夏目友人帳4期の「夏目友人帳 肆」。アニメスタッフは3期と同じスタッフ。

1、2話でいきなり的場一門登場。友人帳を手放して、普通の人間の暮らしをすることをすすめる三篠。「代わりに名を返す人がいるなら(でもいない)」と手放さない夏目。

そんな夏目をスカウトしつつ、ニャンコ先生が夏目の側にいるのは「何らかの利益があるからであって、愛情等を感じてではない」と語る的場静司。

4期はここらへんの「これから夏目は妖怪たちとどうしたいのか? 」を掘り下げていくのでしょうか?

スタッフ

スタッフリストは敬称略です。

原作
緑川ゆき「夏目友人帳」
シリーズ構成
村井さだゆき
キャラクターデザイン
高田晃
妖怪デザイン
山田起生
美術
渋谷幸弘
色彩設計
宮脇裕美
監督
大森貴弘
アニメーション制作
ブレインズ・ベース
本放送
2012年1月~3月
音楽
吉森信
主題歌 オープニング
「今、このとき。」 歌:ひいらぎ
主題歌 エンディング
「たからもの」歌:河野マリナ

声優

声優リストは敬称略です。

夏目貴志(なつめ・たかし)
声:神谷浩史(少年時代の声:藤村歩)
ニャンコ先生/斑(まだら)
声:井上和彦
夏目レイコ
声:小林沙苗
藤原塔子
声:伊藤美紀
藤原滋(しげる)
声:伊藤栄次
田沼要(たぬま・かなめ)
声:堀江一眞
北本篤史
声:菅沼久義
西村悟
声:木村良平
笹田純
声:沢城みゆき
一つ目の中級妖怪
声:松山鷹志(松山タカシ)
牛顔の中級妖怪
声:下崎紘史
三篠(みすず)(1、2話)
声:黒田崇矢
多軌透(たき・とおる)(1、11、13話)
声:佐藤利奈
ヒノエ(2、3、11話)
声:岡村明美
的場静司(1、2話)
声:諏訪部順一
七瀬(1、2、8話)
声:土井美加
河童(2話)
声:知桐京子
顎鬚のある妖怪(1話)
声:赤澤涼太
的場の部下(1話)
声:太田哲治
六花(2話)
声:一条和矢
壷に封じられた猿面(1、2話)
声:河本邦弘
東方の猿面(1話)
声:松山鷹志
東方の猿面(1話)
声:下崎紘史
東方の猿面(1、2話)
声:岡部涼音
東方の猿面(2話)
声:太田哲治
東方の猿面(2話)
声:赤澤涼太
アマナ(3話)
声:折笠愛
ケマリ(3話)
声:金田アキ
ヨウコ(4話)
声:高梁碧
隆彦(4話)
声:中川慶一
ヨビコ(4話)
声:中野裕斗
カリカミ(4話)
声:佐々木健
鎌を持った妖怪(4話)
声:下崎紘史
緒方ユリコ(5話)
声:伊藤静
順子(5話)
声:金田アキ
みさ江(5話)
声:森谷里美
ユリコの母(5話)
声:梅田貴公美
黒鎌の妖怪(5話)
声:西松和彦
教師(5話)
声:阿部涼音
夏目型ニャンコ先生(6話)
声:井上和彦
鬼猿面の妖怪(6、7話)
声:山本兼平
獣面の妖怪(6、7話)
声:内藤玲
屋台の店員(6話)
声:下崎紘史
女子高生ニャンコ先生(7話)
声:小林沙苗
名取周一(7、9、10話)
声:石田彰
柊(7、9、10話)
声:雪野五月
瓜姫(7、9話)
声:樋口あかり
坊主頭の妖怪(7話)
声:松山鷹志
馬面の妖怪(7話)
声:杉野博臣
ギョロ目の妖怪(7話)
声:中野健治
宴に集まった妖怪(7話)
声:下崎紘史
七瀬(少女時代)(8話)
声:永田依子
ミカゲ(8話)
声:木内秀信
小天狗(8話)
声:うえだゆうじ
七瀬の父(8話)
声:上別府仁資
親戚の男(8話)
声:松山鷹志
親戚の男(8話)
声:下崎紘史
悪鬼(8話)
声:杉野博臣
噂話をする妖怪(8話)
声:菅沼久義
噂話をする妖怪(8話)
声:木村良平
噂話をする妖怪(8話)
声:堀江一眞
女子小学生(8話)
声:波田野由衣
女子小学生(8話)
声:小宮山佳巳
笹後(9話)
声:本多知恵子
老人(9話)
声:谷口節
不月(9、10話)
声:東地宏樹
頭の白笠(9、10話)
声:太田哲治
白笠(9、10話)
声:下崎紘史
白笠(9、10話)
声:知桐京子
黒衣(9、10話)
声:河本邦弘
黒衣(9、10話)
声:赤澤涼太
審判の妖怪(9、10話)
声:松山鷹志
豊月(10話)
声:緑川光
館花(11話)
声:石井康嗣
ちょびひげ(11話)
声:チョー
夏目の父(11、13話)
声:小西克幸
蒼井三世子(12、13話)
声:潘めぐみ
三世子の父(12、13話)
声:村治学
三世子の母(12、13話)
声:園田恵子
三世子の友人(12話)
声:根来彰子
三世子の友人(13話)
声:林沙織
ムシクイ(12、13話)
声:岩崎征実

1、2話は兼役がごちゃごちゃしてますね。

各話のモブ系ゲストは常連妖怪メンバーの兼役が多いです。

全話タイトル

「夏目友人帳 肆」全13話。

  1. とらわれた夏目
  2. 東方の森
  3. 小さきもの
  4. 代答
  5. 過ぎし日の君に
  6. 硝子のむこう
  7. 人と妖の間(はざま)で
  8. 惑いし頃に
  9. 月分祭
  10. 祀られた神様
  11. 一枚の写真
  12. 記憶の扉
  13. 遠き家路

月刊「LaLa」のCMが相変わらずヘンです。突然入ってきた若侍が「御免! 拙者にLaLaを貸していただけぬか? 」って。真剣白刃取りのLaLa読者少女とか(笑)。

その次の月刊「LaLa」のCMも安定の奇妙さ。突然入ってきた王子が「御免! 拙者にLaLaを貸していただけぬか? 」って。真剣白刃取りのLaLa読者少女とか(笑)。

「夏目友人帳 肆」各話プチ感想集

1話「とらわれた夏目」。1期から見ている人には「何度目だ! 」といいたくなる友人帳と基本設定の紹介。ええ、4回目です。

「ゲゲゲの鬼太郎」の南方妖怪アカマタ似(笑)の東方の森の猿面妖怪達 vs 的場一門のいざこざに巻き込まれる夏目。1話からさっそくさらわれたり入浴シーンがあったりと、サービスシーンの多い夏目(笑)。

みすずの絵がちょっと変わった? 声は同じだけど、なんだか印象が違うような。気のせいかな?

にゃんこ先生が斑のときの声も、以前よりさらに低くなったような? 久しぶりの夏目友人帳だから、違和感があるだけかも。

2話「東方の森」。1、2話は前後編。1話の続きで、的場の屋敷で捕まってる夏目。諏訪部順一ボイスの的場静司と対峙。「君に興味があると」などと言いつつ、ちょっと! 顔近いよ!

BL風(?)の演出はやめて下さい(笑)。薄い本とか出てるんでしょうか? 個人的には七瀬×静司とかの方が面白そうなんですが。

相変わらず役にたたないニャンコ先生とともに牢に閉じ込められる夏目。夏目救出に動く、三篠(みすず)、ヒノエ、八ツ原の中級妖怪達。

ヒノエ「一戦交えるかい? 」で、あっさり退却してた七瀬との対決も見たかった気も…。

友人帳を手放して、普通の人間の暮らしをすることをすすめる三篠。「代わりに名を返す人がいるなら(でもいない)」と手放さない夏目。そんな夏目をスカウトする的場静司。

三篠は見た目ごっつい妖怪ですが、一番常識人ですね。

的場も妖怪の立場に立てば悪人ですが、人間の立場で考えるとむしろ善人にも見えます。静司の意見は年相応な大人の意見ですよねー。

まあそんなことより2話で驚いたのは、「飛べたのか!?中級(妖怪)! 」ってことですが(笑)。

3話「小さきもの」。妖アマナ(声:折笠愛さん)に名前を返した夏目。ところが夏目の部屋で大切な指輪を失くした→盗ったな! 返せ! →夏目:探しておくから出なおしてこい! と、今日も通常通りのトラブル運行。

道端でカラスに襲われていたのをうっかり拾って、部屋までついてきてしまった毛玉のような妖怪・カル(夏目命名:ケマリ)。

ケガをしたケマリの傷の手当をする夏目。「(藤原夫妻の)優しさに触れて自分も優しくなりたいと思った。」と考える夏目。

それは夏目の理屈(価値観)であって、誰にでも通用するわけではない。誰にでも自分の価値観で対応しようとするのは、若さゆえ、だね。正義は人の数だけあるのです(笑)。

話は戻ってカルの話。小さいけれど、集団で力を合わせればアマナのような強い妖怪にも対抗できる。ヒノエの曰く「弱いものたちの生きる知恵」だけど、協力することの大切さは社会に出るとヒシヒシと感じますね。

一人でも出来る。でも二人なら、三人ならもっと楽に大きなことができる。たとえ強くても「一人の弱さ」は一人では克服できない。

夏目友人帳は孤独とか、他者からの承認とか、人間関係でのいろんな話があるけれど、今回わりと上手いなあと思いました。

ちなみに3話にしてまたもや夏目の入浴シーン。もはやサービスシーンの一環なの!?

4話「代答」今回はギャグ描写多め。

人目を避けて古堂で逢引する男女。名家の長男・隆彦(声:中川慶一さん)は家のために金持ちの女性と結婚。事情を知らない女・ヨウコ(声:高梁碧さん)は来なくなった隆彦を毎日古堂で待ち続ける日々。

一部始終を見ていた妖怪・ヨビコ(声:中野裕斗さん)は、ヨウコを見かねて姿を隠し、隆彦の声真似をしてヨウコと会話するようになる…。

まあ昔からよくある定番な男女話ですね。って、中野裕斗さんキター!!! 私にとっては「蟲師」のギンコ以来。なるほど、こりゃあ蟲の仕業ですな(笑)。

結局隆彦のフリをしていることに耐え切れなくなったヨビコは、ヨウコに真実を明かしてそのまま遁走。住んでいた古木にも古堂にも帰らず旅へ。

長い月日が過ぎ、旅から戻ると古堂には1通の手紙が。古くなって開くことも出来なくなったその手紙を元に戻す力を持つ妖怪・カリカミの名が友人帳にあることを知って夏目宅へ。

といういつものパターン。

ヨビコがいい味出してます。ヒゲおやじのくせに非力で(笑)。暴力に訴えるのかと思いきや、夏目に頼むための袖の下を用意してくる周到さ。実にいいおっさんです(笑)。

夏目宅にお泊りして、夏目が目を覚ますとちゃっかり布団の中にもぐりこんできてるあたりもイイ。

カリカミもウワサどおりの穏やかな妖怪でよかったです。今回はみんないい妖怪ばかり。手紙も恨み節でなくてよかったよかった(笑)。

ヨウコも、そしてカリカミの名前をとった夏目の祖母レイコももうこの世にはいない。いつもどおりのしみじみエンドでした。

5話「過ぎし日の君に」夏目の中学生時代の話。

黒鎌の妖怪に「お前か、お前の周りの誰かが死ぬのろいをかけた」と言われた夏目。黒鎌の妖怪から30日間逃げきれば、呪いを解いてくれるという。

のろいの内容が妙に子供っぽい(笑)。結局からかわれていただけと判明しますが、黒鎌の妖怪の正体に「お前かい!? 」と思わずつぶやいてしまいました。

どうして口にテニスボールみたいなのがはさまってるのか、気になってたんですよ。神社でボール遊びとか許されないよ!

転校が多い中学時代の夏目にも、気にしてくれる女子・ユリコ(声:伊藤静さん)がいました。…なんだ普通にリア充してるじゃないですかー。

港港に女がいる船乗りのように、転校した各学校に気にしてくれた女子がいそうな予感! せっかくフラグをたてても転校してたのね、夏目。

赤い「さるぼぼ」のような妖怪・スネコがちょっと不気味でした。中途半端な大きさですよね、スネコ。

6話「硝子のむこう」7話「人と妖の間(はざま)で」は2話連続の前後話。ホモ臭いとか言われてましたが、そんなこともないと思えばそんなこともない(笑)!

妖怪オミバシラ様復活のために動く手下達の策略でガラスの小ビンに閉じ込められてしまう夏目。瓶はどうやら持ち主しか開けられない模様。

出ることが出来ないので、騒ぎにならないようにニャンコ先生が夏目の代わりを務めるために変身! 「どうよ! 」って久しぶりに若井上ボイスキター(笑)。

夏目の身代わりで食べる夕食ではしゃぐニャンコ先生。夏目型ニャンコ先生「おかわり! 」夏目「おかわらないでくれ! 」で笑ってしまいました。井上さんはOKAWARI-BOYだから(笑)。

もちろん翌朝は夏目の代わりに登校するニャンコ先生。昨日縁日で友人達が話していた「裏山の…」が夏目を瓶に閉じ込めた妖に関係しているようなので情報収集。

夏目型ニャンコ先生「西村、ちょっと来い」。なにそのいやなかんじの呼び出し方(笑)。もちろん夏目に叱られたので路線転換。「ちょっと聞きたいことがあるんだ。来て、来て! (笑顔)」ホント懐かしい若井上ボイス。まだいけるよ! 井上さん!!(←何が?)

しかし有力な情報なし。西村→北本→委員長(笹田)と情報求めてたらいまわし。

いつもと違うワイルドな夏目に呼び出されて急速接近の上、「おまえ、うまそうだな」のセリフに勘違いでドキドキの委員長。

まあこのあたりはお約束なかんじのギャグ展開。「今日のことどう言い分けすればいいんだorz」な夏目。

とりあえず6話の名言は

田沼:夏目はそんな事言わない!

ここらへんからホモ臭いといわれる展開開始です(笑)。

ニャンコ先生が夏目の身代わりをしていることが田沼に見破られて、田沼は夏目を助ける手助けをしたいと申し出ます。でも結局夏目の瓶は妖怪たちに奪われて。

オミバシラ様復活の報せで集まった妖怪たちが次々と入っていく怪しい屋敷。そこに夏目が? と考える田沼の後ろに怪しい妖怪。7話へ続く!

7話でその怪しさたっぷりの妖怪が、妖怪に変装した名取(声:石田彰さん)と判明。

7話は「夏目友人帳」には珍しいバイオレンス展開。オミバシラ様が力を取り戻すために、オミバシラの手下達は力の強い妖怪たちはオミバシラ様への贄として集めていた事が判明。

夏目ももちろん「人間にしては妖力(?)が強い」という噂が広まっていたために、供物として捕まえられたのでした。広場に集まった妖怪たちは一人、又一人とオミバシラ様の犠牲に…。

「夏目友人帳」でこんな血の描写がでるとは意外でしたね。

田沼とニャンコ先生と名取のコンビネーションで、なんとか夏目奪還と瓶から解放することに成功。そのままでは動きにくいのでニャンコ先生はレイコさんの姿に変身。

名取    :女性の手を煩わせないのが私のポリシーでね(キラリン)
女子高生ニャンコ先生:キモっ! これは仮の姿だ

こんなときにもギャグを入れるのね。

みんなの活躍でなんとかオミバシラ様封印に成功。

自分のせいで慎重な性格の田沼を危険なことに巻き込んでしまった、自責の念でいっぱいの夏目。

田沼は田沼で「友人(夏目)を助けたいという気持ち」という善意が、逆に夏目の負担になってしまったのではないだろうか? と気に病む。

名取さん年の功で夏目をフォロー。まあそんな二人を見て「若いなあー(遠い目)」なかんじでしたが(笑)。

夏目:名取さんがあきらめてしまった道。レイコさんが歩きたくても歩けなかった道。オレは行けるだろうか?

これって普通の人間関係の悩みじゃないですか? 妖怪が見える見えないに関わらず、どこまで他人の領域に踏み込むかって話。

どこまでが「友人として」なのか、どこからが「おせっかいな迷惑」なのか?

まあそういうことに悩むのも人生の醍醐味ですよ。

8話「惑いし頃に」は七瀬(声:土井美加さん)の子供時代の追憶話。原作は知らないのですが、オリジナル話という噂。

七瀬(少女時代の声:永田依子さん)は祓い屋稼業の家の娘だったんですね。やはり的場一門?

小学生の頃から家業を手伝う七瀬。しかし小学生なのでまだ非力。しつこくつきまとう悪鬼は怖いですね。

そんな七瀬とミカゲ(声:木内秀信さん)。BK201黒(ヘイ)さんキター!! 妖怪を退治した後苦しんでるのは対価ですね、わかります(笑)。

ケガをした七瀬に傷が残らなずに直る薬草を渡すミカゲ。ヘイさんはやはり作品が違ってもタラシ! ヘイ・ガールズ一人追加ね(笑)!!

ミカゲは、いまは亡き祓い屋の式。亡き主人の命令を守って、禍々しいものを封じ続けてきた。けれど時を経て自分自身が禍々しいものに成り果てそうになって…。

業とは、その者がそうとしか生きられぬ、生まれ持った役目のようなものだ。

こういう言葉で定義づけされるとどこか安心するというか、迷える七瀬が楽になった気持ちがわかりますね。

子供の七瀬がミカゲを封じ、年を経て封印した玉石がある屋敷が壊されると知って見に来た気持ちもわかります。

長い年月、井戸の浄化力で浄化された玉石。ミカゲを封じた玉石は小天狗(声:うえだゆうじ)が持ち出して、夏目に「名前をよんでほしい」と頼みにきていたので、七瀬はミカゲに会えずじまい。

でも会えても会えなくてもよかったのだと思います。七瀬もふたたびミカゲに会うつもりで来たわけではないでしょうから。

ただ、様子を見に来た。井戸の中にまだ浄化されていない玉石が残っていれば、祓い屋として何らかの処置をとるために。

ゆるんでいた結界を再び張りなおしたのも、祓い屋としての業と、封じられたものたちに静かな眠りを与え続けることの2つの意味があるかと。

子供時代を懐かしむ気持ちと、長年続けてきた仕事への自負。人は大人になるのです。妖かしものであるニャンコ先生へ昔話を語る口調も渋くていいですよね、七瀬。

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