千と千尋の神隠し(ロマンアルバム)感想

目次

解説やインタビューなど読み物につよいのがロマンアルバム。もちろんフィルムストーリーやキャラクター設定資料集・美術ボードなども少しついているから、コストパフォーマンスが高いのも大きな魅力です。

フィルムストーリー

本編画像はふんだんに使っているし、最初から最後まで全部わかります。主題歌「いつも何度でも」の歌詞まで載っています。

イメージボード集・美術ボード集・キャラクター設定資料集

「千と千尋の神隠し」で宮崎駿監督が描いたイメージボード2ページ。ジ・アートと比べるととっても少ないです。

美術ボードも美術監督の武重洋二さんのインタビューと合わせて5ページ。物足りない人は「THE ART OF Sprited Away」がおススメ。

キャラクター設定資料集は全部で7ページ。千尋&千だけで4ページとっているので、千尋&千の絵に関しては充実していますが、他のキャラクターの設定画は「THE ART OF Sprited Away」と比べるといろいろ抜けています。絵の大きさもやや小さめ。

他キャラの設定画でも、千が出てくる絵(千が一緒に載っている湯婆婆のポーズ集とか)は「この絵は拾うぜ!」ってカンジで載せてますね。

千尋&千以外のキャラクター資料ももっと見たい人は「THE ART OF Sprited Away」がいいですよ。

スタッフインタビュー

宮崎駿監督インタビュー6ページ。写真やフィルモグラフィーもあるので実質5ページ程度かな。わりと作品について語ってますね。「THE ART OF Sprited Away」にもある「作品のねらいについて」も別ページに載っていますよ。

他の制作スタッフのインタビューももちろんあります。「宮崎駿監督作品」といわれるけれど、作画に関しては以前よりも主要スタッフにまかせている印象ですね。

声優インタビュー

入野自由さんの写真、若っ。この頃まだ高校生か大学入学くらい?

千尋:柊瑠美さん、ハク:入野自由さん、湯婆婆:夏木マリさん、お父さん:内藤剛志さん、お母さん:沢口靖子さん、釜爺:菅原文太さんと主要キャラクターの人はだいたいいます。

リン:玉井夕海さんは別ページでインタビューがありますよ。ジブリの演出家養成コースの人だったんですね。

レイアウト&原画集

全部で9ページ。高坂希太郎さん、賀川愛さん、田中敦子さん、大平晋也さん、山下明彦さん。ハクと千尋の空中おでこコッツンの原画は山下明彦さんだったんですね。かわいいー。

原画スキーは要チェック!!

用語集・解説 draft: false

ロマンアルバムの本領発揮ですね。編集部が独自にまとめた不思議の街と油屋の見取り図に、油屋大図解。この手の企画記事や用語解説はさすがに上手いです。

モデルになった目黒雅叙園や江戸たてもの園の写真も載っています。真面目だけど硬すぎない文章で読みやすいですね。

ざっくりまとめ

読むところが多いので、解説やインタビュー好きにおススメ。アニメムックとして必要なものは一通り載っているし、内容に比べて値段も手ごろ。ライトなファンもOKですよ。

千と千尋の神隠し(ロマンアルバム)
  • 出版社・発売時期:徳間書店(2001-08)
  • ページ数:148
  • 好感度:(5)
  • アニメ映画「千と千尋の神隠し」ガイドブック
  • フィルムストーリー
  • キャラクター設定資料集・イメージボード
  • 用語集
  • レイアウト&原画集
  • スタッフインタビュー(宮崎駿監督、鈴木敏夫PD、安藤雅司、高坂希太郎、賀川愛、武重洋二、舘野仁美、久石譲、木村弓、以下省略)
  • 声優インタビュー(柊瑠美、入野自由、夏木マリ、内藤剛志、沢口靖子、菅原文太)
  • …etc.