アニメ「巌窟王」19-21話の感想です。
第19幕「たとえ、僕が僕でなくなったとしても」感想
母メルセデスは父を見捨て二人で田舎に移り住むことを提案します。アルベールはその身勝手さに反発して家出。しかしすでに貴族ではなく通行証がないためパリの外にでられません。門を守る兵士達の狼藉。メガネ君だとばかり思っていたルノーの友情。
今までほとんどスポットがあたっていなかったルノー。ヴァランティーヌを助けた裏側にそんな気持ちをかくしていたとは。いい奴です。友情っていいよね。
伯爵の暗躍で暴落するダングラール銀行株。それだけでなくダングラールの所有する株がすべて暴落。ダングラールは破産寸前においこまれ財産目的でユージェニーとカヴァルカンティとの結婚を急がせます。
危険をかんじて逃げ出すユージェニーにせまるカヴァルカンティ。服を破かれて…危ないユージェニー!レディの腰の肉をつまむなカヴァルカンティ!
今週のセリフ
フランツ:おまえはいつだって俺の話に耳を貸さなかったじゃないか
フランツ:恨んでやるよ。一生恨んでやる
気絶していたときにアルベールが見ていた夢の中の言葉。アルベールの罪悪感でいっぱいです。
何度かでてくる幼い頃の三人の写真。ユージェニーとアルベールをつなぐように真ん中に収まっているフランツ。何かと口げんかする二人をずっとつないで見守ってきたんだなあと思うと泣けます。
第20幕「さよなら、ユージェニー」感想
今週はユージェニー救出の巻。ユージェニーとカヴァルカンティの婚約をはばむアルベール。ユージェニーはピアノの勉強のために旅立ちます。
カヴァルカンティは逮捕。破産確定のダングラールは家族を捨てて有り金をかき集めて一人逃亡。
ペッポの告白とキスに虚をつかれたような表情のアルベールには一瞬「ここ笑うところ?」と思いましたよ。
ボーシャンの「あいつはもう貴族じゃない。自由なんだ」という言葉を裏付けるように婚約披露会場に忍び込む女装アルベール。フリーダムすぎる!?しかもメイド服だ!似合ってないけど。 お姫様抱っこでユージェニーをかかえて逃亡するメイド服・アルベールはカッコいい演出ですが冷静に見るとギャグかな。でもステキー略奪愛きたわー!!
でもルノーの車に向かうとき手を引いて先に走っているのはユージェニーの方だー!ようやくいつもの元気をとりもどしたのがいいかんじ。
空港で別れを惜しむアルベールとユージェニー。バックに流れるのはオープニングのピアノバージョン。そしてフランツの手紙登場!泣かせる気マンマンです。
フランツ:親愛なるアルベールへ
誕生日おめでとう。君がこれを読むときはおそらく俺はそばにいないだろう
だから、プレゼントの代わりに聞いて欲しい
アルベール、いいか?決して誰も恨むな(以下略)
フランツの手紙を読んで、もう一度伯爵に会う決意をするアルベール。憎しみではなくあの人に伝えなければいけないことがあるから…。
第21幕「貴公子の正体」感想
ダングラールへの復讐完了。
ヴィルフォールの第1回公判にカヴァルカンティが証人としてよばれる…。そしてヴィルフォールへの復讐も完了。残るは…。
ダングラールとヴィルフォールがエドモンを陥れた理由がここでようやく明かされています。エドモンの船長から託された手紙がどういうものは次回に持ち越し。
まあそんなことより、回想シーンの若ヴィルフォール切れ者っぽくてカッコいいーとかそんなかんじでした。
カヴァルカンティの父と母、その復讐はワイドショー的というかまさに大衆小説。カヴァルカンティも想いが深すぎて、区切りをつけないと人生先に進めないという状況だったことがうかがえます。
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