新紀元社が出した「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック」の2冊目「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック ヨーロッパ編」。

先に発売された「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編」に入りきらなかった(?)残りの名劇アニメ作品が入ってます。

体裁は「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編」と同じパターンです。ぎっしりモノクロ線画資料詰め込みムック。

今回この本に掲載されているのは世界名作劇場の中から13作品(+1作品)!!

  • フランダースの犬
  • ロミオの青い空
  • 小公女セーラ
  • アルプス物語わたしのアンネット
  • 牧場の少女カトリ
  • トラップ一家物語
  • ポルフィの長い旅
  • 家なき子レミ
  • ペリーヌ物語
  • 小公子セディ
  • ピーターパンの冒険
  • 名犬ラッシー
  • レ・ミゼラブル少女コゼット

これら13作品の設定資料がぎっしり載ってます。「13作品+(1作品)」という言い方がちょっと気になりましたか?

一応本の裏に書かれている作品名は上の13作品なんですが、巻末カラー4ページだけ世界名作劇場26作目「こんにちはアン ~before Green Gables」が紹介されてます。

まあオマケですね。でも佐藤好春さんの原案イラストとかアンのカラー設定画集などもあるので、ちょっとお得なオマケです。

それではまとめ感想。表紙は佐藤好春さん&善國道さんの描き下ろし。「アメリカ&ワールド編」と表紙イラストとあわせて1つの絵になります。

あわせて1つの絵にした2つ折りピンナップが巻末についてますよ。ちょっとしたことですがうれしいですね。

以下、内容の感想。

オープニング・エンディングカット集&名場面集(カラーページ)

カラーページは主にカット集。今回はオープニング・エンディングのカットは少なく、名場面集の方がカットが多いです。

各作品4ページずつ。全話からピックアップした名場面に2ページ、任意に選ばれた1話分のダイジェスト的なカット集に2ページ。端っこにOP、EDカット集。

ようするに「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編」と同じ構成です。

その他に、各作品で登場したおいしそうな料理のカット集、マスコットキャラのカット集や、ファッション、各作品の番組宣伝パンフレットの表紙をまとめたページやロケハン写真ページ少々など。

ロケハン写真は「フランダースの犬」「わたしのアンネット」「牧場の少女カトリ」「トラップ一家物語」「小公女セーラ」「小公子セディ」から少しずつです。

名場面のセリフをオリジナル言語で綴ったセリフ集もありますよ。

「ロミオの青い空」の「誓おう。僕達はずっと一緒だ。どんなに離れても」とか、「ペリーヌ物語」の「人に愛されるには、まず自分が人を愛さなくては」などは納得のセレクション。感動の名セリフ!!

でも「え、この作品でなぜこのセリフ…? 」と思うのも一部ありますね(笑)。

「フランダースの犬」で選ばれてたセリフは「パトラッシュ…疲れたろ…。僕も疲れたんだ」じゃなくて、そのちょっと前のセリフ。たしかに「疲れたろ」を原語でと言われても…ね(笑)。

設定資料集

設定資料集はモノクロ線画のみです。キャラクター設定、美術線画設定、動物、小物、乗り物等。屋敷の見取り図などもあります。

各作品18~20ページずつ当てられていて、ページ下には各話のストーリー紹介もあります。話数が少ない作品は、ページが2ページ削られてるのがちょっと悲しい…。

表紙ページや人間関係相関図、キャラクター紹介、コラムなどに6ページ使われているので、設定画は実質14ページほど。

各話ゲストキャラなど登場キャラクターが多い作品はちょっと厳しい感もありますが、全話から主だったキャラをしっかりピックアップされているのでかなり満足感があります。

本の大きさが縦約21cmなので、絵の大きさは大きいとはいえませんが、世界名作劇場のキャラクターデザインはあっさりしてますからさほど見づらい印象はないですよ。

これだけの量をまとめてくれたのはとてもうれしいですね。

インタビュー

スタッフインタビューは「赤毛のアン」でアン、「愛の若草物語」ではジョオを担当、世界名作劇場シリーズではいろんな役をこなした声優の山田栄子さん、「小公女セーラ」「愛の若草物語」の黒川文男監督。

「フランダースの犬」「家族ロビンソン漂流記 ふしぎの島のフローネ」「ピーターパンの冒険」監督の黒田昌郎さん。企画・製作の佐藤昭司さん×中島順三プロデューサーの対談。どれも妥当な人選ですね。

「愛少女ポリアンナ物語」「若草物語ナンとジョー先生」「ロミオの青い空」キャラクターデザインの佐藤好春さん。表紙の描き下ろしイラストについてのコメントもあります。

斉藤博監督×脚本家・宮崎晃さんの対談インタビュー。名劇の名コンビですね。

「アメリカ&ワールド編」にも登場した楠葉宏三監督、同じく企画・製作の佐藤昭司さん×中島順三プロデューサーの対談。

楠葉宏三監督のインタビューは今回はやはり「わたしのアンネット」「小公女セディ」「トラップ一家物語」「ロミオの青い空」「家なき子レミ」に関して。

個人的には黒川文男監督、黒田昌郎監督のインタビューが新鮮でした。他の人は名劇関係のファンブックでわりとお見かけする人選ですから(笑)。

「ピーターパンの冒険」にラスカルが登場した裏にそんな事情があったなんて。

だいたいこんなところです。

おススメのポイントはやはり世界名作劇場の設定画をこれだけまとめて見ることができる!という点。過去発売された世界名作劇場のファンブックは今は入手困難品が多いですからね。

設定画だけまとめてたくさん見たい人にはおススメ。

「フランダースの犬」から「レ・ミゼラブル少女コゼット」「ポルフィの長い旅」まで。世界名作劇場シリーズの中で、舞台がヨーロッパの作品はこれ1冊にまとまってます!!

ヨーロッパ以外は「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編」。

世界名作劇場第1作「フランダースの犬」から第25作目「ポルフィの長い旅」までは、この「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック ヨーロッパ編」か「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編」のどちらかに収録されていますよ。

年代別じゃないのがあざといなーとは思いますが、設定画集としてはかなり豊富に絵が揃ってますから名劇ファンとしては2冊セットで持っておきたい本ですね。

タイトル:世界名作劇場シリーズ メモリアルブック ヨーロッパ編
出版社・発売時期:新紀元社(2010-04-24)
ページ数:380
総合評価:5

内容紹介

  • 世界名作劇場シリーズの設定資料系ガイドブックvol.2
  • オープニング・エンディングカット集&名場面集(カラーページ)
  • モノクロ線画設定資料集(キャラクター、美術、小物、乗り物)
  • コラム
  • スタッフインタビュー(黒川文男監督、黒田昌郎監督、山田栄子さん、楠葉宏三監督、佐藤好春さん、斉藤宏監督×脚本家・宮崎晃さん、佐藤昭司さん×中島順三PD)
  • 各作品放映リスト、スタッフデータ集
  • …etc.

世界名作劇場シリーズメモリアルブック(ヨーロッパ編) [ ちばかおり ] http://click.linksynergy.com/fs-bin/click?id=*o0HProoEcU&offerid=270022&RD_PARM1=http%253A%252F%252Fitem.rakuten.co.jp%252Fbook%252F6447959%252F--hybrid--http%253A%252F%252Fitem.rakuten.co.jp%252Fbook%252F6447959%252F&subid=&type=10&tmpid=11045

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  11. ロミオの青い空(MeguExtra)
  12. ロミオの青い空設定資料集(movic)

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