「ヒーロー&ヒロインの描き方 アクション動作篇」は、絵の描き方本。タツノコプロダクション完全監修なので、なんと参考絵にオフィシャル設定資料を使用しているのです。
この本のために描き下ろされた線画もありますが、それ以外はアニメ用の設定、原画等を例として使いわかりやすく説明しています。
個人的にうれしかったのが「アクション動作篇」には「OKAWARI-BOY スターザンS」からスターザンS、ジュン、マネコ、ハチロー、鉄人ウルトラZなどの絵があります。
このシリーズ、もう1冊「ヒーロー&ヒロインの描き方 基本動作編」がありますが、そちらにはスターザンSの絵はありません。
スターザンSに関しては、絵の量はそれほど多くないし、絵もアニメックに載っていたものが多くてあまり目新しい絵はないですが、大きいのがGOOD!
抜刀などの動きを、連続する絵(原画?)で一連のアクションとして見せているページもあって、絵の参考資料としてもよいと思いますよ。
他にもガッチャマンの大鷲の健の着地、落下アクションなどカッコいい絵がありますよ。
本の内容はキャラクターの描き方本ですが「タツノコプロ作品の絵の描き方」ではありません。
例えていうなら「スターザンSはこう描け!」というハウツー本ではなく「カッコいいアクション動作はどう描けばいいか?」「こう描くとかっこよく見える!」という本ですね。
私が知らない作品の絵もありますが、こんな作品の線画もありました。
- 紅三四郎
- 破裏拳ポリマー
- タイムボカンシリーズ
- ベルフィーとリルビット
- 黄金戦士ゴールドライタン
- 未来警察ウラシマン
- ポールのミラクル大作戦
- …etc.
特定の作品の絵が多いわけではなく、タツノコ作品線画資料集みたいなかんじですね。
線がかすれている絵があるのがやや残念ですが、懐かしの竜の子アニメファンには楽しい1冊。
タツノコアニメといえば、やっぱり流れるようなアクションが大きな魅力。そういう意味でも「アクション動作篇」の方が面白いと感じましたよ。
ヒーロー&ヒロインの描き方 アクション動作篇
竜の子プロダクション
- タイトル:ヒーロー&ヒロインの描き方 アクション動作篇
- 出版社・発売時期:グラフィック社(2004/06)
- ページ数:128
- 総合評価:
内容紹介
- タツノコプロ完全監修アクションポーズの描き方本
- アクションとメカ
- アクションと演出アイテム
- 動画でみせるアクション
- イラストギャラリー
- コラム・インタビュー
- …etc.
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