ヤダモン（ロマンアルバム）感想

アニメージュではヤダモンのキャラクターデザインSUEZENさんの描くマンガ「ヤダモン」を連載していただけあって、妙に力の入ったムック「ロマンアルバムヤダモン」。

設定資料、スタッフ・声優インタビュー、企画・制作関連に詳細な放映データ。アニメ「ヤダモン」に関してはこの本があれば他には何もいらないと思います。

設定資料はメインキャラはまとめて2ページに。ストーリー紹介の下1/3にも各話設定、用語集にも図版のように設定画やラフがあります。

基本設定画の量はやや物足りない気もするのですが、まあそれなりにはあるのでいいんじゃないでしょうか。

企画の話のページでも、企画書に載っていたヤダモン、ジャン、タイモンの初期設定イラストを見ることができます。

カラーの設定画はありませんが、本編画像がたくさんあるので充分代わりになるでしょう。

美術設定は表紙と裏表紙の返しの部分にカラーであわせて20数枚程度ありますよ。

キャラクターデータも年齢、血液型、誕生日、身長、体重、趣味、特技、備考とずいぶん詳しいです。魔女や妖精に血液型があるのかと突っ込んではいけません。シンウィの体重軽っ!

用語集（ヤダモン大事典：グループタック監修）にもキャラクターの名前の由来や細かい設定が載っているので、設定好きには見逃せません。

企画・制作話やスタッフインタビューも濃い内容です。ヤダモン制作体制（アニメ制作担当各社のローテーション）や制作班ごとのヤダモン作画例まであるんですから。こうして比べてみると確かに絵が違うー!!

声優さんのインタビューは座談会形式の三人以外は少なめです。いやー、改めてメンバーをみるといかにも90年代アニメのキャストですよ。

やや微妙かなと思うのが、シリーズ構成の外山草さんの手による「その後のヤダモン」ストーリー。

誰に向けて書かれたものかよくわからないというか、アニメ「ヤダモン」のメインターゲットに向けて書かれたものではないと思います。

シリーズ構成の人が書いたという意味では「公式」ですが、やっぱりアニメは監督や他のスタッフの力もあってのもの。そういう意味でも「これはちょっと違う…」と感じてしまいました。

そして詳しい放映データ！さすがはアニメージュ編集部・編。

ヤダモンは放映順とNHKの最終公式発表のタイトル順が違っていたり、本放送時の未放映があったりとかなりややこしいのですが、ちゃんとまとめられています。

絵コンテ、演出、作画監督、原画、動画その他きめ細かい内容なので、データ・マニアは要チェック。

ヤダモン・ファンなら是非持っておきたい1冊です。

内容紹介

ヤダモン関連記事