「ルパン三世」はテレビシリーズも映画もテレビスペシャルもほとんど忘れてます。

映画は一応のたしなみとして「ルパン三世 ルパンVS複製人間」「ルパン三世 カリオストロの城」は見てます(笑)。

ルパン三世のテレビシリーズは1st(いわゆる「青ジャケ」)、2nd(いわゆる「赤ジャケ」)、3rd(「ピンクジャケ(?)」)も一応見てます。

赤ジャケ・ルパンは再放送が多かったので、そこそこ見てたけど、1stは子供の頃再放送で1回くらい見ただけかな。3rdにいたっては見てたけど、ほとんど覚えていないと言う状態。主題歌の「セクシーアドベンチャー」は好きでした。

というくらい「ルパン三世」にはたいした思い入れのない私。

それでもまあ小池健さんの絵が良かったので、ついつい全話みてしまいました「LUPIN the Third -峰不二子という女-」。

最初は1話完結のストーリーだと思っていたので、話によっては少し消化不良気味でした。でも全話見終わって考えてみたら、いくつか消化不良気味の部分は後でわかるような作りになってるんですね。

わりとおもしろかったです。時間がある人は、全話通して一気見した方がわかりやすくて面白いかもしれません。

それでは1話から感想を書いてみます。けっこうネタバレすると思うので、未見の人は要注意。

LUPIN the Third -峰不二子という女- 第1話「大泥棒VS女怪盗」感想

オープニングから全裸不二子乳首付き(笑)。橋本一子さんの語りではじまる主題歌にびっくり。

橋本一子さんといえば「ラーゼフォン」の綾人ママンの麻耶様ですよねー。「話しかけないで。殺しますよ」でしたっけ。強烈なセリフが(笑)。

このオープニングの謎問答の意味も、あとになってなんとなくわかります。

最初は意味わかんなくても「オッシャレー」という感想でOKです。

本編開始。

あやしい宗教フロイライン・オイレ教の孤島の神殿で、教祖と花嫁の結婚式。教祖(声:チョーさん)の顔がいかにも俗っぽい。そして花嫁は…峰不二子!?

またよからぬことをたくらんでいるのか、誓いのキスで新郎(=教祖)に薬を飲ませてます。式が終わって新郎新婦が塔の最上階へ。

騒ぎを起こして最上階へ続く廊下へ向かうルパン(声:栗田貫一さん)。塔の最上階へ向かう廊下で倒れている教祖。フラフラ様のペンダント=鍵を奪って宝へと続く扉(?)へ向かうところでルパン参上。

ルパンに対して銃をかまえる不二子(声:沢城みゆきさん)。

ルパン:あんたはもしかして…とびっきりのいい女!!
不二子:はぁ?

今期のシリーズでは、二人はまだ知り合いではなかったようですね。ルパンと不二子の初顔合わせといったところでしょうか。

なぜか薬が効かず、目を覚ました教祖に捕まる二人。翌朝の処刑決定。

とりあえず同室に入れられた二人。

ルパン:教祖の花嫁が泥棒だったなんてな。くりびつ てんぎょ いたおどろ だぜ

「くりびつ? なにその暗号!?」と思いましたか? 全部逆から読んでみましょう。くりびつ=びっくり、てんぎょ=仰天、いたおどろ=驚いた。はい「びっくり仰天驚いた」です。

色仕掛けで「裏社会で有名人」のルパンを丸め込もうとする不二子。

しかし「峰不二子」の名前も、ルパンが知っているほど有名(笑)。

ルパン:色仕掛けで強欲にお宝を奪いまくる。最近流行の女強盗。お会いできて光栄だよ。

「色仕掛けで強欲にお宝を奪いまくる」とかすごくいやな名前の売れ方なんですけど。

今回の目的の「お宝」について語る不二子。ルパンも不二子と同じく「あやしい薬フロイライン・オイレ」狙い。

ルパン:ま、ライバルがいた方が盗みは面白い。
そちらは? 色仕掛け以外何かあるのかい? 俺と渡りあえるだけの得物が?

しかし不二子には色仕掛け以外ありません。本人もそれをあっさり認める頭はあるようです。

ここでいきなりルパンを誘惑する不二子。いい脱ぎっぷりです。しかし見張りに見咎められると、

不二子:助けて! この人が私を!!

そんな言いがかりをつけられて別室に連行されるルパン。しかし不二子の狙いはルパンではなく、見張りの兵を誘惑すること。

翌朝、頭に袋をかぶせられた二人は処刑台へ。あっさり処刑終了。しかし確認してみると、ルパンは身代わり人形。

不二子は…昨日不二子に誘惑された見張りの兵。

ルパン:あんた殺しもやるのか?
不二子:必要とあらば、ってだけ!

うーん、これは賛否両論でしょうね。殺し上等の不二子は受け入れられるのか? という点が。

不二子を「出来る女、頭のいい女、カッコいい女」と定義していた人には、受け付けられないんじゃないかと。

だって、ルパンとの実力差は歴然としてるじゃないですか。身代わり人形とすりかえてバレない位有能ゆえに、「人を殺さない」を貫くことが出来るルパン。

それに対して、実力がないから他人の命を犠牲にしてしまう(=人を殺してしまう)し、それにためらいを感じない不二子。

ただ、これってA.デュマの「ダルタニャン物語(三銃士)」に登場するミレディみたいな女にみえませんか?

子供向けのストーリーだとほとんど語られてませんが、本来の(=大人用の)「ダルタニャン物語」にはミレディが牢に捕まって、見張りを任された真面目な若い貴族を誘惑して逃げるエピソードがありました。

ミレディは貧しい暮らしからのし上がるために、次々と男を踏み台にしてきた女。目的のためには他人の命を奪うこともためらわない。

となると今期の不二子は、男の人からすれば「男を利用してポイ捨てする腹立たしいキャラ」で、女の人からは「実力がないし、その不利を補うために平然と他人を殺すダメ女」に見えるかもしれません。

これはちょっと不味いかなー。

などと思いつつ、ネットの反応を見に行ってみたら「( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!」こんなかんじの感想が多くて安心しました(笑)。

おそるべし、乳首効果。

アニメの話は戻します。このあと不二子に勝負を持ちかけます。どちらが先にフラフラの秘宝を手に入れるか。

不二子は踊り子に扮してエロ教祖の元へ。フラフラの秘宝の元へ案内させるも、別ルートから進入のルパンと争奪戦。さらに銭形警部(声:山寺宏一さん)の登場。

ルパン:ただの盗みなんて、もう飽きちまったのさ

ちゃんと予告状を出してましたー(笑)。そりゃあ来るわ、銭形警部。今回はわりとクールそうな銭形。若い部下もいます。オスカー警部補(声:梶裕貴さん)。

銭形とオスカーの関係がまだ不明ですが、なんだか江戸川乱歩の少年探偵団に出てくる明智小五郎と小林少年みたいな関係性? 妙にオスカーが銭形を尊敬してるような印象。

オスカーの事情も11話「愚か者の祭り」で明らかになります。

教祖は逮捕。結局、あやしい薬フロイライン・オイレの結晶体で作られた神像は海に溶けて終了。

手ぶらで去る不二子の太ももに、口紅で書かれたルパンの予告状。

ルパン:峰不二子をいただきます ルパン三世

驚く不二子。暗闇でルパンと格闘したあの短い時間の間にこれを!?

一方ルパンも渚でひとりごち。

ルパン:峰不二子。俺の退屈を殺してくれるとびきりのいい女
次に会うときには…お前を…

…どうする気だよ!!

こんなかんじで1話終了。なるほど、1話完結パターンか。と思ったのですが、このフロイライン・オイレ教団が実は…という話が後から判明します。忘れないように。

あやしい薬で人をとりこにしていた教団。それだけ覚えていれば、とりあえずOKです。

冒頭に出ていた「L.Y.A. 記す」の文章。あれも後々わかりますが、この時点ですでにL.Y.A(ルイス・勇・アルメイダ伯爵)の監視が続いてるのですよ、という解釈でいいかと思います。

ルパンは単にフロイライン・オイレ教団の秘宝を盗みに来たわけではなく、ルイス・勇・アルメイダ伯爵の「峰不二子を盗んでほしい」という依頼でやってきたのですから。

いかにもルパン三世らしい泥棒合戦。有能すぎて簡単な盗みには飽きている怪盗ルパン三世と、ナイスバディしか武器がない(?)くせに貪欲にお宝を盗みまくってる不二子。今作でのプロフィール紹介。

おっぱいサービスで大人っぽい雰囲気も出てたし、第1話としては大人たちの期待に沿った(?)内容だったと思います。

ちなみにオープニングの不二子は、ヌードとか全裸とかいうエロっぽい雰囲気ではなく、どっちかというと走っている姿などは「すっぽんぽん」と語感で表現されそうなイメージなんですが。

むしろ踊り子姿とか、布で隠れてる方がエロじゃなかったですか?

まあどっちでもいいんですけどね(笑)。

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