飛行艇時代(増補改訂版) 感想

しまったー。「飛行艇時代(増補改訂版)」はどちらかというと模型好き向きの本でしたー!!

雑誌「モデルグラフィックス」に連載された「飛行艇時代(「紅の豚」原作)」第1話~3話と、アニメの設定資料少々。それをのぞけば「アドリア海航空戦史」と模型の話。えんえん模型の話。

模型に興味がないと、読むのはつらいですね…。アニメの設定画を期待していた私も拍子抜け。

「飛行艇時代」第1話~3話はさすがに全話カラーページですが、アニメの設定資料はモノクロページ。線画は全部あわせても4ページ分程度。キャラクター設定も、メカ設定も物足りない感じです…。 宮崎駿さんのイメージボード(カーチス機、ダボハゼ)もモノクロなのがアニメファン的に寂しいかぎり。

ポルコの飛行艇「サボイアS21試作戦闘飛行艇"フォルゴーレ号"」、カーチスの「カーチスR3C-0非公然(密造)水上戦闘機」、空賊マンマユート団のダボハゼ号の模型写真にはしっかりページをさいてます。

イタリア軍事航空博物館で撮った飛行機写真などもあるので、模型を作る人が参考にするにはいい本なんでしょうね。

「モデルグラフィックス」に掲載された宮崎駿さんの模型話なども載っているので、「模型好きならこの本をどうぞ」という印象ですよ。

そもそも「飛行艇時代」は「宮崎駿の雑想ノート」の1エピソード(3話あるけど)。模型に興味がなくて「飛行艇時代」を読みたい人なら、もうちょい上乗せして「宮崎駿の雑想ノート(増補改訂版)」を買う方がいいかと。でも「雑想ノート」も戦争モノに興味がない人には微妙なんですよね…。

飛行艇時代―映画『紅の豚』原作(増補改訂版)
  • 出版社・発売時期:大日本絵画(2004-10)
  • ページ数:71
  • 好感度:(2)
  • 「紅の豚」の模型系本