ポポにはまだ裏があったかー!! カイバの11話「まわるファン」のポポ感想です。分量が多くなったので2ページに分けました。サテについてはカイバ11話感想サテsideで。
感想はあいかわらず独断で書いてます。ネタバレ多いので注意。
オープニング前のポポの子供時代の記憶。あれ、前回見たときはポポとチェキとネイロの三人だったはず…。ということは今回は改変されたポポの記憶。…ネイロがいない!?
前回流れていた三人そろったバージョンは、おそらく記憶が改変されていない時のチェキの記憶。ポポの記憶もすでにネイロが幼馴染ではなかったバージョンに改変されていた…? やったのはもちろん…。
ネイロに関する態度の厳しさは10話における、幼馴染ではない単なる一想団に対する裏切り者・ネイロへの態度だった。これならしっくりきますね。ネイロへの記憶の改変に胸が痛まないし、打倒ワープの駒にするのも当然。
9話を見た段階の情報量では、てっきりお嬢様・ネイロに対する嫉妬だとばかり思ってました。やられたよ、湯浅監督!!
さらにチェキのポポ記憶削除は、サテがポポの指示で消したのかと思っていたけれど違ったのね。ということは、ポポはやっぱりチェキのことが好きだった!!
チェキがポポの記憶を全てなくしても、それでも側に置きたがったくらいだものね。子供時代の「お姫様にしてやる」という約束を忘れずにいたポポの純情。
サテには気の毒だけど、ポポがチェキに惹かれた理由はわかるかも。子供の頃からの純真な友情を持ち続けたチェキ。それがたとえポポの立場を悪くするものであっても、ポポにはうれしかった。だって「お姫様」だし。
人は自分にないものを異性に求めることが多いから、どこか似たもの同士のサテとポポではそもそもムリだったと思うわけ。
ワープの宮殿に向かう船の中、ポポとチェキ二人のシーンで流れる「the tree song」。ヤバイ!! そして曲が終わったとき……ポポさん、うっかりすぎ!!
今回、子供時代のポポとネイロのエピソード追加。レストランに食事に行き、人気の(と5話で赤ちゃんが言っていた)キルト人形を買ってもらえるネイロ。果物をポポの分1個しか買えないポポ母とポポ。
このシーン、ネイロ一家が立っている場所が少し高くて、ポポとポポ母が立っている場所が少し低い。わかりやすい対比。
経済事情が苦しいのを知って、機転をきかせてレストランへの誘いを断るポポ。
子ポポ:母さん…ぼくがいると大変?
ポポ母:…母さんは、ポポがいないとだめなんよ
この一瞬の間がリアルよね。子供にこんな心配をさせてしまう、ポポ母のやるせなさ。たしかに生活は大変だけど、子供のための苦労は苦労じゃないから。でも結局ポポのためにポポ母は…。
天下をとったときには、チェキも母も大切なもの全てなくしたポポ。それでもなおチェキにこだわるのは、チェキがポポにとってかけがえのない人だから。もちろん「全てを失ったことを認めたくない」現実逃避の気持ちもあるんだろうけど。
せまりくる植物カイバを前に、ポポがとった選択。あの選択は「もう何にも残ってない」人の発想だと思う。過去も、未来に対する希望さえもなくした人の。
一方、ポポの記憶にはさらに裏が!! ダダ様おそるべし。「世界を変える」その想いからしてダダ様に操られていたとは。あわれなりポポ。
ワープ:私はワープ。この醜い世界の王だ!
お前が言うな! というか、ワープ王家のみなさんに下層階級はふりまわされっぱなし!! ワープの圧政だけでも迷惑だというのに。次回最終回。ちゃんと収まるのか!?
ダダ様:電解雲がなくなれば、ガゲツとの垣根がなくなり、支配が難しくなる!
電解雲の存在意義ってこれだけ? ということは支配をあきらめて植物カイバにぶつければ、一挙解決しそうな予感。
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