ニュータイプ「七つの海のティコ設定資料集」

月刊ニュータイプの「七つの海のティコ設定資料集」記事は、ニュータイプがまだオールカラーではない頃の設定資料集です。

最近の人は知らないだろうけど、そんな時代がありました（笑）。

キャラクターの絵は黒服たち以外は表情集と全身ともに載ってます。ナナミはポーズ集もあり。

思ったよりメカ系資料が多く載っているのはニュータイプだからかもしれません。ペペロンチーノ号、スクイドボール、シェリル（メルビル家）の乗り物、メタルクローの船など結構詳しく掲載されていますよ。

角川書店は世界名作劇場に関して「母をたずねて三千里」「赤毛のアン」「若草物語ナンとジョー先生」だけ資料性の高いイラストレイテッドコレクションを出しています。

その関係からか、世界名作劇場のいくつかの作品でニュータイプでは設定資料集を載せていたのかもしれません（扱いがよかったという意味です）。創刊時期のニュータイプはメカ作品の資料しか載せてなかったような印象がありますが、意外なものです。

絵は日本アニメーションの設定資料によくある手描き感のある絵です。

作品開始当初の資料ですが、7ページあるので絵の量的には満足できると思います。絵の大きさも手書き文字が読める程度の大きさはあるので、資料としては充分かと。

ただし、アニメ後半の絵はないので要注意。

他のアニメ雑誌なら、アニメージュで別冊付録「七つの海のティコガイドブック」がありました。内容は以下の通り。

アニメージュ1994年3月号の別冊付録。35ページ。

カラーページがあるのはいいですが、資料集の内容もニュータイプにも載ってるものが多いし、むしろ表情集などは少ないくらい。

「この本だけの内容」というものはあまりない印象です。雑誌掲載の資料ならニュータイプの方がいいんじゃないでしょうか。

資料本を1冊選ぶなら「世界名作劇場シリーズメモリアルブックアメリカ&ワールド編」か「七つの海のティコビジュアルガイド」でしょう。

手に入りやすさでいえば2009年発売ということで「世界名作劇場シリーズメモリアルブックアメリカ&ワールド編」に軍配があがるかな。

掲載誌、号：ニュータイプ1994年2月号: ページ数：7ページ（表紙含む）; 色：モノクロ線画; 絵の大きさ：見やすい; キャラクターデザイン：森川聡子; 総合評価：

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