「LUPIN the Third -峰不二子という女-」での次元大介初登場回。前回のサブタイトル風に言うなら「用心棒VS女怪盗」というかんじかな。

裏社会でマグナムを武器に用心棒を生業にしてきた有能な殺し屋次元大介(声:小林清志さん)。

ま、結局この2話でそんな用心棒稼業にもおさらばしちゃいます。早っ!!

次元の声は、「ルパン三世」1stシリーズからずっと小林清志さん。当然ずいぶんお年ですが、聞きづらくはありませんでした。さすがはベテラン声優。

ただ、他の主要メンバーが代替わりして声が若くなっている分、どうしても年をとって聞こえてしまうのだけは仕方ないですね。

「LUPIN the Third -峰不二子という女-」では1stシリーズより前の時期を描いているので、若いはずなのに…みたいなかんじになっちゃうのがちょっと残念。

年だけはどうしようもない。とはいえ、それでもベテラン。若さというか軽い感じはしないのですが、「次元だから落ち着いててもいいか! 」と思います。

LUPIN the Third -峰不二子という女- 第2話「.357マグナム」感想

カジノでオーナーのチッチョリーナ(声:田中敦子さん)との賭けに負けた不二子(声:沢城みゆきさん)。

負けた代償としてチッチョリーナから頼まれた2つの事。

  • ある男から拳銃を盗むこと
  • 最期を見届けること

拳銃を盗む相手とは、次元大介。次元は以前チッチョリーナの夫・マッケローネ(声:内田直哉さん)の用心棒をしていた。

けれどもマッケローネを殺害後、対抗組織に寝返り。今はその組織のボス・林沈々(声:多田野曜平さん)の用心棒をしている。

では、最期を見届ける相手は?

とりあえず、林沈々(リンチンチン)の愛人オーディション会場へ。もちろん林沈々の愛人の座を獲得。

なんとか次元を誘惑して…と画策するも、なかなかガードが固い次元。最初は護身用のナイフ(?)がバレて、誘惑失敗。

次は、ナイフを持ってないと脱ぎ脱ぎして入浴。

しかし不二子にいろいろ質問されているうちに、ふと追想に入ってしまう。

有能な用心棒としてマッケローネに雇われ、信頼を得ていた次元。

しかし、自殺をはかったチッチョリーナを次元が助けたことから、あやういバランスが崩れる。

次元:どんなに非情に見える人間だって、感情のカケラってやつはある。
どんなに自暴自棄に見える人間だって、希望のカケラってやつは持ってる

「本当に死にたがっているわけではない」と看過され、その言葉にやさしさを感じたチッチョリーナは次元に魅かれていく。

マッケローネは次元にチッチョリーナが過去に自殺未遂をおこしていたことを話す。そんな彼女をもてあましつつも愛しているマッケローネ。

「彼女をみていてくれるか? 」と言われれば、やはりほおってはおけない次元。徐々に親密さを増す二人。

…などとぼんやり追想してたら、隙をつかれてキスで一服盛られる次元。

不二子は房中術とか言ってましたが、マジ? とりあえず、次元からマグナムを盗むことに成功した不二子は、チッチョリーナからの伝言を次元に伝えて逃走。

次元:見た目どおりの性悪女だぜ

まさにそのとおり。今のところ裏表なく悪人の不二子(笑)。

伝言に従って、教会へやってきた次元。

ここで回想。マッケローネの死の真実。

マッケローネはチッチョリーナと次元の仲を疑い、次元を殺そうとする。しかしチッチョリーナともみあいになり…結果死んだのはマッケローネ。

次元はそれをかばい、自分がマッケローネを殺したことにして、林沈々側へ寝返り。

一度に愛する男を二人も失ってしまったチッチョリーナ。マッケローネの死。組織を去った次元。

残された組織でトップに上り詰めたチッチョリーナ。しかしその胸中は…。

教会で不二子に会って、次元のセリフ

次元:あんたが盗んだのはマグナムなんかじゃない。俺の過去、俺の命さ。

ややたじろぐ不二子。

チッチョリーナと組織の殺し屋達。銃で応戦する次元。

そしてチッチョリーナとの決着。

チッチョリーナ:本当に貴方に撃てる? 撃てやしないわ

決着がついた後、次元はチッチョリーナのマグナムに弾が入ってないことを知る。

はいはい、お約束。まあチッチョリーナの気持ちはだいたいわかりますよね。精神不安定な状態で支えを失って、行き着く先は…。

「誰の最期を見届けるのか」主語を言わなかったことから、ある程度予想はついていたオチだけど。

次元:分からない…俺には分からないよ

ここのセリフのイントネーションがなんだか独特で。雰囲気出てましたね。

不二子:彼女は自分の過去に殺された
でも私はどんな過去が追ってきたって逃のびてみせるわ!

このセリフを最初に聞いたときには、「え、対峙せずに逃げるの!? まあ死ぬまで逃げ切れればセーフ…か? 」なんて思ってました。

まさかこれを後々引っ張るとはね。

次元:最強の殺し屋は自分の過去っていうわけか。俺も殺し屋は廃業だ。 あれは一瞬の迷いが命取りになる。感情を持ったら最後だ。 俺にはもう続けられねぇ。

泥棒稼業への転職を口にする次元。

不二子:私を口説いてるの?
次元:安心しな…何があってもお前と組むことはない

そりゃそうだわ。裏切り上等の不二子と、依頼者の信用第一でやってきた次元の相性がいいハズない。空気読もう、不二子(笑)。

今回もポールダンスにセクシー水着にガウンにと、不二子がんばってます。これからもお色気シーンはノルマ?

ちなみにあのセクシー水着、泳いだら水の抵抗で脱げそうな気がするのですが大丈夫なのか? むしろそれがいいのか?

銃の撃ち合いシーンもあって、見せ場もあったし、話もしっとりした大人の話。シリアスながら、余韻を残した終わり方。わりとバランスが良かったと思います。

ところで、このセリフ

不二子:彼女はどこかアタシに似てた。そんな気がしたから(以下略)

即座に次元に否定されていましたが、最初聞いたときはちょっと違和感ありました。たしかに「チッチョリーナは自分の都合で次元を振り回した悪い女」かもしれないけど、不二子みたいにそれを「悪い」とすら思ってない女とは違います。

不二子は自分がどんな人間で、他人からどう見られているかよく知っている女。そうでないと他人の気持ちを利用したり手玉にとれないから、おそらくそのくらいはわかってるはず。

私も2話放送時点では、次元と同様に不二子評は「見た目どおりの性悪女」でした。

最終話を見てから考えたのですが、チッチョリーナと不二子が似ていた点。いや、「チッチョリーナと似ている」と不二子が「そんな気がした」点は「死にたがっていた」ことではないかと。

そう、アイシャですよね。自暴自棄になっていて、それでも希望のカケラを持っている少女。彼女はもう悪意を持って、不二子に干渉し始めている。

不二子はチッチョリーナを見てわずかに「封印した過去」を思い出したのでは? と思いましたよ。

それからED変わりましたね。予定通りなのかな? 第1話プロモーション・フィルム的に使われることが多いから、いろいろ配慮したのかも?

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