季刊エスvol.20の電脳コイルの記事は8ページ。インタビュー2本と原画などを見ることができますよ。
インタビューは三ツ木早苗プロデューサーと総作画監督の井上俊之さんの2本。三ツ木早苗プロデューサーは以前「オトナアニメ」でもインタビュー記事があったような…。
井上俊之さんの作画に関する(動かし方とか)話がよかったですよ。
設定資料集はありませんが、原画集があります。掲載されていた原画集のシーンは以下のとおり。
- OPヤサコ(♪手をのばせばいつでも~)の階段かけおり走るシーン
- 第1話デンスケの「バク転」
- 第1話フミエ(ダイチに猫を逃がされて、飛び出すシーン(ダイチに「ちょっとぉ!あたしの獲物に」の直前))
- OPイサコ(メタバグ(?)をつかもうとかがむシーン)
それぞれ1シーンの連続する原画が載っています。誰が担当した原画だとか、動きについての解説などかなり濃くて詳しいです。
デンスケみたいにアップになっていた絵は見やすいのですが、OPのヤサコの原画などはアップじゃないため小さくてちょっと見づらいかな。 でも階段をかけおりて右に曲がって走る、動きのある一連の原画なのでいいですよ。
ちなみにデンスケのバク転は近藤勝也さん(ジブリの「魔女の宅急便」のキャラクターデザインなど)だそうですよ。
掲載されているフミエのシーンの動きは「全原画」なんだとか。 アニメ制作の細かいことにはうといので、原画のあいだの動きはかならず動画で埋めるものだと思っていたのですがこういうのもありなんですね。でも作画の手間とかコストとかすごくかかりそう…。
他にもいろいろ解説されているので、作画にうるさいアナタや原画が気になる人は要チェック。
上のリストをみればわかるように、掲載されている原画はオープニングや1話の絵。1話を見て比べると面白いですよ。
同じ号に載っているアニメ記事は「バッカーノ!」「さよなら絶望先生」。「電脳コイル」と同じように、どちらも原画などのメイキング資料とスタッフインタビュー。
「バッカーノ!」は6ページ。インタビューは大森貴弘監督ほかスタッフの「美術について」「作画について」の2本。
設定画は表情集が2枚ほど、原画はOPほか松本憲生さん担当シーン、岸田隆宏さんの修正原画など。これもわりとよかったですよ。
詳しくは季刊エス「BACCANO!(バッカーノ)」で。
- 掲載誌、号:季刊エス2007年10月号(vol.20)
- ページ数:電脳コイル記事8ページ
- 色:ページはカラー(原画は線画)
- 総合評価: