「TIGER & BUNNY(タイガー&バニー)」第4話「Fear is often greater than the danger.(案ずるより産むが易し)」の感想です。

たしか私がタイバニを偶然見始めたのはこの4話からでした。

夜中にBGM代わりにテレビつけっぱなしにしてたら、アニメが始まって。なんか濃い顔のアニメ始まったよ、なんかアメコミくさい? というのが第一印象でした。

4話はブルーローズ回だったから、イマイチ主人公が誰かわかってませんでした。戦隊物みたいなチーム物かな? という印象でした。

とりあえず、ブルーローズはヒロインポジションだろうとは思ってましたが、ワイルドタイガーは気は優しくて力持ちタイプのサブキャラかと。

最初の「ババババババ」あたりでたぶんそう思ったのだと思います(笑)。

次回予告でようやく虎徹が主人公のコンビの片割れ「タイガー」だと気づきましたよ。本編は流し見してたから、名前もしっかり把握してなかったという。

バニーちゃんはパッと見うさぎっぽいヒーロースーツだし、タイトルにバニーってあったなあ…よくわからないけど、コイツが主人公か? なんて思ってました。「若い」「ハンサム」「ツッコミ役」とアニメの主人公っぽい要素が3拍子そろってたし(笑)。


現金輸送車を強奪した犯人を追うヒーロー達。

名乗りをあげてポーズをつけている間に銃を撃ってくる犯人。アニメのお約束は無視です(笑)。

逃げ惑い、落ちるブルーローズをお姫様抱っこで助けるのはもちろんバーナビー・ブルックス・Jr.

その間に犯人確保はドラゴンキッド。

ワイルドタイガー:あーあ、またおいしいとこ持っていかれた
バーナビー:ま、誰かのおかげで救助ポイントつきましたし、僕はよしとしますけど
ブルーローズ:ちょっと新人さん、それってもしかして私のこと?
バーナビー:他に誰が?
ブルーローズ:あんたの相方、感じ悪い
ワイルドタイガー:それは認めるけど、ぼーっとしてるお前も悪いぞ

会社の上司・ロバートからもやはり注意されるカリーナ(ブルーローズ)。

ロバート:前から思っていたんだけど、君はヒーローとしての自覚がなさ過ぎる!
    我が社が望むのはアイドル歌手じゃなくて、アイドルヒーローなんだ
    いいかカリーナ、これはビジネスなんだよ
カリーナ(ブルーローズ):ヒーローなんてやりたくてやってるわけじゃありません!
    会社が歌手デビューさせる条件だって言うから、だからやっているだけです!

アイドルヒーローって。またニッチなジャンル…と思ったけど、他のヒーロー達と差別化して会社のイメージアップにつなげるには目立つ事も大切だし。これも戦略としてアリかも。

トレーニングルームで、ネイサン(ファイヤーエンブレム)に愚痴るカリーナ。

これ以後もカリーナは何かとネイサンに相談してる印象がありますね。まああのヒーローメンバーだと、他にグチを聞いてくれそうな人がいないからかも。

危険な仕事のわりに、報われない。どうして他のみんなはこんなヒーローという仕事をやってられるのか?

二人の会話に横から口をはさむ虎徹。このくらいの年齢のおじさんは、誰しも世話好き、説教好き(笑)。

虎徹は熱心にトレーニング中のバーナビーの横で、トレーニングせずにごろっと寝っころがってたクセに耳ざとい。いや、トレーニングに集中してたら他人の立ち話に聞き耳立ててられないから、むしろ当然か。

虎徹:俺達はな、別に誰かに評価されたくて命を張ってるわけじゃねえんだ

もちろんカリーナは虎徹の言葉はスルー。なにせ相手は口だけのポイントゼロ男(笑)。

ポイント獲得もヒーローの大事なお仕事だから、今期まだ結果出せてないポイントゼロ男の言う事など聞く耳持ちません。

虎徹の言葉を聞いて複雑な表情のバーナビー。その理由は、虎徹の言ってる事が自分の考えとかぶってる事に気づいたから。

リポーター:ヒーローをやってたら報われない事なんてたくさんあるでしょうね
バーナビー:僕は誰かに評価されたくてヒーローをやってるわけじゃありませんから

もうほとんど丸かぶりです。バニーちゃんもそろそろ「虎徹と自分の似ているところ」に気づき始めました。

ヒーローを辞めると母親に告げるカリーナ。

その夜、カリーナのバーの歌手のバイト中に、虎徹がやってくるのでした。

ヒーロー時の派手な衣装や決め台詞の印象とは裏腹に、カリーナが真面目な性格で、歌手のバイトにも真面目に取り組んでいる事を理解した虎徹。

冒頭で映っていたカリーナの家庭を見る限り、カリーナは裕福な家庭のお嬢さんっぽいし、両親もいかにも裕福かつ堅実なサラリーマン家庭。

親がしっかりしてるし、あんな家庭ならチャラい娘には育たないよね。

虎徹の投げかけた「どうして歌うのか? 」という問いに対するカリーナの答え。虎徹がヒーローをやる理由もそれと同じだという言葉に考え込むカリーナ。

次の日発生した、油田プラント内での爆発事故。人命救助に向かうヒーロー達。

迷いの中でヒーローの仕事より、バーからの出演要請を優先してしまうカリーナ。

バーでヒーローを賭けのネタにする酔客たち。カリーナはヒーローTVに映し出されるヒーロー達の姿に答えを見つけるのでした。

その頃のおじさんとバニーちゃん。

ワイルドタイガー:ヒーローは希望がある限り命を見捨てるわけにはいかねえんだよ!
バーナビー:まだそんな甘っちょろい事を言ってるんですか?
ワイルドタイガー:邪魔すんな
バーナビー:誰も行くなとは言ってません
ワイルドタイガー:えっ?
バーナビー:ヒーローは希望がある限りポイントを見捨てるわけにはいかないんです!

バニーちゃん、そんなにおじさんとセリフがかぶるのが嫌なのか!? 素直じゃないなあ。

たった一人を助けるために、危険な場所へ赴くヒーローたち。ようやく逃げ遅れたケガ人発見!

ワイルドタイガー:だらしねえなあ。張りぼてかよ、その体?
ロックバイソン:お前こそ能力切れてるくせに、でかい口たたくんじゃねぇ
ワイルドタイガー:お前とは鍛え方が違うんだよ、(バーナビーに)なぁ
バーナビー:鍛えてるとこなんか見たことありませんけど

3人コントの締めはやっぱりバニーちゃんが担当(笑)。安心のツッコミ役。

3人の危機一髪にブルーローズ登場。一応これでふっきれたようです。


今回はカリーナ親子のちょっといい話でした。

カリーナのパパは娘の露出度の高い衣装も心配だけど、カリーナのヒーローという仕事に対する姿勢も心配してた事。

娘の前では応援しているそぶりはなかったけれど、こっそりブルーローズのヒーローカードを買ってたこと。どれも親心ですね。いいパパです。

アニメの父親像は子供視点のものが多くて、大人目線だとあまり共感できない父親像が多いですが、これはわりと納得のパパ。

ママも一見ミーハーなかんじだけど、愛情を持って娘の歌手への夢を応援してるよき母。

ママとパパは役割が違うから、ちゃんと役割分担して全く同じ意見で娘に接してないところがいいかんじ。

ブルーローズの当番回終了。次回はバニーちゃんの誕生日イベント(笑)。

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