カイバの9話「ワープを討て! 」の感想。すっかりだまされてた。いや、おかしいとはおもってたのよ。ポポさんのネイロに対する態度。 8話の過去話で「ヘンだな…」とはおもってたけど、ポポさんはチェキが好きだからああ言ったのかなーと思ってたのに…。
感想はあいかわらず独断で書いてます。ネタバレ多いので注意。
今回ポポさん、ネイロ、チェキの関係が明らかに。ポポはチェキが好き…ではなくて、ただの幼馴染よね。あの描写は。幼馴染としての親しみはあるけれど、愛情はなさそう。
チェキがいい娘なのよ。前回はポポのお母さんのことを心配し、今回はネイロのことを。幼馴染の友情ってラブ抜きでもいいものじゃないですか。こんないい友達を…ポポさんめ。
チェキ:爆破された記憶はたくさんの命よ!
たとえそれが過去の記憶ものでも、記憶を消すのは人殺しと同じことでしょ。
あんたそんなことできなかったはず…
変わってしまったネイロを心配して、自分の身の危険をかえりみず叫ぶチェキ。このシーンにやられました。この必死の叫びもむなしく、その後チェキは…。
ポポがネイロにワープを討たせる事に固執したのは、ネイロとワープが恋仲だったから、不死身のワープも恋人には反撃できないんじゃないか? というアイディアだけではなかったと思いますよ。奥底にあるのはネイロへの猛烈な嫉妬心かと。
なぜならポポとチェキは下層階級の貧乏育ちだけど、ネイロはお金持ちのお嬢様。幼いポポは王様になる夢を語り、「ネイロは召使だ。チェキはお姫様にしてやる」と言ってるんですよねー。「チェキの事が好きだから相対的にネイロを低く言っているのか? 」と思ったけど釈然としないシーン。
ポポの家は、病弱のポポを救うために、お母さんがボディを売らなければいけないほど貧乏。それを思えば何不自由ない暮らしをしているネイロがどれほどうらやましく、妬ましかったか。
身近に友達づきあいをしていて、ポポは自分とネイロの差についてひしひしと感じていたのでしょう。それはわかる。よくわかるけど…ちっさい男だよ、ポポ。コンプレックスはバネにしてもっとポジティブな行動に変えるんだ!!
チェキはネイロに幼い頃からの友情を持ち続けていたけれど、ポポは幼い頃からネイロを「友達」だとは思っていなかったんでしょうね。だから、ネイロを捨て駒にできるし、記憶の改変も平気。ネイロに恋人を殺させる行為さえ、胸が痛まない。むしろワープもネイロも不幸せになればいい! くらいの勢いです。ダメすぎるキャラだわ。
…と思っていました、11話を見るまでは。シナリオ構成うまいよね。この9話を見たときには、「これでポポ、チェキ、ネイロの人間関係は見切ったぜ! 」と思ったのに。
今回の見どころはネイロがワープを討つことを決意するシーン。
「正さなきゃ」の後の、風にたなびくツインテール!! このシーンのためにネイロをツインテールにしましたといわんばかりのカッコいい演出。
カメラの回りこみきましたー!! このレイアウトとカメラワークはヒロインだけに許されたもの。そして大空…じゃないけど思い浮かべる父母の顔。ベタだけど、いかにも「理想」のイメージに操られてるかんじが出てますね。
それからキチがおいしい回でした。「オレの話を聞けー」もよかったけど、個人的にはこのあたり。
キチ:速いねえポポさん。
(ひょーひょーに)大きなフィギュア目当てにお兄さん達がやってきたぜ
1話で登場したときには気の弱い兄ちゃんかと思いましたが、なかなかどうしてふてぶてしい。マッシュルームカットのくせに(意味不明)。
キチ:姉貴!? 男のためなら弟も売るか(ニヤリ)
9話で1番衝撃的だったのがこのシーン。「お前ら姉弟かーい!? 」じゃなくて、彼女が「女」だったことにですよ。てっきり男かと。一人称「俺」だったじゃん。 おまけにポポに惚れてたの!? しかし会話の接点がなさそうな姉弟だなー。
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