巌窟王第16話「スキャンダル」-18話「決闘」感想

アニメ巌窟王16-18話の感想です。

第16幕「スキャンダル」感想

ノワルティエから、そしてマクシミリアンの父のモレル商会の記録から、すこしずつフランツは真実に近づいていきます。

パリに戻ったアルベールは議会場での一件を知ります。友人ボーシャン、そして母メルセデスから聞かされる父の真実。

エデが最初からそのつもりで自分をだましていたのかと、伯爵邸におしかけるアルベール。そこにいたのはルナのルイジ＝バンパ一味。ペッポが今まで伯爵の命でアルベールを見張り、報告していたこと。次々に明らかになる事実。

エデを追って宇宙港へ急ぐアルベール、おりしも伯爵の宇宙船が到着するのでした。

今週のセリフ

メルセデス：人は自らなしたことの報いを受けなくてはならないわ。真実から目をそむけることは許されない

流されるだけの女かと思っていたメルセデスの意外なセリフ。今まで貴族のフリをしてマルセイユ生まれ（＝田舎育ち）だったことも隠していたから、全部知っていてフェルナンの共犯かと思ってたんですけど違いました。

そしてフェルナンが田舎育ちを隠していたのは経歴詐称というよりは、フェルナン＝モンデゴの名で行った過去の悪事を隠すためだったのね。

ようやく伯爵の目的に気づきはじめるアルベール。はたして自分を、友人たちを守ることができるのでしょうか？

伯爵のすごい言葉攻め！

伯爵：偶然などない。私はそういったはずだ
伯爵：最初に伝えたはずだ。すべては必然だということを

あの伯爵からもらった金時計も盗聴器がしこまれていた。信じようとしないアルベールを見つめ、やさしく微笑む伯爵。ホッとするアルベールに追い討ちの言葉。

伯爵：おろかな少年よ。君はまだ甘い幻想に自分の身を浸したい、というのですか？

ついに伯爵に白手袋を投げつけ「決闘だ！」と叫ぶアルベール。一瞬「少女革命ウテナ？」と思ったのはナイショです。

エドモン・ダンテスの調査を終えてパリにもどるフランツ。アルベールはフランツの忠告を無視し続けてきたことを詫びて和解します。フランツはアルベールと伯爵の決闘に反対するけれど、聞き入れないアルベール。

アルベール：あいつは俺を騙し、姑息な手で俺をハメやがったんだ
アルベール：もっとも卑怯な手で俺を愚弄し、俺を滅茶苦茶にしたアイツを俺は絶対に許すことはできない！
アルベール：俺の心を…もてあそびやがって

そういうセリフは悪い男に騙された女の子がいうセリフだー！！

そしてフランツの口から明らかになる若い頃のエドモン、メルセデス、フェルナンの三角関係。

その頃メルセデスは真っ赤な勝負服でエドモンを訪ねるのでした。あー、まだまだ女だよねこの人。

フランツはダングラール邸を訪問。ユージェニーに明日のアルベールの決闘について語らず、明日の午後アルベールにバースデーカードを渡してくれるように頼みます。そう、明日はアルベールの誕生日。午後3時に、いつものカフェで、3人で。笑顔で約束するフランツとユージェニー。

その夜アルベールとフランツは決闘を前に飲み明かします。そして夜明け前に目を覚ましたのはフランツ。決意を秘めて。

冒頭、浜辺で寝そべって海をながめるアルベールとフランツ。たたずむユージェニー。それは三人がすごした数年前のアルベールの誕生日。幸福な一日。フランツの見た昔の夢でした。

そして今日はアルベール16歳の誕生日。アルベールと伯爵の決闘にフランツが贈った誕生日プレゼントは…。

自分を裏切ったメルセデスの目の前でフェルナンとの息子アルベールを殺すこと、それもまた伯爵の復讐のひとつ。

あの一方的だった決闘を「いい勝負だった」というフランツ。もう涙なしでは見られません。