アニメ「地獄少女」の公式ビジュアルブックの感想です。アニメ「地獄少女」1期のビジュアルブックです。

手に取ったときのパッと見の印象は「大きいけど(本の厚みが)薄いかな」。A4変型(A4縦の幅が広いイメージで)なので、大きさは充分です。ビジュアルブックというからには大きい方がいいのでこの点はよし!

肝心の中身は値段相応の内容はありますが、どちらかというと一般向けの本のような気がしますよ。


ストーリー紹介のページでは、ストーリーの紹介、名場面カット、その回に登場したゲストキャラクター(主に依頼者とターゲット)の線画が掲載されています。1話1ページずつ。

カラーページなのになぜモノクロ線画?といいたい人もいるかもしれませんが、私は線画好きなのでこれはOK。名場面カットはカラーですが、やや小さめ。

ストーリーは各話の大筋と結末がちゃんとわかるようにまとめられています。結末をぼかしたストーリー紹介より便利でいいと私は思いましたが、アニメ未見でネタバレを避けたい人は見ないように。


私としては一番気になる設定資料集(線画集)。各話ゲストはストーリー紹介のページにある分のみ。

メインキャラの閻魔あい、一目連、輪入道、骨女、柴田つぐみ、柴田一はまとめてカラー2ページと、線画6ページ。

線画資料は、あいは基本和服の他に25話での7歳、13歳設定やゴスロリ服など。つぐみは各話での服がかなりフォローされているかんじ。一目連、骨女もいくつか小芝居服が載っています(輪入道は少なめ)。

ただしメインキャラの各話服は全身前のみ。線画好きとしては、この線画の量はやや微妙な量。アニメージュの資料と見比べたわけではありませんが、なんとなく抜粋感が漂ってます。

「詳しく載っている」という印象ではありません。でも、絵は大きいので見やすくていいですよ。


版権イラスト集はアニメ雑誌に掲載されたものが多いですね。1枚1ページではありませんが、本が大きいのでそれなりに見られる大きさです。

13話で使われたらしい安倍吉俊さん(「灰羽連盟」で有名)の絵は8枚(カラー1枚、残りモノクロ)。全部13話に出てきたものかどうか、13話を見逃した私には不明です。キャラクターデザインの岡真理子さんの絵もいいけれど、安倍さんの絵もいいですね。

DVDジャケットの絵なども数枚ありますが、全部ではないし…。発売時期の関係上仕方がないと思いますが、そのへんもやや中途半端な気がします。


スタッフ座談会は岡真理子さんの話も聞きたかったので少し残念でした。

二籠の紹介は2ページほど。ホビージャパン限定の「閻魔あいドール」の写真あり。


総合的に判断して一般向けだなあと思うのですが、やや踏みこみが足りないものの一通り必要なものは揃っているので評価は4。濃い内容を求めている人ならもう少し評価が低くなるかもしれません。


先に発売された「公式アニメガイド地獄少女地獄絵巻1」と比べるとこの本の方がお値ごろ感があります(2は未見なのではっきりとは言い切れませんが)。設定資料なんかは重複するものが多いので両方買う必要はないかと思いますよ。

まだ地獄少女のアニメ関連本を持っていない人なら、この本の方がいいんじゃないでしょうか。

タイトル:地獄少女公式ビジュアルブック (ホビージャパンMOOK (184))
出版社・発売時期:ホビージャパン(2006-09-13)
ページ数:81
総合評価:4

内容紹介

  • アニメ「地獄少女」(1期)のビジュアルブック
  • ストーリー紹介(ストーリーの紹介、名場面カット、ゲストキャラ線画)
  • 能登麻美子、水樹奈々写真集・インタビュー
  • キャスト座談会(あい:能登麻美子、一目連:松風雅也、骨女:本田貴子、輪入道:菅生隆之)
  • 版権イラスト集(キービジュアル、アニメ雑誌掲載分他)
  • キャラクター設定資料集(線画):6ページ、美術線画:1ページ
  • スタッフ座談会(わたなべひろし(原案)、大森貴弘監督、阿部愛PD)
  • …etc.

地獄少女関連記事

  1. 地獄少女公式ビジュアルブック
  2. 公式アニメガイド地獄少女地獄絵巻 壱
  3. 公式アニメガイド地獄少女地獄絵巻 弐
  4. 地獄少女イラストレーションズ 鏡花水月
  5. アニメージュ「設定資料FILE 地獄少女」
  6. 地獄少女 1・2期スタッフ・声優・主題歌・全話タイトル
  7. 地獄少女 三鼎スタッフ・声優・主題歌・全話タイトル