アニメーションノートに続いて、季刊Sに「カイバ」の記事が。湯浅政明監督インタビューがメインで、原画やイメージボードなどが載っています。

原画は1話と4話から。1話のカイバがダチョウみたいな鳥に乗って逃げるシーンの原画が22枚。4話のおばあさんの記憶の部屋が崩れるシーン9枚(カバ・カイバの動きは別枠で)。どちらも動きのシーンです。

カイバは漫画っぽい動きが多いので、面白いですね。

イメージボードはアニメーションノートに載っていた企画初期イメージイラストと、たぶんカイバとネイロかな? というかんじのキャラの絵。

そしてカイバの記憶の部屋、記憶チップやホーレイトーなどの設定イラスト。言葉で解説されている部分があるので、けっこうネタバレですね。設定イラストはカラーイラストでいいかんじです。

個人的にありがたかったのは5話「憧れの星アビパ」の解説。3話、4話はたいして難しくなかったけれど、5話はパッチとキルトの中の人の関係がわかりづらくて。パッチはそもそも人間だったのか、元からロボなのかもわからなかったんですよね…。

記事ではパッチとキルトの関係を単語できっぱり書かれていたので、わかりやすくて助かりました。3話、4話の解説も少しついてるので、わかりにくかった人は読んでみるといいかも。


インタビュー記事は湯浅政明監督が約2ページ。4話の脚本・作画監督・原画・動画を担当した三原三千夫さんのインタビューは半ページ。

WEBアニメスタイルの三原三千夫さんコラムにも、話は出てますが5000枚を一人で…。「一人でやること」のメリットを季刊Sでのインタビュー記事で答えていて、ちょっと意外な答えでした。やっぱり原画・動画の人数は、時間とコストどちらを優先するかで決まるのかしら?

湯浅監督のインタビューは、アニメーションノートと微妙にかぶってますが、季刊Sの方が量が多いのでいいかな。

難点を言うならキャラ絵の資料が少ないことくらい。本編カットはちょこちょこ載ってるんですけど。3話のキラキラ見返りクロニコとか。

動きのある原画スキーにおすすめの記事かな。

掲載誌、号:季刊S (エス) 2008年 07月号 [雑誌]
出版社・発売時期:飛鳥新社(2008-06-13)
カイバの記事:6ページ(カラー)
総合評価:3

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