天元突破グレンラガン基礎工事編感想 - アニメ設定資料集情報箱

「天元突破グレンラガン基礎工事編 BASIC DRILL」は「天元突破グレンラガン」の前半（第1部・2部）ガイドブックです。この本「『天元突破グレンラガン』が日曜朝のお子さま向け枠」のアニメだということを忘れていますね。どうみても大人向け仕様です。期待以上に設定画（線画）があるので個人的には大満足。

設定資料集（設定画）

メインキャラクター設定（もちろん15話までの分）がかなり充実しています。シモン、カミナ、ヨーコ達からリットナーや黒の兄弟、その他「大グレン団」メンバー、獣人四天王やヴィラル、ロージェノムの基本設定は一通り見ることができます。各話の設定画も温泉回や水着回の絵などがありますよ。

設定画はバラさずに1枚1枚載せているから、「表情がいくつか抜けてるんじゃないか？」なんて心配はいりません。

そして「15話までのガンメン全設定線画」ですよ。小さくて細部がわかりにくい絵もありますが、よくこれだけ載せたなあと感心します。カラーの設定画は線画ほど多くはありませんが、参考程度には載っています。

一部メカ絵はやや小さめで絵の資料にするにはちょっとつらいかも。「とにかくどんな設定画があるかみてみたい！」という人なら満足できる絵の量だと思いますよ。

ストーリー紹介

カラーページで本編画像とシリーズ構成の中島かずきさんのコメント付。小さいながらもアイキャッチ・イラストや絵コンテ表紙もあります（描き手の名前やイラストお題つき！）。3話の絵コンテ表紙絵のヴィラルはカッコいいし、13話の表紙は…笑えます。6話はオンエア版とDVD版の2つのストーリー紹介ありますよ。

用語集

それから用語集「天元突破グレンラガンディクショナリーver1.1」がまた細かい。キャラやガンメンの名前の由来など用語の解説はもちろん、設定制作の若林広海さんとデザインワークスのコヤマシゲトさんがそれぞれコメントをつけているので、裏設定・裏話が満載。未登場の「必殺技」についてのツッコミが笑えました。

スタッフ・声優インタビュー

インタビューも多いですね。数だけでなくスタッフインタビューはわりと長め。インタビューはかなりマニアックな内容ですが、脚注つきでアニメにうとい人にも親切仕様。中島かずき×榎戸洋司インタビューは、脚注の数が多くて本文と同じページに入りきれてない…。

第8話「あばよ、ダチ公」絵コンテ決定稿完全収録…ですが、小っさ。この本の大きさで1ページに10枚は詰め込みすぎですよ。でもかなりラフだし文字は読めるからOK。

難点をあえてあげるなら、本の大きさ（ゲームの攻略本くらい）と紙質くらい（ややざらざら）かな。でも財布にやさしい定価1,575円（税込）だから許す！

ちなみにアニメイトの「天元突破グレンラガン設定資料集」は1部・2部で1冊ずつでています。1（メインキャラクター中心で88枚）、2（サブキャラクターやメカ、各話の設定が94枚）だそうです。設定画1枚がA4の大きさ。絵が大きくて見やすいですが、線画のみで各1,890円。2冊で3,780円。3、4も12月発売予定。

この「天元突破グレンラガン基礎工事編 BASIC DRILL」なら1部・2部の設定線画、カラー設定画、ストーリー紹介（カラー画像つき）・脚本家コメント、スタッフ・声優インタビュー、用語集…などなどついて、お値段1,575円！コストパフォーマンスが高い！この調子で3部・4部の本もお願いします。

とりあえず1冊だけ設定資料本を買うならこの「基礎工事編」。予算に余裕があって、絵を描くから大きめの資料（線画のみ）が欲しいという人はアニメイトの設定資料集。というかんじですね。

裏設定的なことも用語集にあるので、同人誌を描く人のネタ元としても面白そうですけどね。この「天元突破グレンラガン基礎工事編」は。