ジャイアント・ロボ THE ANIMATION -地球が静止する日完全設定資料集感想

2007年にようやく発売された「ジャイアント・ロボ THE ANIMATION -地球が静止する日完全設定資料集」。設定資料はほしいけど「完全収録ジャイアントロボ」にはプレミアがついていて手が出なかった…というアナタが待ってた本です。

この本がでたおかげで、「完全収録ジャイアントロボ」もかなり値段が下がったから以前より手に入れやすくなってますけどね。

用語集とかスタッフインタビューには興味がありません、設定資料集だけでいいよ！という人にはこの本の方がいいはずですよ。

それでは「ジャイアント・ロボ THE ANIMATION -地球が静止する日完全設定資料集」の感想。

カラーページ

カラーは16ページほど。LDなどのジャケット・イラスト、B-CLUBに載ったもの、キャラクターの色指定など。

完全設定資料集というなら、カラーの設定画はもうちょっと欲しかったところですね…。

設定資料集（キャラクター・メカ・美術）

全てモノクロ線画ですが、「完全収録ジャイアントロボ」よりも絵が大きくて、キャラクターによっては初期設定画もあって、さらに「完全収録ジャイアントロボ」にはない細かい設定画が載っていたりします。

「完全収録」では30ページ程度にキャラクター・メカ・美術を詰めこんでいたのが、この「完全設定資料集」では100ページくらい使ってます。だから全体的に絵の大きさも大きめになっていて見やすいですよ。文字書きこみが読みやすくなっているのがいい!!

もちろん「完全収録」には載らなかった資料も載っています。メインキャラの目パチの参考例みたいなものから、表情の参考用に描かれた絵など。こういう細かい資料が載ってるのは作画マニア的にはうれしい!!

銀鈴OVAの資料も少しあるのはいいですね。

キャラクターの初期設定は「ジャイアントロボ設定資料集vol.00」ほどじゃないけれど、少しあります。決定稿にならなかったボツ絵をたくさん載せても…というのはあるので、このくらい見られるといいんじゃないかと思いますね。

さらにうれしいのが、キャラクターデザインの山下明彦さんが各キャラクターにコメントをつけていること。そーですか、オヤジキャラは山下さん的には…だったんですね。

ジャケット&ポスターのラフ案

ははは、面白いラフがありますね。いろいろアイディア出してたんですね。こういうラフを見るのは楽しいから大好きです。

山下明彦さんインタビュー

2ページ。まあ、「ジャイアント・ロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」のお仕事が終わってからかなり経ってますからね。10年くらい前の仕事について語れといわれても、かなり印象に残ったことくらいしか覚えてられないですよ、社会人は。

だからまあこんなものかな、という印象ですね。

設定資料といえば、「スーパーロボット大鑑ver.2004」にもモノクロページにジャイアントロボとキャラクター少々の資料がありますが、量も大きさもたいしたことはないです。カラーページのイラストは大きいですけど、資料としては…という印象でした。

単品DVDにも静止画データ集っていうのが収録されているらしいので、設定画などはDVDでも見ることができるのかもしれません。でもやっぱり本でしっかり見たいという人もいるはず。

今回の「完全設定資料集」はスタッフの手元に残っていたものを集めてきたらしいので、抜けているものもあるんじゃないかとは思います。それでも「最近ファンになりました」「ムックは1冊も持っていません」という人には買いやすいし、いいんじゃないでしょうか。

逆にいうと、完全収録は基本的な設定画をコンパクトにまとめてた上で他にもいろいろ載せているわけだから、コストパフォーマンスが高いともいえます。設定画にさほど興味がないなら、それで満足するのもアリだと思いますよ。

今までの発売されたムック（特に「完全収録」）を持っている人にはやや複雑な気分。けっこうかぶってますから。ジャケット&ポスターのラフ案や、山下明彦さんのキャラクターコメント、見やすい大きさの設定画に魅力を感じるなら…ってところですね。

タイトル：ジャイアント・ロボ THE ANIMATION -地球が静止する日完全設定資料集: 出版社・発売時期：一迅社（2007-10-26）; ページ数：127; 総合評価：

内容紹介

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