「THEビッグオー オフィシャルガイド」はテレビアニメ「THEビッグオー」のファーストシーズン、セカンドシーズン両方のガイドブックです。
見たかった「ROGER'S MONO(ロジャーズ・モノ)」が全部載ってました。アニメ雑誌に掲載されていた時より絵は小さいですが、見ることができたし文章も読むことができたのでOK。
「ROGER'S MONO」は、さとうけいいち氏のイラストでアメコミ調に描かれたサイドストーリー。電撃アニメーションマガジンに連載されていたそうですが、見逃して悔しい思いをしてたのです。 文章は英語ですが、もちろん日本語訳もついてます(親切!)。
初期デザインもイメージボードもカラーでGOOD!
ロジャーの初期デザインのすごい変わり方。確かに(申し訳ないけれど)石ノ森風より桑田次郎風の方がシャープでいいかんじ。
決定稿の設定資料(設定画)は線画がたくさんあります。キャラクター、ロボット(メカ)、美術。
キャラクターは各話ゲストにいたるまで、充分に載ってます。
企画意図の話も面白いし、スタッフインタビューは熱いです。
スタッフの「こういう話を作りたい」という情熱が伝わってくるアニメはいいですね。
大人の仕事と作品への情熱が伝わってくる、いいインタビューだと思います。
難点をあげると、ロボットのカラー決定稿の少なさと設定画の大きさ。
キャラクターの色つき設定はキャラクター紹介ページにありますが、メカはビッグオーだけ。
この本を資料にメカ(ビッグオー以外)のカラーイラストを描くのは困難です。線画はいっぱいあるんですが…。
もう一つは設定画線画詰め込みすぎ。双葉社といえばアニメ特撮作品の資料本「~大全」シリーズでもそうですが、どれも絵が小さいです。絵の大きさより量優先。
設定線画がこれだけ載っているのはかなり魅力的ではありますが、ロボットの絵はもうちょっと大きくないと見づらいと思うのですよ。
THEビッグオーのキャラクターはシンプルだからまだ見やすいですが、ロボットはちょっときびしいかな。
そのへんを考慮して点数はやや辛めにしてます。いい本だけどちょっと惜しいという気持ちですね。
- タイトル:THEビッグオー オフィシャルガイド
- 出版社・発売時期:双葉社(2003-07)
- ページ数:111
- 総合評価:
内容紹介
- アニメ「THEビッグオー」1st,2ndシーズンの公式ガイドブック
- イラスト集
- ROGER'S MONO
- キャラクター紹介
- ビッグオー初期デザイン集
- イメージボード
- 企画経緯
- ストーリー紹介
- 設定資料集
- スタッフインタビュー(さとうけいいちスーパーバイザー、片山一良監督、小中千昭シリーズ構成)、キャストコメント
- 最終話シナリオ
- …etc.
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