしょう。
でもその行動はポポになじられる。ポポはここでもサテの本当の気持ちに気づきません。
ポポの野望を献身的に支え、汚れ仕事もいとわなかったサテ。ポポのダダ様に対する反逆が今回は成功したのは、サテのおかげ。でもポポが共に進むことを望んだのはチェキ。最後まで。
自分のできることは何も惜しまず全て尽くして、この結果。もうポポと共に進む道はない。これから先、ポポはサテを必要としていないから。
サテ:お前についていくのはムリだった
このセリフにいたるまでのサテの気持ちを考えると切ないです。自分で決着をつけるあたり、強い女だと思うけれど。
サテがバニラみたいに恋に殉じる事ができなかったのは、たぶん長い間ポポを見つめすぎていたせい。バニラはつきあいの短いクロニコに対して想像の余地があったけど、サテは理性的でポポを知りすぎていたため恋に溺れることすらできなかった…。
バニラのように情で動くことなく、常に傍観者で理性的だったサテ。だからサテの恋が一層悲劇的に見えますね。
そういえば、キチですよ。
キチ:わりぃ、姉貴。体換えるぜ
一瞬「借りるぜ」かと思ったけど「換えるぜ」よね。まさかワープの宮殿に攻め入るための姉ポディじゃないよね!! 仕事のできる女・サテならやりかねない気がしてコワイ。
キチ:この日のための特製ニューボディさ!
ちょ、ジャイアント・ロボみたいになってますよ。テンション上がってるキチ。不自由な生身の体を捨てて、メカ・ボディになったのか? 乗り込んで操縦しているだけなのか? もうわかりません。
キチも単なるおせっかいな恋愛サポーターかと思いきや、ここまでやってくれるということは案外ネイロのことが好きなんじゃないかと思ったり。姉と同じく言い出せないタイプでは?
ラブの行方はさておき、せめてキチくらいは生きのこって欲しいんですけど!!
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