アニメ「名探偵コナン」の設定資料線画を探しているなら、この本が最もオススメ。
本自体は劇場版の資料本ですが、劇場版のキャラクター設定資料はテレビシリーズの設定資料を共通で使っているので特に違和感はないと思いますよ。
キャラクター設定資料集はメインキャラクターと映画毎のゲストキャラクターの設定画です。
メインキャラクターは、基本設定線画と映画用に追加された服装が載ってます。掲載されてるメインキャラは以下の通り。
- 江戸川コナン
- 工藤新一
- 毛利蘭
- 毛利小五郎
- 妃英理
- 鈴木園子
- 服部平次・遠山和葉
- 少年探偵団(小嶋元太、円谷光彦、吉田歩美)
- 灰原哀
- 阿笠博士
- 目暮十三・高木ワタル・佐藤美和子・白鳥任三郎
- 怪盗キッド
- 黒ずくめの男たち(ジン、ウォッカ)
本が大きいので絵が見やすくてとてもよいです。
背景美術線画もありますが、テレビシリーズでおなじみの毛利探偵事務所などは少なく、映画用のものがほとんどです。
映画10周年本「名探偵コナン10yearsシネマガイド」にはキャラクター設定画やプロフィールはありません。キャラの基本情報や線画が見たい人はこの本のほうがいいですよ。
この本の副題にもなっている「青山剛昌セル画・原画コレクション」もいいかんじ。
アニメに詳しい人には常識かもしれませんが、一般的に漫画を描いている原作者がアニメの原画に参加することはほとんどありません。
でも、めずらしいことに「名探偵コナン」では原作者の青山剛昌さんが映画用の原画に参加。
この本では青山さんが描いた全原画(カット)と、それに色をつけたセル画を見ることができます(第1作「時計じかけの摩天楼」から第5作「天国へのカウントダウン」まで)。
先生、なかなかおいしい場面の原画を描いてますね…。
役得…じゃなくて、原作者のこだわりですよね。
インタビューではアニメに対するこだわりも語られてます。
そして、熱いのがスタッフインタビュー。
こだま兼嗣監督、脚本の古内一成さん(「太陽にほえろ!」や「火曜サスペンス劇場」もやってるそうな)、作画監督、美術監督、プロデューサー。みなさん熱い。
子供から大人まで楽しめる、面白いアニメにしようという工夫が説明されています。
映画は殺人事件も扱うミステリーでありながら、ファミリーアニメのような印象を受けることがあるのはこういう努力の賜物ですね。
プロデューサーの話もいいですよ。「やっぱり、悪いもんは悪い!」…名セリフです。
こういうインタビューを読むと、大人として仕事として作品を作っていく姿勢と、作品に対する愛情は両立できるんだなあとうれしくなりますね。
- タイトル:名探偵コナン全映画パーフェクトガイド―青山剛昌セル画・原画コレクション (少年サンデーグラフィック)
- 出版社・発売時期:小学館(2001-05)
- ページ数:161
- 総合評価:
内容紹介
- アニメ映画「名探偵コナン」の設定資料本&ガイドブック
- 青山剛昌セル画・原画コレクション(28ページ)
- 映画「名探偵コナン」4作のフィルムストーリー
- 「時計じかけの摩天楼」
- 「14番目の標的」
- 「世紀末の魔術師」
- 「瞳の中の暗殺者」
- キャラクターガイド(プロフィールなど)
- キャラクター設定資料集(16ページ)
- 美術設定資料集(16ページ)
- スタッフ・声優インタビュー
- …etc.
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