スケアクロウマン第4話「遠い日のノクターン」感想

いろんな意味で「親子」をカンジさせる、スケアクロウマン第4話。声優一家って便利そうよね。家族でボイス・ドラマとか作れるじゃないですか。

スケアクロウマンの自転車完成。前カゴじゃなくて、前リヤカー付き。名前はついてないけど、勝手にスケアクロウ号と呼んでる私。

しかし、店～スケアクロウマンの小屋までは急なデコボコ坂道。この悪路を自転車で行くのは…。

アリス：スケアクロウマン、スピード出しすぎよ！
ミスター・ベスト：だまれ！女子供のでる幕じゃない！わっ！

ハイテンションなミスター・ベスト。スピード狂だったのか…。F1とか好きなタイプ？結局大破。

スケアクロウマン：あははは、坂道ではスピードの出しすぎに注意だね

街には、バスに乗って病気の作曲家・シュタイン到着。野島父、野島昭生さんキター!! 「宝島」でグレイ役だったなー、懐かしい。ちなみに、スケアクロウマン・野島裕史さんのお父さんですよ。父子共演キター。スケアクロウマンとシュタインの会話もあるんですよ。

親子共演って、どうなんでしょうね。やりにくいのか、割り切ってるのか？

シュタインはお花屋さんを訪ねてきたわけですが、7年前に閉店したと聞いて倒れてしまうのでした。

お医者さん、ドクター・サトウを呼びに行くスケアクロウマン。意外にすばやい!!ドクター・サトウ、トレーラーハウス…じゃなくて、仮設住まい？この街の住人じゃなくて、地域の巡回とかしてるんでしょうか。

ちょっとカッコイイめがね紳士のドクター・サトウ。リアルにいたら、奥様に人気が出そうなやさしいタイプ。スケアクロウマンは、ドクターを修理中の自転車の前リヤカーに乗せて…ゆれるゆれる。

ドクター・サトウ：な、なんでこんなにゆれるんだ!?
スケアクロウマン：すいません、修理の途中で

災難ですね、ドクター・サトウ。

スケアクロウマン：ドクター、お帰りですか？お送りします
ドクター・サトウ：あ、歩いて帰る!!

全力疾走ですよ。いい人そうなドクター・サトウ。今回限りかと思ったら、この後も何回か登場しますよ。スケアクロウマン、ジムにはタメ口、ドクター・サトウには敬語。ちゃんと使い分けてます。その礼儀正しさはどこで身につけたんでしょうね。

スケアクロウマンにピアノの修理を頼んだミーシャ先生（声：平野綾さん）登場。涼宮ハルヒ的な役じゃないですよ。ノクターンを弾くミーシャ先生。その旋律を聴いて、シュタインの胸に去来するのは…。

若き日の回想シーンの青年シュタインの声が、野島健児さん。野島昭生さんの息子さんですよ。野島裕史さんの弟さん。お父さんの若い頃の声を息子が演じる…すごい配役。ちょっとぐらいイメージが違ったとしても、文句がつけられません。野島家から3人来てるわけだから、野島ファミリー回ですね。

ところで、ミーシャ先生をスケアクロウ号の前リヤカーに乗せて、後ろにもリヤカーをつないで修理済みのアップライト・ピアノを運ぶスケアクロウマン。

…すごくない!?アップライトとはいえ、ピアノですよ。スケアクロウマンのすごい脚力だけじゃなくて、後ろリヤカーの耐荷重とか、自転車の強度とか、大人にはいろいろ気になる点が…。

リサイクル自転車に一体どんな改造を施したんだ、スケアクロウマン！

若き日のアグネスとの恋と別れ。そしてアグネスの墓標の前で、墓参りに来たミーシャ先生と出会うシュタイン。墓にすがって泣くシュタインを見た、父親のことを知らない娘・ミーシャ先生22歳。

シュタインに、「母はずっと父を待ち続けていたと話す」ミーシャ先生。

この父と娘の再会、80年代のドラマだったら涙の再会になっただろうなーと思います。しかし、そうならないのが2000年代風ですね。

スケアクロウマンの前リヤカーに一緒に乗っている間だけの、つかの間の再会。お互い気づいているけれど、名乗りあわない別れ。

病気で死期を悟っている父は、今まで何もしてやれなかった娘に名乗れない。娘は父を許しているけど、父が名乗らない限り自分からは…。

去り行く父に、深々と頭をたれて見送るミーシャ。別れた後、スケアクロウマンにお礼を言うシュタイン。

シュタイン：帰ってきてよかった、本当によかった…

この後シュタインの描写。アグネスが迎えに来て逝ってしまったのか、だた目をつぶっているだけなのか微妙な演出。どっちともとれそうなんですよね。

でもまあ、しみじみしたいい話でした。

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