ぶっちゃけちゃうと、2008年7月26日(土)-2008年9月28日(日)に開催されたスタジオジブリのレイアウト展に合わせた宣伝を兼ねた特集記事ですよね(笑)。
レイアウトの見方については同じ頃発売された美術手帖の方が詳しいのですが、アニメーションノートno.10の方は近藤勝也さんのインタビュー記事などもあるので一応紹介。なぜ近藤勝也さんかというと同時期公開のジブリ映画「崖の上のポニョ」の作画監督だからでしょうね。
ページはカラー8ページ。
まず「レイアウトとは何か」というところから説明。絵コンテ、タイムシート、原画、動画、背景、完成画面など、資料を載せて流れを紹介しています。
例として使われているのは、「千と千尋の神隠し」のカオナシが千尋に薬湯の木の札を渡そうとするシーン。
近藤勝也さんのレイアウトについてのインタビューはほんの少しで、どちらかというとレイアウトを大きめに載せてます。だから絵の数自体は少ない印象ですね。
ジブリで「レイアウトに関して肝心されていること」について語っている内容を読むと、「NHKの「ポニョ」のドキュメントでダメ出しされてた人のレイアウトが何故ダメだったか」というのが納得できるかも。
あとは簡単なレイアウト解説です。
その他に掲載されているもので大きく載っているレイアウトは
- 「もののけ姫」のコダマたち、シシ神様のシーン1枚ずつ
- 「ハウルの動く城」からソフィー
- 「天空の城ラピュタ」の炎上する砦
- 「アルプスの少女ハイジ」から2枚
- 「千と千尋の神隠し」から湯屋の外観
小さく載っているレイアウトは「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」「ゲド戦記」「耳をすませば」など。
たぶんスタジオジブリから雑誌各社に提供されているのが決まっているからでしょうけど、「美術手帖」と一部同じものが載ってるんですよね…。別のレイアウト目当てで両方買うとちょっとがっかりかも。
好みもあると思うけど、個人的にはページ数の多い美術手帖の方がおススメかな…。他の記事で読みたいものがあれば「アニメーションノート」というかんじですね。
アニメーションノートno.10の他の記事については、リンク先にまとめてありますよ。
- タイトル:アニメーションノート no.10 (2008) (10) (SEIBUNDO Mook)
- 出版社・発売時期:誠文堂新光社(2008-06)
- ページ数:135
- 総合評価:
内容紹介
- アニメーションノートno.10「特集:ベテランの本気」
全体評価的には4ですけど、ジブリ特集に関してだけなら3くらいですね。