「アニメーションノートno.02」では、「ペルソナ3」の絵コンテ、オープニングアニメ用キャラクター設定や「ファイナルファンタジーXII」の絵コンテなども興味深かったですが、このサイト的にはやっぱりアニメ。
個人的によかった「巌窟王」「舞-乙HiME」「時をかける少女」「蟲師」の記事の感想です。
巌窟王
20ページの特集「前田真宏・巌窟王」。前田真宏監督の仕事歴などが6ページあるので、巌窟王に関しては実質16ページ。
初期キャラスケッチ、初期キャラクター設定、プロモ絵コンテ、キャラクター設定、PV絵コンテなどを少しずつ見ることが出来ます。
初期キャラスケッチは初見かも。とってもワルそうなモンテ・クリスト伯の絵です。初期キャラクター設定は「巌窟王 PRODUCTION BOOK CURTAIN CALL」にも載っていた絵。
見どころはスチールとテクスチャやその素材についての話。
23話のアルベールが伯爵にしがみついている場面のスチールをレイヤー毎に分けたものが掲載されています。50を超えるレイヤー数…photoshopを使ったとして、私の非力なマシンだとムリだろうな…。確実に画面固まります。
2D顔と3Dボディの融合もすごい。本編をみているとテクスチャのすごさにごまかされて気づきませんでしたが、こんな風になっていたなんて。
それから前田監督が連載中のマンガ「巌窟王」のこと。プレゼント用のサイン入り原画も見られますよ。
舞-乙HiME
倉田綾子さんの特集14ページ。どこかで名前を聞いたことがあるなあと思ったら「陰陽大戦記」のキャラクターデザインの人じゃないですか。舞-乙HiMEには原画で参加していたんですね。
ああでも、せっかくなら「陰陽大戦記」で特集して欲しかった…1枚も載っていないのは残念。「舞-乙HiME」の資料ばかりです。
スタジオ・ライブの話や「舞-乙HiME」の絵コンテ、原画、レイアウト修正など。
「舞-乙HiME」ではこの手の制作資料はあまりムック等に載っていなかったと思うので、メイキング資料好きは必見。
時をかける少女
マッドハウスの特集ですが、そのうち「時をかける少女」は10ページ。メイキング資料など。キャラクター原案の貞本義行さんと美術監督の山本二三さんの話少々。
絵コンテやキャラクターラフなど。キャラクターラフは真琴、千昭、功介、芳山和子など貞本義行さんの絵です。「時をかける少女 NOTEBOOK」でも見られる絵が多いかな。
美術設定は山本二三さんの美術設定画があります。線画とカラーなど。
「時をかける少女」はムック、絵コンテ、美術と関連本が出ているので、今となってはそれらを見たほうがいいかも。
蟲師
アニメ「蟲師」8ページ。キャラクターデザインの馬越嘉彦さんのお仕事とインタビュー記事です。
ギンコの設定画や原画など。馬越嘉彦さんの作画監督修正カット・ギャラリーは18話「山抱く衣」ですね。ギンコや化野先生の作画監督修正があります。
原画は7話「雨がくる虹がたつ」の虹郎が駆け出すシーンの原画集とタイムシート。
「かなりいい」とウワサの蟲師のムック「蟲師~連綴―二〇〇四〇七〇九-二〇〇六〇八〇八」はまだチェックしていないので比較はできませんが、インタビューも資料も馬越嘉彦さんに焦点をあてているので、馬越嘉彦さんのファンはチェックしてもいいかも。
- タイトル:アニメーションノート―アニメーションのメイキングマガジン (no.02(2006)) (SEIBUNDO mook)
- 出版社・発売時期:誠文堂新光社(2006-06)
- ページ数:130
- 総合評価:
内容紹介
- アニメーションノートno.2「特集:新時代のアニメーション・メイキング」
- 巌窟王
- 舞-乙HiME
- 時をかける少女
- CLAMP
- 蟲師
- ペルソナ3
- こまねこ
- ファイナルファンタジーXII
- …etc.