世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編」の全体の感想は別ページにまとめましたが、ここではその中から「母をたずねて三千里」に関してのみの感想です。

「母をたずねて三千里」に関しては角川書店の「母をたずねて三千里(Newtype Illustrated collection)」というとてもいい本があるわけですが、いかんせん現在入手困難。

キャラクターの設定画目当ての人なら、まだまだ手に入りやすい「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編」で充分だと思います。

「母をたずねて三千里」以外の世界名作劇場作品の設定画もたくさん載っているので、名劇ファンならむしろ「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編」の方がいいかもしれませんよ。

それでは「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編」に掲載されている「母をたずねて三千里」の主なキャラクター一覧。言うまでもなくモノクロ設定線画集です。

  • マルコ・ロッシ
  • アメデオ
  • アンナ・ロッシ
  • ピエトロ・ロッシ
  • トニオ・ロッシ
  • フィオリーナ
  • ペッピーノ
  • コンチエッタ
  • ジュリエッタ
  • ジーナ
  • ルイジ
  • ドメニコ
  • ルチア
  • ヤコポ爺さん
  • ブルーノ&見習い職人
  • カルロ
  • フェルディナンド一家(ベルラおばさん他)
  • カタリナ
  • ルキーノ
  • フォルゴーレ号の船長、ジャコモ、モレーニ
  • レナータ、ニーノ
  • ロシータ
  • シスター・シプリアーナ
  • バルボーザ大旦那、サルバドールの妻、ゴンザレス、サラ
  • ドン・カルロス(老ガウチョ)、オルテガ
  • ジュゼッペ
  • シチリオ&ルイザ夫婦、子供たち
  • モレッティ
  • ルシーア
  • ドメニコ・ノーチェ
  • マルセル・エステロン(メレッリ)
  • セバーリョス夫人、アメリア・セバーリョス
  • フォスコ、ルイザ、ファドバーニ
  • アデーラ・ロハス、ナターリア
  • アレクサンドル(アンドレア・ドリア号船長)、マリオ
  • バリエントス家の執事
  • マグダレーナ、ナルシソ、ペドロ
  • フェデリコじいさん、ジョバンニ
  • パブロ・ガルシア
  • ファナ
  • ホルヘ爺さん
  • ビクトル・メキーネス
  • …etc.

一部省略しましたけど、だいたいこんなかんじで載ってます。「Newtype Illustrated collection」と比べても遜色ないくらいの人数ですね。

この本はたくさんの名劇アニメの設定資料を載せているので、1作品につき設定画のページは14ページ。

「母をたずねて三千里」は旅の途中で出会うサブキャラも多くて、かなりの人数。なのでけっこう詰め込んでます。

本の大きさも大きくはないので、掲載されている設定画の大きさも「母をたずねて三千里(Newtype Illustrated collection)」にはかないませんが、キャラクターデザイン自体がシンプルなのでさほど見づらい感じはしませんよ。

ページの都合上設定画を載せることができなかったキャラについては、顔アップのモノクロカットを載せてあるので、それなりに気を使ってくれてるんだなあという印象でした。

「Newtype Illustrated collection」は1枚の設定画の中の絵をばらしてページにつめこんでるかんじなので、それと比べるとこの本は設定画をばらさずそのまま縮小してのせているような印象です。

そんなわけで、「Newtype Illustrated collection」には載っているけどこの本にはないキャラ設定(この本ではモノクロカットのみになってるキャラ)があったり、逆に「Newtype Illustrated collection」からは抜け落ちてる絵があったりと、絵の数に関しては一長一短というかんじです。

とはいえ、よほどの設定画マニアでもなければそこまで神経質になるほどの違いではないですよ。キャラクター設定画に関してだけなら、この「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編」で充分満足できると思います。

「母をたずねて三千里(Newtype Illustrated collection)」の設定画の印刷と比べると、この本の方が微妙にきれいに見えるのですが、縮小率の違いのせいかもしれませんね。


難点を言うなら、美術設定や小物の設定画がほとんど載っていないことですね。

キャラが多いからキャラクター設定画を載せるだけで精一杯なのはわかりますが、「母をたずねて三千里」の美術設定はとても面白くて魅力的なので残念ですね。

「母をたずねて三千里」割り当てのカラー4ページのうち、2ページは名場面集。残り2ページで7話「屋根の上の小さな海」のカット集。

どうせ取り上げるなら40話の「かがやくイタリアの星一つ」じゃないのか!? と思いつつ、マルコとフィオリーナの出会いという地味な話をとりあげているあたりが「母をたずねて三千里」らしいという気もしますね。


入手困難な「ニュータイプ・イラストレイテッド・コレクション」をあてもなく探し回るより、簡便にすませたいなら「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編」の方がおススメです。

「赤毛のアン」「あらいぐまラスカル」など、他の世界名作劇場作品の設定画もたくさん載ってますからね。


「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編」には「母をたずねて三千里」だけでなく世界名作劇場の12作品の設定画が満載です。

他にどの作品の設定資料が掲載されているかは「世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編」にまとめたので、興味のある方はどうぞ。

タイトル:世界名作劇場シリーズ メモリアルブック アメリカ&ワールド編
出版社・発売時期:新紀元社(2009-07-11)
ページ数:352
総合評価:5

内容紹介

  • 世界名作劇場シリーズの設定資料系ガイドブックvol.1
  • オープニング・エンディングカット集&名場面集(カラーページ)
  • モノクロ線画設定資料集(キャラクター、美術、小物、乗り物)
  • コラム
  • スタッフインタビュー(高畑勲監督、楠葉宏三監督、堀江美都子さん、関修一さん、佐藤昭司さん×中島順三PD)
  • 各作品放映リスト、スタッフデータ集
  • …etc.

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