「少女革命ウテナ」の幾原邦彦監督のオリジナルアニメ「輪(まわ)るピングドラム」。劇場版の「少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録」から12年目という久しぶりの監督作品。

小説も並行して発売されてますが、アニメがオリジナルです。

キャラクター原案は星野リリィさん。

スタッフ

スタッフリストは敬称略です。

原作
イクニチャウダー
シリーズ構成
幾原邦彦、伊神貴世
キャラクター原案・エンドカードイラスト
星野リリィ
キャラクターデザイン・総作画監督
西位輝実
コンセプトデザイン
中村章子、柴田勝紀
美術
秋山健太郎、中村千恵子
アイコンデザイン
越阪部ワタル
色彩設計
辻田邦夫
チーフディレクター
中村章子
監督・シリーズ構成
幾原邦彦
アニメーション制作
Brain's Base(ブレインズ・ベース)
本放送
2011年7月~2011年12月
音楽
橋本由香利
主題歌 オープニング1
「ノルニル」歌:やくしまるえつこメトロオーケストラ
主題歌 オープニング2
「少年よ我に帰れ」歌:やくしまるえつこメトロオーケストラ
主題歌 エンディング1
「DEAR FUTURE」歌:coaltar of the deepers
主題歌 エンディング2
「DEAR FUTURE feat.Yui Horie」歌:堀江由衣
主題歌 エンディング3
「灰色の水曜日」歌:トリプルH
主題歌 エンディング4
「Bad News 黒い予感」歌:トリプルH
主題歌 エンディング5
「イカレちまったぜ!!」歌:トリプルH
主題歌 エンディング6
「HIDE and SEEK」歌:トリプルH
主題歌 エンディング7
「Private Girl」歌:トリプルH
主題歌 エンディング8
「魂こがして」歌:トリプルH
主題歌 エンディング9
「朝のかげりの中で」歌:トリプルH
主題歌 エンディング10
「HEROES ~英雄たち」歌:トリプルH
挿入歌
「ROCK OVER JAPAN」歌:トリプルH
挿入歌
「ダディーズ・シューズ」歌:トリプルH
挿入歌
「あなた」歌:多蕗桂樹(石田彰)、荻野目苹果(三宅麻理恵)
挿入歌
「Mの悲劇」歌:時籠ゆり(能登麻美子)

挿入歌の「ROCK OVER JAPAN」は生存戦略バンク・シーンでかかってた歌。

トリプルHの歌う曲は、どれもARBのカバー曲です。

声優

声優リストは敬称略です。

高倉冠葉(たかくら・かんば)
声:木村昴
高倉晶馬(たかくら・しょうま)
声:木村良平
高倉陽毬(たかくら・ひまり)
声:荒川美穂
荻野目苹果(おぎのめ・りんご)
声:三宅麻理恵
多蕗桂樹(たぶき・けいじゅ)
声:石田彰
時籠ゆり(ときかご・ゆり)
声:能登麻美子
夏芽真砂子
声:堀江由衣
夏芽マリオ
声:荒浪和沙
渡瀬眞悧(わたせ・さねとし)
声:小泉豊
シラセ
声:岩崎愛
ソウヤ
声:高城元気
高倉剣山
声:子安武人
高倉千江美
声:井上喜久子
池部の叔父さん
声:田中秀幸
荻野目聡
声:立木文彦
荻野目絵里子
声:深見梨加
荻野目桃果
声:豊崎愛生
結城翼
声:朴ろ美(「ろ」は「おうへん」に路)
ゆりの父
声:内田直哉
夏芽左兵衛
声:糸博
連雀
声:中原麻衣
藤代万里
声:山村響
柏木雪菜
声:生田善子
久宝阿佐美
声:早見沙織
声:松嵜麗
千鶴
声:阿久津加菜
伊空ヒバリ
声:渡部優衣
歌田光莉(うただ・ひかり)
声:三宅麻理恵
鷲塚医師
声:屋良有作

全話タイトル

アニメ「輪るピングドラム」全24話。

  1. 運命のベルが鳴る
  2. 危険な生存戦略
  3. そして華麗に私を食べて…
  4. 舞い落ちる姫君
  5. だから僕はそれをするのさ
  6. Mでつながる私とあなた
  7. タマホマレする女
  8. 君の恋が嘘でも僕は
  9. 氷の世界
  10. だって好きだから
  11. ようやく君は気がついたのさ
  12. 僕たちを巡る輪
  13. 僕と君の罪と罰
  14. 嘘つき姫
  15. 世界を救う者
  16. 死なない男
  17. 許されざる者
  18. だから私のためにいてほしい
  19. 私の運命の人
  20. 選んでくれてありがとう
  21. 僕たちが選ぶ運命のドア
  22. 美しい棺
  23. 運命の至る場所
  24. 愛してる

「輪るピングドラム」は色とか演出(映像表現)は面白かったです。でもストーリーとキャラクターの内面が…。

エンタメ系の娯楽アニメじゃないのに、序盤はなぜかコミカルな演出やギャグ多め。過剰な演出で明るく盛って見せてたのが、後半裏目に出た印象。

「幾原監督のオリジナルアニメならどうせそんなとこだろう」と知ってた人はいいですが、監督の12年のブランクでそんなの知らない人も多い事を甘く見過ぎてた感じ。

映像の見た目、音楽、演出で食いついてくる層が期待する内容とは違ってたと思います。

90年代と違って最近はもっとシンプルな話が好まれると思うけど、「考察なしでも楽しめる」とは言い難い物語。時代の総括だの原罪だのの深淵なテーマもいいけど、物語としては唐突な展開が多いのも難点。

不安をあおるような終わり方をする回が多いのに、次の回は何事もなかったような始まり方。これが何度も続いたため、物語に対する不信感が増しました。

不誠実な語り手の物語か、要点をまとめるのが下手な語り手の物語みたいな印象。

さらに抽象的な映像が、それをあおった形。

肝心なところは抽象化させたうえで象徴的な映像表現にする。『ピングドラム』の真骨頂ですね。

これは「『輪るピングドラム』公式完全ガイドブック 生存戦略のすべて」の幾原監督インタビューで、聞き手が語った言葉。これを長所と感じるか、短所と感じるか。

率直に言うと、過剰な演出が物語の理解を阻んでました。原作のないオリジナルアニメでこれはちょっと痛い。

とはいえ、ARBの音楽を今風にアレンジして取り込んできたり、そういうのは「少女革命ウテナ」の頃と変わらずやはり上手いです。

演出、美術、音楽を楽しむ雰囲気アニメと割り切るか、どっぷりつかって考察するか。そういう覚悟があれば楽しめると思いますよ。

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