アニメーションノートno.10は特集が「ベテランの本気」でどちらかというと老舗アニメスタジオやベテラン監督の作品が多くとりあげられてます。「スカイ・クロラ」「スタジオジブリのレイアウト」「装甲騎兵ボトムズ ペールゼンファイルズ」「二十面相の娘」「ハイランダー」ここらへんがメインかな?

カイバソウルイータースタジオジブリ・レイアウトの記事の感想は個別ページがあるので、そちらに書いてます。

私のイチオシは「カイバ」「チーズスイートホーム」「二十面相の娘」でしょうか。他は別途探せばもっと詳しい本がありそうな気がするので。

スカイ・クロラ

「スカイ・クロラ」は12ページの巻頭特集なんですけど…ムックが他にたくさんでてますからね…。

とりあえず、スカイ・クロラに他のムックについてまとめているので、「スカイ・クロラ」目当てならそちらの方がおススメかと。

このアニメーションノートno.10では、インタビューは押井守監督、キャラクターデザイン・西尾鉄也さん、演出・西久保利彦さん。ビジュアル資料優先の紙面なので、読み物としては物足りないかと。

設定資料はキャラクター設定(カラー)、メカ設定(鉛筆線画)、美術などがありますが、やっぱりムックと比べると情報量は格段に落ちるので…。

ほかの作品のついでに…くらいの気持ちならいいかも。

装甲騎兵ボトムズ ペールゼンファイルズ

高橋良輔さん、塩山紀生さん、吉川惣司さん、大河原邦男さんのインタビューと、アニメ資料の紹介。カラー12ページ。

資料が大きめに載っているので、インタビューに関しては少なめです。だいたい「アニメーションノート」ってインタビューに関しては薄めですよね。

塩山紀生さんのキャラクターデザイン画(ラフ稿、決定稿含む)、原画などは2ページにまとまられる量くらいです。

大河原邦男さんのアーマードトルーパー(AT)設定画は4ページ。うち2ページは1ページに1枚という大きさ。あとは第1話の絵コンテ1枚など。

一応こうしてまとめてみたもののボトムズに関しては全く無知なので、これがファンにとってどの程度うれしいものなのかはさっぱりです(笑)。力になれずにすみません。

ハイランダー(川尻善男)

カラー8ページ。川尻善男監督のインタビュー、キャラクター設定&美術少々、絵コンテ集など。

メインは4ページにわたる絵コンテ集。川尻善男監督のこだわりコメントもついてます。

二十面相の娘

12ページの特集。他のアニメ雑誌ではあまりとりあげられてなかった「二十面相の娘」。「二十面相の娘」のキャラクター設定線画や、絵コンテ、美術のメイキングが見られるのはこの本だけ!?

キャラクター設定はこんなかんじ

  • チコ(全身、7話制服、外出着、体操着、11話水着など)
  • トメ(全身、表情集(?)、11話水着など)
  • 春華(11話水着)
  • 二十面相(全身、表情集)
  • ヤス(全身、表情集)

絵コンテは第1話から2枚。

インタビューは富沢信雄監督、総作画監督の野口寛明さん、キャラクターデザインの堀川耕一さんなど。

背景美術のメイキングが美術監督・小倉宏昌さん、美術チーフ合六弘さんのインタビューもあわせて4ページ。

ページ数がそこそこあるので、わりと詳しい内容ですよ。

チーズスイートホーム

まさかの「チーズスイートホーム」8ページ。マッドハウス制作なんですが、内容が1話5分のほのぼのホームコメディだけにアニメ雑誌でもまずとりあげられないメイキング資料が載ってます。

インタビューは増原光幸監督、藤井和子美術監督。

メイキング資料は絵コンテ1枚、作画監督修正、原画、そして動き参考!!

チーの「元気歩き」「たったった歩き」の2つの動き参考が1ページにまとめて大きく載っています。これでアナタもチーを動かせる!? かもしれません(笑)。

チーのカラー設定画はなんと4枚!! 全身前、横にポーズ集的なものまで、かわいい…かわいすぎる!!

美術ボード少々に美術メイキングも1ページあって、個人的にかなり楽しい内容です。

鉄腕バーディーDECODE

インタビューは赤根和樹監督、キャラクターデザインのりょーちもさん。

表紙ページにキャラクターデザインがちょこっと載ってますが、どちらかといえばデジタル系のメイキングに関する内容がメイン。

絵コンテ、原画などもあるけど、アクション原画集が小さくて…。ちょっと残念かも。

銀魂

これもまさかの「銀魂」メイキング6ページ。アニメ雑誌だと、ジャンプ系アニメは版権イラストすら規制があるみたいだし、声優インタビューか本編画像とストーリーまとめくらいしか載ってないものなんですよ。

「銀魂」を制作しているサンライズ第5スタジオの写真とか、絵コンテ、原画、作画監督修正など載ってます。それでもやはり規制があるのか(?)資料は少なめですけどね。

あとは「監督対談 高松信司×藤田陽一」。新旧二人の監督対談です。

やっぱり6ページなので…やや内容薄め。「銀魂」目的だけにこの本を買うのはよほどのファンくらいかと思いますよ。

無限の住人

「むげにん」がアニメ化されるとは…ちょっと感慨にひたってます。

それはさておき記事は4ページ。真下耕一監督インタビュー、キャラクター設定画、武器設定画、アクション原画、絵コンテなど。4ページにかなり詰め込んでます。

「無限の住人」はムックが出てるので、内容はよく知らないのですが、おそらくそちらの方がいいのでは?

タイトル:アニメーションノート no.10 (2008) (10) (SEIBUNDO Mook)
出版社・発売時期:誠文堂新光社(2008-06)
ページ数:135
総合評価:4

内容紹介

  • アニメーションノートno.10「特集:ベテランの本気」
  • スカイ・クロラ
  • スタジオジブリ・レイアウト
  • 装甲騎兵ボトムズ ペールゼンファイルズ
  • ハイランダー
  • 二十面相の娘
  • 鉄腕バーディーDECODE
  • チーズスイートホーム
  • ソウルイーター
  • カイバ
  • 銀魂
  • 無限の住人
  • …etc.

アニメーションノート感想

  1. アニメーションノートno.2
  2. アニメーションノートno.3
  3. アニメーションノートno.4
  4. アニメーションノートno.5
  5. アニメーションノートno.6
  6. アニメーションノートno.8
  7. アニメーションノートno.9
  8. アニメーションノートno.10
  9. アニメーションノートno.12