「妖怪人間ベム」は子供の頃見たことがある人も、すでに記憶はあやふやのはず。

「最終回のラストを忘れてしまった」そんなアナタにこの1冊。表紙は1968年版アニメのキャラクターデザインの若林忠生さんの絵です。

妖怪人間ベムは大きく分けて1968年版、幻に終わったPARTII(パイロットフィルムのみ)、2006年のリメイク版のアニメがあります。

この「妖怪人間ベム大全」はその全てをカバー。他にも企画のみで終わったものや漫画版についても紹介されています。まさに大全。

私は個人的に1968年版アニメ「妖怪人間ベム」に一番思い入れがあるのですが、かなり満足な内容です。

カラーページは8ページほどでほとんどモノクロですが、資料・読み物はかなり濃いので充実感があります。


1968年版に関しては、企画書、設定資料、絵コンテなど、「こんなに残っていたの!?」と思うくらいさまざまな資料を見ることができます。

設定画はベム、ベラ、ベロのカラーと線画。設定線画(決定稿)は人間バージョンの顔アップや全身の前・横・後ろの絵。妖怪バージョンは顔アップと全身前・後ろ。

初期設定の絵もあります。決定稿・初期設定とどちらも量は多いとはいえませんが、なにしろ40年近く前のアニメ。ぜいたくはいえません、充分です。


企画の変遷も興味深いです。初期の企画書と変更後の企画書でキャラクターの性格や作品のテーマなど、いろいろ変わっています。


かなりよかったのがストーリー紹介。この本だけで全話のストーリーが最初から最後まできちんと説明されています。

アニメの内容がアレなので、最近はなかなか見るチャンスがない…。でもこの本を読めばストーリーは丸わかり!! 忘れていた話を思い出すことができました。

ちゃんと各話に登場したキャラクターのアップ画像(モノクロ)がついているのもイイ!

ついでに一部絵コンテや建物の設定画もついてます。放送された内容より絵コンテの方がかなりエキセントリックというか、ムチャやってます。

絵コンテについているメモも必見。いたれりつくせりです。


声優座談会(ベム:小林清志さん、ベラ:森ひろ子さん、ベロ:清水マリさん)もよかったです。ファンには夢企画ですよ。

当時のエピソードが読める機会はなかなかありません。


2006年版の新作「妖怪人間ベム」もストーリーはきっちりわかるし、設定画は充分載っているし資料は充実しています。

新作は見たことがなかったので、別バージョンの「妖怪人間ベム」として楽しめました。


「妖怪人間ベム」とコラボしたケンミンの焼きビーフンのCMカット集も笑えますよ。

タイトル:妖怪人間ベム大全
出版社・発売時期:双葉社(2007-03)
ページ数:191
総合評価:5

内容紹介

  • 1968年版「妖怪人間ベム」(企画書・設定資料、ストーリー紹介)
  • 幻の「妖怪人間ベムPARTII」
  • 2006年版「妖怪人間ベム」(企画意図・設定資料、ストーリー紹介)
  • 旧アニメ版声優座談会(小林清志、森ひろ子、清水マリ)
  • 新アニメ版スタッフ座談会
  • …etc.

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