つい最近創刊された「アニメージュオリジナル」。アニメージュ30周年記念だっけ? 刊行ペースとかまださっぱりわかりませんが、作画ファン的には要チェックかも。

設定資料、原画など、今のアニメージュじゃあ手が回りにくい作品のメイキング資料や、スタッフインタビューなど載ってます。インタビューの切り口がわりと硬派で、大人のアニメファンのツボがわかってるかんじがするのも好印象。

でもコレ、誠文堂新光社の「アニメーションノート」と競合しますね。ちなみに「アニメージュオリジナル」の方が「アニメーションノート」より100円ほど安くて、やや本の大きさが小さい。「アニメーションノート」はアート系アニメやデジタル系の作画記事、作画系のHow To記事もあるけれど、「アニメージュオリジナル」は商業アニメ中心。

MdN の「メイキングボックス」とも競合しそうだけど、あれは作品の選択がイマイチの部分があるので…。おりしも原油高で物価上昇中。消費者の財布のヒモは固い。三つ巴でつぶしあわなきゃいいんだけど…と思う私。


それはさておき「アニメージュオリジナル」のカイバ記事感想。

カラー6ページで、表紙が2ページ。カラーの設定画(全身前のみ)を表紙のカット的に配置してます。ダダ様(マスクあり)、サテとか後半登場で公式ページやアニメ雑誌でハブられがちなキャラの設定画も使われているので、絵の資料としていいかも。絵はわりと大きめですよ。

残り4ページの上半分が湯浅監督インタビュー。下半分がイメージボード集。

イメージボードは、先に発売された雑誌に掲載されたものとあまりかぶってない気がします。

この号の発売がアニメの最終回とほぼ同じ頃とあって、湯浅政明監督インタビューもかなり突っ込んだ話もでてるし、他の雑誌に出ていたものの総まとめ的な内容ともいえて、しっかりした内容で読み応えがありましたよ。

3話「クロニコのながぐつ」は演出・絵コンテ担当の横山彰利さんが、元のプロットに対してグリム童話的改変を入れてるんですね。横山さんGood Job! あれは確かに変えた方がよりいっそう寓話的で、いいと思いましたよ。

横山彰利さんは2話「密航」、7話「記憶に残らない男」、9話「ワープを討て!」も担当してますね。けっこう好みの話が多いかなー。


裏話に興味がある人は、マッドハウスのブログやWEBアニメスタイルも要チェックね。


この号で個人的によかった記事は「紅」の原画集や「鉄腕バーディーDECODE」のりょーちもさんのラフスケッチ集とか、ソウルイーターのオープニング記事とか。ソウルイーターは別記事にしようかどうしようか…。

まあ気になる人は買ってみるべし。作画好きなら楽しめそうなカンジですよ。

タイトル:animage ORIGINAL vol.1 (08.AUG (1) (ロマンアルバム)
出版社・発売時期:徳間書店(2008-07)
ページ数:136(そのうちカイバの記事は6ページ(カラー))
総合評価:3

同じ号の「紅 -kurenai-(アニメージュ オリジナル)」の記事の感想はこちらで。

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