アニメ「宝島」に関してはこの「宝島(ロマンアルバム)」が資料的に一番詳しいと思うし、いいと思いますよ。
線画の設定資料集目当てに買ったのですが、企画書のかっこよさにめろめろです。
企画意図がすごくかっこいい!子供向けにいい作品を作ろうという気概を感じました。子供の頃にこの作品に出会えて本当によかった…。
という思い出話はさておき、本自体の感想。
設定資料はキャラクター中心ですが、小物やヒスパニオラ号、背景美術も少々あります。
キャラクターは基本設定が大体載ってるのかなーという印象。悪くないです。
ジムやシルバーのようなメインキャラはもちろん、ベンボー亭の客たちなど名前のないキャラまで。
作品前半登場のビリー・ボーンズや黒犬、最終回の大人になったリリーや10年後のシルバーまで。まんべんなく載ってます。
量的には悪くないですが、絵は小さいなーと感じるものもあります。もうちょっと大きめに載せてほしかったかな。
声優さんやスタッフのコメントもありますが、若林弦蔵さんのインタビューがなかったり、出崎監督(注:「崎」は異字体。表示されないので代用)は写真だけ!?
そのへんがちょっと残念。
当時のアニメ誌にありがちなファンジン風の遊び絵はほとんどない作り(巻末にお便りコーナーはあります)。そのため比較的古臭い雰囲気は薄いのですが、若い人が見たら古臭く感じるでしょうね。
- タイトル:宝島(ロマンアルバム)
- 出版社・発売時期:徳間書店(昭和54年7月)
- 総合評価:
内容紹介
- TVアニメ「宝島」のガイドブック
- フィルムストーリー(カラー)
- キャラクター紹介
- 声優インタビュー
- スタッフコメント
- 設定資料集(線画)
- 企画書
- 動画
- 台本・AR台本・絵コンテの違い
- …etc.
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