アニメ「墓場鬼太郎」のガイドブックは、今のところ「墓場鬼太郎読本」だけです。ゲゲゲの鬼太郎系のムックは原作がらみで講談社というイメージですが、この「墓場鬼太郎読本」は角川書店。
角川書店は季刊ムックの「怪」を出していて水木しげるさんとの関連があるし、貸本版「墓場鬼太郎」の復刻版文庫本もだしてます。そのつながりですね。
そのせいか、この本もアニメムックというよりは、原作の紹介が半分くらい占めてます。でも、原作に関する記述は復刻版文庫を読めばわかることがほとんど。あまりディープな内容ではありませんね。
アニメの設定資料集(設定画)はアニメストーリー紹介のページに、カラーで少し紹介。後半の方まで設定画が載っているとはいえ、あまり多くありません。キャラクター設定画がたくさん見たいなら、アニメージュ「設定資料FILE 墓場鬼太郎」の方がおススメ。
アニメスタッフインタビューのページで、原画や絵コンテも少し紹介されていますがわずかです。内容も季刊S「墓場鬼太郎」やニュータイプ記事(アニメ「墓場鬼太郎」雑誌記事情報参照)と似たようなものが多くて、あまり目新しい印象は受けませんでした。アニメのメイキング資料好きとしてはやや残念な出来ですね。
この本の見どころは、インタビューや談話などの読み物。「読本」と銘打つだけあって、読み物はそれなりに充実しています。
人数は多いし、アニメスタッフインタビューや、鬼太郎・野沢雅子さん×目玉おやじ・田の中勇さん×ねずみ男・大塚周夫さん鼎談はなかなかよかったです。 前半レギュラーだった水木・大川透さんのインタビューがなかったのは残念ですが。
読み物メインで、設定資料やアニメ画像はオマケと考えれば、納得できるカンジかな。
とにかくアニメと原作本両方をディープに扱うにしては、本自体が小さいのでムリ。そのため、どちらについてもやや中途半端になってる印象ですね。
原作文庫は熟読済みだし、アニメのしっかりしたムックを読みたかった私。このムックは個人的にはちょっと残念な出来ですが、原作本を読んだことがないライトファンにはいいと思いますよ。
- タイトル:墓場鬼太郎読本
- 出版社・発売時期:角川グループパブリッシング(2008-07-23)
- ページ数:127
- 総合評価:
内容紹介
- 墓場鬼太郎のアニメ&原作漫画ガイドブック
- 墓場鬼太郎のアニメ&原作の各話紹介
- フィルター、色彩設計、CGワークス解説
- スタッフインタビュー(地岡公俊監督、清水慎治PD、成田良美シリーズ構成、山室直儀キャラクターデザイン・総作画監督、OP・ED演出・中村健治さん、美術設定・本間禎章さん、色彩設計・辻田邦夫さん、CGディレクター・森田信廣さん、美術ボード・倉橋隆さん、音楽・和田薫さん)
- 声優インタビュー(野沢雅子さん×田の中勇さん×大塚周夫さん鼎談、伊倉一恵さん、中川翔子さん、ピエール瀧さん)
- コラム(京極夏彦さん、佐野史郎さん)
- 水木しげるさんの談話
- スタッフリスト
- …etc.
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原作の各話感想です。
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