「DRAGON BALL 金色の戦士 ドラゴンボール アニメイラスト集」は2010年の「ドラゴンボール改」の放送にあわせて発売されたアニメイラスト集です。
原作者の鳥山明さんのイラスト集じゃなくって、アニメ用の版権イラスト集です。
本のサイズはB5。オールカラー。絵の大きさはオリジナルよりは小さいですが、イラストを本の真ん中(ノドの部分)で分断せずに載せている絵が多いので、見やすいですよ。
文章は「ドラゴンボール」「ドラゴンボールZ」「ドラゴンボールGT」の各キャラクターデザイン担当者へのインタビューのみ。
ほぼ丸ごとイラスト集といっていいです。
それではもうちょっと詳しい感想。
- アニメイラスト集
「ドラゴンボール」「ドラゴンボールZ」「ドラゴンボールGT」「ドラゴンボール改」から、テレビシリーズや劇場版のイラストなどがまとめて150点ほど載ってます。
内訳は
- 描き下ろしイラスト
- 劇場版ポスター
- ドラゴンボールZ放送当時のアニメムック用イラスト
- 劇場版アニメコミックスカバー用イラスト
- DVD-BOXパッケージなど
- WJ(週刊少年ジャンプ)、VJ(Vジャンプ)などの雑誌用描き下ろしイラスト
- その他
こんなかんじです。
ドラゴンボールの本放送時期は、3大アニメ誌にはジャンプ系の描き下ろしイラストがほとんどなかった時代。もちろん「ドラゴンボール」の記事はありましたが、放送画像と文章だけで描き下ろしイラストはなかったと思います。たぶん版権の関係で。
だからドラゴンボールのアニメ系イラストと言うと、WJ、VJなどの集英社系雑誌に載っているアニメイラストやアニメムック用イラストや劇場版ポスターなどになるので、わりとしっかりまとめてる印象ですね。
「ドラゴンボール改」は名前はあがっていますが番宣ポスターとかVジャンプの表紙他少々というかんじでした。
個人的な難点としてはちょっとイラストの並べ方がわかりにくいです。イラストが描かれた年代順じゃなく、悟空の成長にあわせての配置なのかな?
ドラゴンボールZの時期の悟空なんて、それこそ90年代から2010年(「改」になってから描かれたイラスト)まで。
イラストが描かれた頃によって絵のタッチが違うので、描かれた年代毎の配置の方がよかったなーと個人的には思います。
Vジャンプ系の主線が太いイラスト(比較的新しい絵)と本放送時に描かれたセル調のアニメイラストが混在していて、ややカオスな印象です。
- 歴代キャラクターデザイン・インタビュー
前田実さん(「DB」「DBZ」)、山室直儀さん(「DBZ」)、中鶴勝祥さん(「DBZ」「GT」)の3人のキャラクターデザイン担当者のインタビューが2ページずつ載ってます。悟空の設定画(線画)も2枚ずつ。
前田実さんの「亀仙人の描き方が難しかったので鳥山先生に教えてもらった」というエピソードの中で「上手く描くコツは手のちょっとした回転の動き」だったというのも、上手いアニメーターだからこそ言える言葉ですねー。
山室さんの劇場版ポスターお気に入りの1枚ももちろんこの本に入ってます。
中鶴さんはオリジナルキャラクターデザインだった超サイヤ人4のデザイン話など。
アニメに関する裏話インタビューです。
- イラスト解説
イラスト解説ページは、どちらかというと初出一覧です。
イラストに関する解説というほどのものは少なめな印象ですね。
解説一覧だけじゃなく対応するイラストも小さく載せて、どのページに載っているかも書かれてます。目次として見るには便利ですよ。
こんなかんじで、値段相応にいいかんじのイラスト集です。
1つ個人的な疑問を言わせてもらえば、この本の最初の方に載っている桂林の写真。
見開きでドーンと載っていて、解説ページには「原作の冒頭でもこれとよく似た地形が」と書かれているけれど、なぜわざわざこのイラスト集に?
鳥山明先生秘蔵の資料写真というわけでもなさそうだし。よくわからなくてちょっと「???」という気分でした(笑)。
- タイトル:DRAGON BALL 金色の戦士 ドラゴンボール アニメイラスト集 (ホーム社書籍扱コミックス)
- 出版社・発売時期:ホーム社(2010-04-16)
- ページ数:96
- 総合評価:
内容紹介
- アニメ「DRAGONBALL」版権イラスト集
- 歴代キャラクターデザインインタビュー(前田実さん、山室直儀さん、中鶴勝祥さん)
- イラスト解説
- …etc.
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