すごく出来のいいムックに限って入手困難なんですよね…「ロマンアルバム サムライチャンプルー」。でもファンなら一読しておいたほうがいいですよ。かんたんに見どころ紹介!
- 設定資料集(設定画)
設定資料集はアニメージュの「設定資料FILE」みたいに縮小してそのままのせているタイプ(外側に枠線があるようなタイプ)じゃなくて、 「線画イラスト」「各話登場キャラクター紹介線画」として載せてるようなかんじです。そういえばロマンアルバムは昔からそんなかんじでしたね。
ムゲン、ジン、フウはキャラクター紹介ページにカラーの基本設定画(微妙に抜粋気味)。でも絵が大きいのはとっても魅力的!!
モノクロの設定資料集ページには各話の3人&ゲストキャラの設定画(線画)があります。これもカラーページほどではないけれど見やすい大きさ。最終話までの設定画が載っていて、簡単なキャラクター説明もついてますよ。
ゲストキャラは後姿の絵が抜けてるものもあって、設定資料好きとしては「抜粋だなあ…」と思う反面、絵が大きいのでそれほどストレスは感じませんよ。
設定画に関しては、モモさんなんかはアニメージュの設定資料FILEの方が絵が多いですが、印刷がいい、絵が大きい、ゲストキャラクター絵の量が多いという点でロマンアルバムの圧勝ですね。
- ストーリー紹介&版権イラスト集
カラーページで各話毎に全話のストーリー紹介。本編カットも載ってますが、ページの背景にアニメ雑誌などに載った版権イラストを使っています。だから、カットとか文字とかが絵の上に載っているかたち。
「イラストだけしっかりみたい」という人にはやや残念ですが、絵自体はドーンと大きいわけで。アニメ雑誌に載っているときも余白には文章があるものだから、私はさほど違和感なかったです。最近多い小さなイラスト詰めみたいなイラスト集じゃないところは評価してもいいのかも。
- オープニング、エンディング、アイキャッチカット集
OP・EDのカット集はもちろん、毎回変わるアイキャッチ集、「次回をお楽しみに」のエンドカード集。載ってます。一挙に見ることができます。
- スタッフ・声優インタビュー&企画の話
インタビューはとっても充実しています。スタッフインタビューや企画話など、読み物はものすごくいい出来。渡辺信一郎監督とTSUTCHIEさんの対談はヒップホップ音楽には全然興味ない私にも、「なんかいいかも」と読ませるパワーがあります。
ビジュアル的な設定資料についてはほぼ満足。予想以上によかった読み物の出来、ファンなら必読!
企画話やこの本に載っていないラフ設定などは「トップクリエイターが教えるキャラクターの創り方」に載っていますよ。別ページに詳しく感想をかいているので、そちらをどうぞ。
- タイトル:サムライチャンプルー (ロマンアルバム)
- 出版社・発売時期:徳間書店(2005-06-06)
- ページ数:103
- 総合評価:
内容紹介
- アニメ「サムライチャンプルー」の公式ガイドブック
- 版権イラスト、ストーリー紹介(アニメ誌等に掲載されたイラストを背景に、名場面カット・ストーリー紹介)
- スタッフインタビュー(渡辺信一郎監督、中澤一登氏(キャラデザ)、脇威志美術監督の単独インタビュー
- 渡辺信一郎監督とTSUTCHIE氏の対談
- ムゲン、フウ、ジン役声優単独インタビュー
- キャラクター紹介(ムゲン、ジン、フウ(カラー設定画含む))
- 設定資料集(モノクロ線画が16ページほど、メイン3人とゲストキャラクター。中澤氏コメント少々)
- 音楽参加ミュージシャンの紹介
- サブタイトルの説明
- 影響を与えたもの
- 企画書段階からの制作話
- オープニング、エンディングアイキャッチカット集
- 「サムライチャンプルー展」で展示された仮想LPジャケットの一部紹介
- …etc.
2014年5月追記
長らく入手困難だった「サムライチャンプルー(ロマンアルバム)」が復刊ドットコムから復刻されることになりました。2014年5月21日発売予定。
一応リンク張っておきますね。復刊ドットコム版:サムライチャンプルー (ROMAN ALBUM)
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- アニメージュ「設定資料FILE サムライチャンプルー」
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