「名探偵コナン10yearsシネマガイド」は10yearsとありますが、10作目の「探偵たちの鎮魂歌」は簡単に紹介。実質9作「水平線上の陰謀」までの解説本です。
カラーページは全体の約半分。名場面のカットがたくさんのってます。
今回いいなあと思ったのは「背景美術」と「アクション演出」の解説。
背景美術線画が豊富に載っています。事件の舞台になった場所や小物の絵が多いです。
細部にこだわった美術について、実際の写真(たぶんロケ写真)と描かれた線画を元に説明。
映画を見ているときはあまり気にしませんが、ビルの高さや船の構造などなかなか詳しく設定されてます。
アニメ特有のウソもありますが、違和感なくドラマを楽しめるように作られているのがよくわかりますよ。
アクション演出は絵コンテの抜粋もついていて、映像の見せ方の解説があります。なかなか面白い!
原作者の青山剛昌先生が参加した原画も9年分あります。ただし、1作につき1ページなので前の本より小さい絵です。
青山先生以外は一人当たりのインタビューの分量が減ってしまったのは残念。10周年ということで前回より人数がふえているからアンケート回答形式になってます。
キャラクター設定画やキャラクターデータはありません。見たい人は「名探偵コナン全映画パーフェクトガイド」を参照しましょう。
こちらは第5作「天国へのカウントダウン」までの解説本(実質的には第4作までの内容)で、キャラクターの基本的な情報が載ってますよ。
私はキャラクター設定画好きなので今回評価は低めですが、本も大きいし作品解説本としてはいい出来だと思います。
なお犯人の偽装工作などかなり「ネタバレ」しているので、これからコナン映画を楽しみたい人は読まないようにね。
- タイトル:名探偵コナン 10years シネマガイド (少年サンデーグラフィック)
- 出版社・発売時期:小学館(2006-03-24)
- ページ数:176
- 総合評価:
内容紹介
- アニメ映画「名探偵コナン」の10周年解説本
- 映画「名探偵コナン」9作分のフィルムストーリー
- 「時計じかけの摩天楼」
- 「14番目の標的」
- 「世紀末の魔術師」
- 「瞳の中の暗殺者」
- 「天国へのカウントダウン」
- 「ベイカー街の亡霊」
- 「迷宮の十字路」
- 「銀翼の魔術師」
- 「水平線上の陰謀」
- 人間ドラマ(キャラクターの人間関係について)
- 背景資料(24ページ)
- アクション解説(12ページ)
- メイキング(制作秘話、青山先生原画・ロングインタビュー、スタッフ・キャストアンケート)
- …etc.
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