そういえば放送開始前に「アニメージュ・オリジナル」に「四畳半神話大系」の記事が載っていたような? と思って探してみたら、やっぱりありました。

きっとアニメージュ本誌はもう湯浅政明監督みたいなタイプのアニメを特集する余力は残ってないんですよね…? それを思うとちょっと残念な気がしますが、これも時代の趨勢というものですね。

話は戻って「アニメージュ・オリジナル」の「四畳半神話大系」記事はカラー4ページ。放送開始前だからかもしれませんが、ちょっと分量が少ないです。

ページ構成は4ページとも、上半分はビジュアル。下半分は湯浅政明監督のインタビュー記事になってます。

最初の見開きページの上半分はキャラクター原案担当の中村佑介さんのキャラクター原案イラスト集。完成版のみですが、「私」、相島、明石さん、小津、羽貫さん、樋口師匠、香織さん、城ヶ崎先輩。もちろんカラー。

ページの上半分を使っているので、大きい絵で載ってますよ。

次の見開きページの上半分は右ページが美術ボード3枚。左ページが湯浅政明監督のジョニーのラフスケッチ。いわゆるイメージスケッチですね。カラーのイメージイラストでかなりラフな絵です。

アニメを見てからもう一度見てみると面白いかも。「はい、はい。こんなシーンあったなー」と思いながら見ました。

そういえば美術ボードのページの京都の町並みの美術で、「京都ではこういうひよこのような鳥の絵が町にたくさん…」みたいなことを書かれてましたね。

たぶんこの解説文は湯浅監督の言葉を拾ったものではないかと思いますが、あれはヒヨコじゃなくて千鳥では?

京都の先斗町では明治時代の最初の「鴨川おどり」が開催されたときに創案された千鳥の紋があって、それを町のいたるところで使ってるらしいです。おそらく監督はそれを見たんじゃないかと思うのですが。

ちなみ酔っ払いの足の動きを「千鳥足」というように、千鳥は先斗町みたいな色街とは縁がある鳥なんだそうですよ。どうでもいい豆知識ですが(笑)。

横道にそれましたが、残りの紙面は全て湯浅政明監督インタビュー。

原作の感想から始まって、ロケハンはどのくらいやったとか、オリジナルと原作つきの制作の違いみたいな話とか、いろんな話がでています。

やはり初の地上波監督作品ということで、意欲的に取り組んでる印象を受けましたよ。


記事の内容は悪くないですが「四畳半神話大系」の記事4ページというページ数の少なさを考えると、正直この記事のためだけに買うにはちょっと本の値段が…ですね。

この号でメイキング系の資料が載っている記事でページが多いのは、「化物語」「宮本武蔵 -双剣に馳せる夢」、金田伊功さんのラスト・ドローイング・ワークあたり。

「宮本武蔵 双剣に馳せる夢」は6ページくらいで絵コンテ集の抜粋など。金田伊功さんはWiiソフトの「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST -黄昏の少女-」が遺作なので、最後のお仕事で描いた絵が6枚程度紹介されてますよ。

あとは文章が多くて、今号は「TVアニメノミライ」みたいなアニメ制作とテレビビジネスみたいな真面目なお話のページがあるので、そういう方面にも興味がある人向きかと思いますよ。

タイトル:アニメージュオリジナルVol.6(ロマンアルバム)
出版社・発売時期:徳間書店(2010-01-30)
四畳半神話大系の記事:4ページ(カラー)
総合評価:2

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