アニメ「墓場鬼太郎」3~5話感想です。「ニセ鬼太郎」の回なんかはオリジナル展開を増やしつつもいいかんじにまとめてますよ。
水木を原作より鬼太郎に絡めてますね。それなのに…絡みが増えた分「じゃ! 」がひどくかんじるんですってばー。
第3話「吸血木」感想
原作では吸血木・寝子・ニセ鬼太郎・水神様の話は並行してすすんでいくのですが、アニメではそれぞれ別エピソードに分けて1話完結にするみたいですね。
前回の終わりに芽がでていた吸血木。ねずみ男がトランプ重井(「おもい」と読む)に…というのは原作と同じ流れで、名前だけ変更されてます。
原作は実在の人物名もバンバン登場してますが、今の時代さすがにそれではマズイですからね。
地獄から戻ってきた鬼太郎と水木が「ねこや」に下宿する流れは、わりと自然なかんじになってます。鬼太郎は寝子を好きになった表現がとってもわかりやすいー。
トランプ重井が吸血木に体をのっとられるくだりは、原作よりも怪奇・恐怖度が増してるー!! これで次回までひっぱられたらつらいですが、そのまま物の怪登場~吸血木エンドに移るのでホッとします。
物の怪とねずみ男のやりとりはコミカルで好きなのですが、だいぶ端折られているのは残念。話自体ははスムーズにまとめられているのでいいかも。
「なんたる幸運」「なんたる不幸」とか別の話で使われているせりふを上手く使っているのもいいかんじ。
鬼太郎の「ならばこいつ(吸血木の実)を…売ろう!」の声色はお金にシビアな墓場鬼太郎というイメージにピッタリでした。
挿入歌の「有楽町で溶けましょう」は少しだけ。「君にメロロン」は鼻歌で使われていたんですけど…「君にメロロン」は次回ちゃんと歌われるのかも。
トランプ重井役のピエール瀧さんは最初だけやや棒読みでしたが、思ったより上手かったですよ。
第4話「寝子」感想
トイレエピソードは切らずに入れてましたね。ニセ鬼太郎もからめてるしビックリ。
ニセ鬼太郎の声は伊倉一恵さん。「魔神英雄伝ワタル」の虎王などが有名かな。古すぎてわからない? じゃあ「シティーハンター」の槇村香で。
キャット寝子さんの「君にメロロン」が…前回の鼻歌ではよくわからなかったんですけど昭和歌謡っぽくないですね。もうちょっと時代の雰囲気を出してほしかったかも。
目玉おやじが鬼太郎に作ったお弁当の「センスのないおかず」。朝のシーンでは「とれたての…」と。えー、とれたてそのままだったの?てっきり塩茹でとかそういうのだ想像してましたよ。
寝子に水木さんとの関係をきかれて「あれはただの金づる…」と口ごもって適当にごまかす鬼太郎。そういえば1話でも水木に「俺はお前の父親だぞ!!」といわれて「父親ぁ!?」って聞き返してたし。ダークです。
霊毛ちゃんちゃんこの交換は寝子のステージのどさくさで、に変わっています。
鬼太郎は自分が幽霊族の末裔であることを寝子に話して、猫娘をなぐさめます。世をはばかるもの同士という流れですね。これは原作にはないですがなかなか自然な流れかも。
川に飛び込んでから「かなづちだった…」って鬼太郎ーっ!! ピンチを助けに水に飛び込み助けてくれたのは水木でした。カッコいいー!!そしていい人ですね。
第5話「ニセ鬼太郎」感想
迷セリフ「模様がズレたかな?」きました。目玉親父の怒りっぷりがいいです。アニメでは「ちゃんちゃんこがないと鬼太郎はただの子供」扱いみたいですよ。となると原作の「おかしな奴」が省かれたのも納得かも。
車に轢かれてペラペラの姿でのんきに走り出す目玉おやじを見ることができてよかったですよ。今回笑いと泣きのバランスが上手かったと思います。
寝子に会いに行ったニセ鬼太郎が自分が彼女の命を奪ったことにおびえ、仕返しを恐れて逃げ出すシーンはよかったです。その後、寝子と向かい合って寝子の言葉に泣いて改心するシーンも。
そもそもシャレにならない話なので、表現がむずかしいところだと思うのですがわりと上手く描けていたように感じました。
鬼太郎があきらめきれずに寝子に会いに行くシーンは原作にありませんが、話の落としどころとしてはよかったのではないでしょうか。
ビート族の出番があれだけなのか?というのが気になるところですが。
3~5話はDVD2巻に収録されています。
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