「杉野昭夫作品集(少年マガジン特別別冊)」は杉野昭夫さんのイラスト集ですが、作品に関する杉野氏のコメントや関係者のメッセージ集のようなものもあり、読み物的にもいい内容。

あの当時の雰囲気が伝わってくるようです。

氏の絵のファンとしてはやっぱり「あの当時のイラスト」がとってもうれしい!

ちなみに割合としては設定資料は少ないです。

いろんな作品が載ってますが、「ユニコ」(黒ネコが登場する方の映画)、「宝島」などのキャラクター設定画が載ってるのがよかったです。

分量は少しですけどね。

私が子供の頃大好きだったのは、主にこういうファミリー系の物語。

杉野氏といえばスポーツ系の2作品「あしたのジョー」「エースをねらえ!」を思い出す人の方が多いのかもしれませんけど。

ああ、でも「宝島」の描き下ろしはこの頃すでに本放送時とはちょっと違う感じになってる…。

絵が変わっていくのは仕方がないけど、あの頃の絵が好きだったので寂しいものです。

レコードジャケットの絵(CDジャケットにもなってます、写真左)なんかも載ってます。

「まんが世界昔ばなし」の描き下ろしとかストーリーボードもありますね。

主題歌の「ウバ・ウバ・ウキャキャ」やエンディングの「夢を見たの」が妙に印象的だったあのアニメ。

「まんが世界昔ばなし」で杉野氏といえば「難破船」ぐらいしか知らなかったんですが、「フランダースの犬」「マッチ売りの少女」なんかもそうだったんですね。

あとは「ラ・セーヌの星」「家なき子」のラフなんかも(好きだった作品ばっかり挙げてます…)。

子供の頃の思い出がまじるから余計にそう思うのかもしれないけれど、この頃の絵がやっぱりよかったな。

余談ですが、当時の「あんなぷる」つながりからか、あるカットに福島敦子さん(ゲーム「ポポロクロイス物語」キャラクターデザインなどが有名)の名前がありますよ。

タイトル:杉野昭夫作品集
出版社・発売時期:講談社(1982)
ページ数:115
総合評価:5

内容紹介

  • 杉野昭夫氏がキャラクターデザインなどで関わったアニメ作品イラスト集
  • 版権イラスト
  • TV本編原画
  • 設定資料
  • ラフスケッチ集
  • 描き下ろしイラスト
  • …etc.

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