アニメ雑誌は「四畳半神話大系」の版権イラストなど2ページ程度のせてくれるものの、メイキング的な資料は全然載せてくれないのでやはりここは季刊S(エス)。
季刊Sは「カイバ」の時もそうでしたが、湯浅政明さんのアニメが好きですよね(笑)。
今回も「四畳半神話大系」でカラー6ページとってくれてます。
文章は湯浅政明監督インタビュー中心。本の発売時期の関係で、メイキング資料や原画は第1話「テニスサークル『キューピット』」や2話「映画サークル『みそぎ』」のものが多いですよ。
湯浅政明監督のイメージスケッチが4枚カラーで載ってます。「カイバ」の時にもありましたね。かなりラフな絵ですが、映像イメージをまとめたような絵です。
キャラクター原案の中村佑介さんのキャラクター原案画の変遷が面白かったです。
監督のイメージしたキャラクターラフ絵→中村さんが初期デザイン作成→修正→完成版…のようなやりとりの監督ラフ絵や中村さん初期デザインなどが載っていました。樋口師匠がずいぶん変遷していたり、香織さんの初期デザインがメイド服(!?)だったり。色々衝撃的でした。
明石さんはやっぱり監督ラフイメージより、完成版の方が華があってかわいいですね。
映像表現についてのトピックで、絵コンテが2枚紹介されてました。よりによって1話の日本海溝に沈んでいく小津と「私」とか、小津の手のひらの上で…のシーンでした(笑)。
原画集は第1話の2つのシーンから。
- 「私」がカステラの箱を開けるシーンの原画25枚(一部動画参考も含む)
- 明石さんが肉を食べてお茶を飲み干すシーンの原画19枚
明石さんのシーンは同じシーンの修正原画と原画を比較するように載せているものがあるので、厳密には19枚より少し多いですけどね。修正原画の方が大きく載せてあるので、原画は少し見づらいかも。
でもどちらもマンガチックないい動きしてましたよねー。カステラの箱をおっかなびっくり、かつその大きさに珍しげに開ける動きはとても印象に残ってます。
きちんと解説もついてるので、興味がある人は是非どうぞ。
- タイトル:季刊S (エス) 2010年 07月号 [雑誌]
- 出版社・発売時期:飛鳥新社(2010-06-15)
- 四畳半神話大系の記事:6ページ(カラー)
- 総合評価:
余談ですが、他のアニメ雑誌はイマイチ扱いが悪い中、アニメとあまり関係なさそうな(?)雑誌が「四畳半神話大系」の特集を組んでますね。
聞いた限りでは、spoon. (スプーン ) 2010年 06月号 [雑誌] と別冊+act 2010年 05月号 [雑誌]の2冊。
買いそびれたのでどの程度記事が載っているのか確かめていないのですが、ちょっと気になってます。
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