アニメーションノートno.03は表紙があきまん(安田朗)さんの鉛筆画。PS2ソフト「ガンダムトゥルーオデッセイ 失われしGの伝説」のパッケージイラストの下絵です。色をつけたカラー絵も本誌内に載ってます。

ページ数からみると、メインは「あきまん」「鋼の錬金術師」かな。

あきまん

14ページの特集で、あきまんさんのインタビューとイメージボードなどのメイキング資料。

カプコン時代の「ストリートファイターII」と「ターンエーガンダム」のことが多いかな。PSP「ブレイブストーリー 新たなる旅人」のキャラクターラフ案が少し載っていたり、「キングゲイナー」のメカラフとか、「ガンダムトゥルーオデッセイ」のイメージボードとか、あまり他では見られないんじゃないかなーと思うラフ資料がちょこちょこあるのがいいかんじ。

方眼紙に描かれた春麗のアクション分解15枚とか、けっこう面白かったです。

鋼の錬金術師

鋼の錬金術師(テレビ版)も、インタビューと背景美術資料。詳しいムックが他に出てるしあまり目新しさはないのですが、竹田青磁PD、水島精二監督、中座洋二さん、小倉一男さん、成田偉保さんのインタビュー。

絵コンテも少し紹介されています。

Production I.G

アニメーションノートはProduction I.G好きですよねー。今回は「シュヴァリエ」と「攻殻機動隊 S.A.C Solid State Society」。

それぞれ、古橋一浩監督、神山健治監督のインタビュー。「シュヴァリエ」は尾美智美さんのキャラクター設定画(カラー)と、プロップデザインのtoi8さんの小道具設定画(モノクロ)。

キャラクター設定画はこれだけ。

  • デオン・ド・ボーモン
  • デオン=リア
  • ロビン
  • ルイ15世
  • 頭蓋骨(ベル)

1枚ずつで全部まとめて1ページに収まる量なので、あまり見ごたえはないけど、アニメ雑誌で「シュヴァリエ」はほとんどとりあげられてなかった気がするので、わりと貴重かも。別ページに絵コンテや原画少々。

「攻殻機動隊 S.A.C Solid State Society」も絵コンテ、キャラクターデザイン少々。

渡辺信一郎(ふたつのANIMATRIX)

ANIMATRIX(アニマトリックス)で、渡辺信一郎監督が手がけた2本「KID’S STORY」「DETECTIVE STORY」のインタビューとメイキング資料など。

「KID’S STORY」からはアイディア帳と絵コンテほか、アイディア帳は大学ノートに書かれたアイディア文章メモです。

「DETECTIVE STORY」も絵コンテとキャラクター設定画と小道具設定など。キャラクターデザインの恩田尚之さんが描いたトリニティとエージェントの設定画など。

渡辺信一郎監督のインタビューはアニマトリックスのことよりも、これまでの仕事歴みたいな話の方が多かったです…。もうちょっとアニマトリックに関する監督のコメントが欲しかったかなー。

ロボット アニメーションスタジオCAGE(ケージ)

キター!! アート系アニメ制作スタジオ。アニメーションノートの特徴は、こういうアートアニメーション・スタジオにスポットを当てて、メイキング資料まで載せちゃう点かも。

今回とりあげているCAGEの作品資料。

  • ジャム・ザ・ハウスネイル(野村辰寿)
  • 或る旅人の日記(加藤久仁生)
  • ななみちゃんTVスポット(稲葉卓也)
  • 金のまきば(坂井治)

「ジャム・ザ・ハウスネイル」はNHK教育「プチプチ・アニメ」の立体アニメ。演出プランメモ、絵コンテ、MA作業表、クレイ(油粘土)での創作風景に、撮影風景。演出プランメモは世界観設定みたいなメモ。こういうアート系のアニメ資料って大好きです。

ちなみに野村辰寿さんは「ストレイシープ」の人ですよ。

「或る旅人の日記」はいくつか賞もとってるから名前くらいは聞いたことがあるかも。でも、WEBアニメーションだったとは知りませんでした。絵本みたいな絵柄がすごくいいですね。

メイキング資料は企画ラフ、絵コンテ、動画、背景画など。「幻のB案」絵コンテも載っています。

「ななみちゃんTVスポット」NHK-BSのキャラクター。企画コンテ、絵コンテ、レイアウトほか。こちらも没になったB案の企画コンテあり。

「金のまきば」は「みんなのうた」だから説明しなくてもわかるかな。絵コンテ、キャラクターパーツ、動画、背景画など。

絵の企画の方が先で、それが大貫妙子さんの目に留まって…という経緯だったんですね。

FREEDOM

カップヌードルの「FREEDOM PROJECT」のCMで、みんな知ってる「FREEDOM」。森田修平監督のインタビューと、絵コンテ、背景美術などの資料が載っています。

ワンダと巨像

上田文人さんのイメージボードやオープニング絵コンテ集。ボス戦設定少々。もうちょっと資料が見たかった気もするけれど、それなりにいい記事でした。


ちなみに巻末の現場潜入レポートまんがは蛙男商会(「秘密結社鷹の爪」)ですよ。

タイトル:アニメーションノート No3 (SEIBUNDO mook)
出版社・発売時期:
ページ数:144
総合評価:4

内容紹介

  • アニメーションノートno.3「特集:見たかったあのヒットアニメーションのメイキング」
  • あきまん(安田朗)
  • 鋼の錬金術師
  • PRODUCION I.G
  • 渡辺信一郎
  • ロボットアニメーションスタジオ ケージ
  • 森田修平
  • ワンダと巨像
  • …etc.

アニメーションノート感想

  1. アニメーションノートno.2
  2. アニメーションノートno.3
  3. アニメーションノートno.4
  4. アニメーションノートno.5
  5. アニメーションノートno.6
  6. アニメーションノートno.8
  7. アニメーションノートno.9
  8. アニメーションノートno.10
  9. アニメーションノートno.12