アニメーションノートno.12は特集が「アニメーションの色を作る」。「のだめカンタービレ巴里編」「ヘルズエンジェルス」「のらみみ2」「さよなら絶望先生」あたりがメインかな? 「ソウルイーター」「前田真宏 Genius Party BEYOND」もわりとしっかりページ数があってうれしかったです。
ソウルイーターの記事の感想は個別ページがあるので、そちらに書いてます。
私の今回のイチオシは「ソウルイーター」「ヘルズエンジェルス」「のらみみ2」「前田真宏 Genius Party BEYOND」でしょうか。「ソウルイーター」は別として、他の3つはほかでもあまり取り上げられていないし、内容もしっかりしてたので。
ヘルズエンジェルス
「ヘルズエンジェルス」は14ページの特集。色を切り口にしたテーマなので色設定や美術などが多めですが、絵コンテやキャラクターデザインの中澤一登さんのキャラクター設定画(線画)などもあって見ごたえあり。
美術監督、色彩設計、撮影監督ほか、山川吉樹監督、中澤一登さんのインタビューあり。
美術監督による、紙やすりやでんぷんのりなどの変わった画材(!?)を使った美術メイキングもあり。なかなか面白いですね。
そして背景動画。うーん、ソウルイーターといい、最近は結構凝ったことやってるアニメが多いのか!?
のらみみ2
「のらみみ2」はカラー12ページ。のらみみの色彩設計について熱く語ってます!!
OP前の冒頭部分で今時本物のセルを使ってるアニメは「のらみみ」とサザエさんくらいだ!! そんなわけで「のらみみ」のセルアニメーションについて2ページ使って解説してます。
レイアウト~原画~動画~セル着彩…うーん、まさにアニメの基本。フィルム撮影の質感と言えばたしかにそうですねー。
15分まるまるハーモニー処理とか、いろいろ冒険してますね「のらみみ」。
キャラクターデザインがわずかに載っていて、キャラデザの増田敏彦さんのインタビューもありますよ。
あとは監督インタビューや絵コンテなど。「のらみみ」スタッフの裏話が聞けるのはこの本だけ!! といっても過言ではないでしょう(笑)。
前田真宏(Genius Party BEYOND)
12ページの特集。おおおー!!!前田真宏さんのアイディアラフノートが!! ラフスケッチ集がー! 鉛筆画ステキー!!! と思わず我を忘れて叫ぶ私。
コオニ、ハゴロモのラフスケッチ集がいいですよ。すごくいい!! 2枚の原画用紙をつないで前田真宏さんが描いたコオニの原画もいい!! 前田真宏さんのファン必見です。
「鉄筋コンクリート」のキャラクターデザイン・西見祥示郎さんが担当した原画も小さく載ってます。
作画、CG、美術。そして前田真宏さんのインタビュー。堪能しました。
…実のところ一番の特集は「のだめカンタービレ巴里編」だと思うのですが、私はあまりのだめにアニメーション技術的なことを期待しているわけではないので…あんまり興味が…。
「さよなら絶望先生」も7話のリリキュア変身シーン絵コンテ(絵コンテ担当:錦織敦史さん)&原画くらいかなー面白かったのは。あとは色の話だったので…。
と、だいたいこんなかんじの感想でした。
- タイトル:アニメーションノート no.12 (2009) (SEIBUNDO Mook)
- 出版社・発売時期:誠文堂新光社(2008-12)
- ページ数:135
- 総合評価:
内容紹介
- アニメーションノートno.12「特集:アニメーションの色を作る」
- のだめカンタービレ巴里編
- ヘルズエンジェルス
- のらみみ2
- さよなら絶望先生
- 出崎統(源氏物語千年紀 Genji)
- RIDE BACK
- ソウルイーター
- METAL GEAR SOLID4
- 前田真宏(Genius Party BEYOND)
- …etc.