アニメーションノートno.5の特集というかテーマが「美術(背景画)の究極テクニック!!」。草薙、小林プロダクション、山本二三さんに新開誠さんなど背景を中心に記事をまとめています。

草薙は「エルハザート」「アップルシード」「ぼくらのかぞく」「FREEDOM」「サクラ大戦」「クレイモア」などの美術紹介。 天保異聞妖奇士の背景線画や美術メイキングなど。

小林プロダクションは14ページ。「少女革命ウテナ」の美術がメイン。「のだめカンタービレ」も少々。

「小林流 立方体講座」「小林流 筆講座」「木の葉を描く」「背景を描く」などのハウツー講座もあります。立方体って自分で描いてみるとわかるけど、簡単なようで意外とむずかしいんですよね。

山本二三さんは12ページ。ミヨリの森のメイキング資料など。絵コンテや背景ボードなどが載っています。

そしてハウツー講座「二三雲を描く」。ラピュタなど山本二三さんの描く雲の絵は定評がありますが、アナタもこれを読めばわずか20ステップで二三雲が描ける!!…かもしれません。 私の場合は第1ステップの机の掃除からですね…。

「ファンタジックチルドレン」のインスピレーションスケッチが1枚載っているのがうれしかったですよ。


特集以外で気になった記事は川本喜八郎さん、スキマの国のポルタ、ハチミツとクローバー

川本喜八郎さんは10ページ。三国志などの人形作家で有名ですが、人形アニメも作っています。死者の書の絵コンテが何枚か載っています。

「スキマの国のポルタ」は6ページ。NHKのプチプチアニメです。原作、絵コンテ、指示書、原画など、メイキング資料がいろいろ。

原作者兼原画担当とか、監督兼アニメーターとか5分アニメだからこそともいえるけど、すごい話です。原画さえあれば、パソコンソフトでアニメが作れる時代。3DCGソフトで作っているんですね、いろいろ興味深い話です。

ハチミツとクローバーは10ページ。原作者の羽海野チカさん×カサヰケンイチ監督対談。山田の原画・動画やはぐのカラー設定画など。羽海野チカさんが思ったよりアニメに関わっているんですね。


モノクロページで「コードギアス 反逆のルルーシュ」谷口悟朗監督×白鳥哲(ロイド役)対談2ページ。

「今すぐ始めるアニメーション作家への道 ノルシュテインを目指して」もすごい。たった2ページですが、 webカメラとパソコンソフトを使ってコマ撮りアニメを作って、YouTubeデビューしようというスゴイ内容。

昔から自主制作アニメというのはいろんな方法で作られていましたが、最近はwebで発表することができるからまんざらありえないわけじゃない話。

根気とやる気さえあればなんとかなりそうなのでチャレンジしてみる?

タイトル:アニメーションノート no.5 (2007) (5) (SEIBUNDO Mook)
出版社・発売時期:誠文堂新光社(2007-03)
ページ数:135
総合評価:3

内容紹介

  • アニメーションノートno.5「特集:美術(背景画)の究極テクニック!!」

アニメーションノート感想

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