原作の「美少女戦士セーラームーン」原画集I。第1部ダーク・キングダム編の原画集です。なかよし本誌に載ったカラーイラストや付録イラストなどが載っていて、絵は全て原作者の武内直子さんの絵ですよ。
表紙は薄いブルー。セーラームーンとセーラー・マーキュリー、セーラー・マーズ、セラー・ジュピター、セーラー・ヴィーナスの5人。裏はタキシード仮面。
なつかしー!! セーラームーンはストーリー上1部から5部まであるので、原画集は各1冊ずつ。全部で5冊あります。完結記念に同人誌で発売された「美少女戦士セーラームーン原画集∞」もあるけど、あれは番外編ということで。
原画集IとVを比べると絵柄も色づかいも全然違いますね…。原画集Iはとても初々しい絵ですよ。やや古いタイプの普通の(?)少女マンガ的というのかな。かわいくて好きです。
絵は原画集が後になるにつれて、作者の好みを反映してキャラのお肌の露出度がふえるというか、エロ度あがってきます。初期の甘い少女マンガ的な雰囲気を楽しみたい人は原画集I・IIあたりがいいんじゃないでしょうか。
92年に描かれたという「なかよしデラックスお正月予告」のカラーイラストが…うさぎが拳銃を握っているイラストで「!?」と思ったら、話がまだ決まっていない頃のイメージイラストなんですね。
銃で戦う話になってたとしたら…かなりハードな話を想像しちゃいましたよ。
巻末に作品解説として、掲載された各イラストを描いた当時の状況などを武内直子さんがコメントしています。各イラストで使用した画材や紙質、初出号が記されているのはこの原画集の共通仕様。
「プリンセスセレニティの白いドレスは、ウエディングドレス」という話には目からうろこが落ちましたよ。
女の子達が普段着ているセーラー服を戦闘服に、恋人エンディミオンといるときはウェディングドレス。結婚のイメージを暗にほのめかしていましたか。
普段の服で戦って、恋人の記憶に女の子の一番美しく幸せな時間の象徴としてのウェディングドレスをもってくる。仕込みのうまさというか、とても深遠に考えてる気がしてビビリました。
- タイトル:美少女戦士セーラームーン原画集I(武内直子)
- 出版社・発売時期:講談社(1994/10)
- 総合評価:
内容紹介
- 漫画「美少女戦士セーラームーン」の原画集1
- セーラームーン原作イラスト集(ダーク・キングダム編)
- 描き下ろしあり
- 作品解説(各イラストの解説)
- あとがき(武内直子)
- …etc.
美少女戦士セーラームーン ムック感想
美少女戦士セーラームーン(原作系イラスト集)感想
- 美少女戦士セーラームーン設定資料集
- 美少女戦士セーラームーン原画集I
- 美少女戦士セーラームーン原画集II
- 美少女戦士セーラームーン原画集III
- 美少女戦士セーラームーン原画集IV
- 美少女戦士セーラームーン原画集V