スタジオジブリのアニメ映画「コクリコ坂から」の制作スタッフ・声優リストです。
宮崎吾朗監督作品第2作目。「ゲド戦記」の印象が強すぎて敬遠している人もいるかもしれませんが、あれよりは監督の成長を感じる作品に仕上がってます。
アニメ映画「ゲド戦記」のときにテルーの声を演じた手嶌葵さん、アレンの岡田准一さん、テナーの風吹ジュンさん、ウサギの香川照之さんがまたもや声優参加。
宮崎吾朗監督のこだわりをかんじます。
スタッフ
スタッフリストは敬称略です。
- 監督
- 宮崎吾朗
- 脚本
- 宮崎駿、丹羽圭子
- 原作
- 高橋千鶴、佐山哲郎「コクリコ坂から」
- 作画監督
- 山形厚史、廣田俊輔、高坂希太郎、稲村武志、山下明彦
- 美術監督
- 吉田昇、大場加門、高松洋平、大森崇
- 音楽
- 武部聡志
- 主題歌
- 「さよならの夏 ~コクリコ坂から~」歌:手嶌葵
- 挿入歌
- 「上を向いて歩こう」歌:坂本九
- 挿入歌
- 「朝ごはんの歌」歌:手嶌葵
- 挿入歌
- 「初恋の頃」歌:手嶌葵
- 挿入歌
- 「紺色のうねりが」歌:手嶌葵
- 朗読詩
- 「生徒諸君に寄せる」作:宮沢賢治
- 朗読文
- 「正しき者に勝利あり」作:齋藤隆夫
- 朗読文
- 「現代の青年は『何処へ行く』」作:斯波貞吉
- アニメーション制作
- スタジオジブリ
- 映画公開
- 2011年7月公開
その他、北斗の送別会でみんなが歌うのはアメリカ民謡の「赤い河の谷間(Red River Valley)」。日本語の訳詞は宮崎吾朗監督。
それから全校討論会の見回りに来た先生をごまかすために水沼&生徒達が歌ったのは、「白い花の咲く頃」。
声優
声優リストは敬称略です。
- 松崎海(あだ名:メル)
- 声:長澤まさみ/幼少時:渡邉葵
- 風間俊
- 声:岡田准一
- 松崎花
- 声:竹下景子
- 北斗美樹
- 声:石田ゆり子
- 広小路幸子
- 声:柊瑠美
- 松崎良子
- 声:風吹ジュン
- 小野寺善雄
- 声:内藤剛志
- 水沼史郎
- 声:風間俊介
- 風間明雄
- 声:大森南朋
- 徳丸理事長
- 声:香川照之
- 松崎空
- 声:白石晴香
- 松崎陸
- 声:小林翼
- 悠子(海の友達)
- 声:手嶌葵
- 信子(海の友達)
- 声:冠野智美
- 全校討論会壇上の発言者
- 声:桝太一
- 徳丸ビル受付係
- 声:藤巻直哉
- 徳丸理事長の秘書
- 声:伊藤綾子
藤巻直哉さんの役は「徳丸ビルの受付係」という説と「本屋の親父」という説があるのですが…。本屋さんって登場しましたっけ?
徳丸理事長のモデルが「徳間書店」の徳間康快さん。ということで、徳丸さんのお仕事=書籍関係→そこの社員→本屋の親父という流れ?
あと、村山喜彦さん、菅谷大介さん、藤田大介さんなど、日テレのアナウンサーが出演してます。
それから。手嶌葵が演じる悠子は、カルチェラタン存続決定の少し前に「紺色のうねりが~」の出だしを歌っている海のクラスメイトです。
アニメ「コクリコ坂から」雑感
「ゲド戦記」よりはマシになってて、成長も感じられる宮崎吾朗監督。あの年で未経験分野に転職してまだ伸びてるのは素直に「頑張ってるなー」とは思います。
幼い頃父を亡くした悲しみに今もとらわれている主人公・海。高校の文化部男子部室棟の「カルチェラタン」の保存運動をめぐって、風間俊と出会う。
次第に俊に恋する海。しかし、俊には出生の秘密が。海と俊が兄妹!? とまあなんやかんやあって、海の父母やその友人達の若い頃の話を知ることになるのでした。
「借りぐらしのアリエッティ」も「コクリコ坂から」も原作がありますが、アニメの脚本は宮崎駿さん担当。
最近の宮崎駿さんの物語は、テーマ重視なのかストーリーは強引気味に感じます。宮崎駿さん自身が作ればまた違うのでしょうが。
「コクリコ坂から」に関しては、1960年代というわりと現代に近い時代を描いているのに、登場人物の女性キャラの心情がまったく馴染めませんでした。
幼い頃に亡くした父親を偲んで、高校生になってもまだ毎日父のために旗を揚げ続ける海はまるで未亡人。「めぞん一刻」の音無響子さんみたいに見えます(笑)。
「私が毎日毎日旗を揚げて、お父さんを呼んでいたから、お父さんが自分の代わりに 風間さんをおくってくれたんだと思うことにしたの」という海の発言…。
さすがにファザコンをこじらせすぎてて嫌な感じ(笑)。「彼氏より父親(の愛情)がほしい」「あなたは父親の代わり」という本音が透けているみたい。
一回り年上の彼氏ならともかく、一歳年上の男子高校生にそれを求めるのは酷だなと(笑)。
宮崎駿さん世代なら「悲しみにくれる女子高校生の心を守るのが男!」ということなのかもしれませんが、私世代だと「そこまで甘えるのはちょっと…」。
海自身の魅力がもっとはっきり表現されていれば、主人公補正で充分いけたと思うのですが。男から見た「いい(=魅力的な)女の子」と、女から見た「いい女の子」の差みたいなものを感じました(笑)。
そういう意味ではどちらかというと、中高年男性向け…の作品ですね(笑)。作品の時代にノスタルジーを感じることができる年齢の人向け。
とりあえず個人的な共感ポイントは、物語終盤に亡き父親の友人が「亡き友が残した子供たちに会えてうれしい」的なことを言ってた場面だけでした。私もこういうのが実感としてわかるくらい成長しました(笑)。
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