青いブリンクは手塚治虫さんの遺作アニメですね。パイロットフィルムを完成させた後、亡くなられたのだとか。
本放送のときにちょっとだけ見ただけなのですが、初回と最終回はなぜか見ていてけっこうおぼえています。
悪のグロス皇帝に父親を連れ去れてしまった気弱な主人公・四季カケルが、父の行方を追って不思議な世界に旅立ちます。友達になった雷獣の子・ブリンクに勇気をもらって数々の困難に立ち向かっていくストーリー。
「カケルくん、勇気をあげるよ!」というセリフがよく使われていました。
スタッフ
スタッフリストは敬称略です。
- 原案・総監督・キャラクターデザイン
- 手塚治虫
- シリーズ構成
- 柳川茂
- 作画
- 宇田川一彦
- サブキャラクターデザイン
- 瀬谷新二
- メカニックデザイン
- 山根公利
- 美術
- 岡田和夫
- 監督
- 原征太郎
- アニメーション制作
- 手塚プロダクション
- 本放送
- 1989年4月~1990年3月
- 音楽
- 芹澤廣明
- 「青いブリンク」音楽編
- 主題歌 オープニング
- 「瞳のなかの未来」歌:南野陽子
- GOLDEN☆BEST/南野陽子 ナンノ・シングルス3+マイ・フェイバリット
- 主題歌 エンディング
- 「負けないで勇気」歌:中山忍
- アイドル・ミラクルバイブルシリーズ 中山忍
声優
声優リストは敬称略です。
- 四季カケル
- 声:野沢雅子
- ブリンク
- 声:土家里織
- キララ姫
- 声:伊藤美紀
- 丹波
- 声:小林克也
- ニッチ
- 声:緒方賢一
- サッチ
- 声:吉村よう
- 四季春彦
- 声:納谷悟朗
- グロス皇帝
- 声:加賀谷純一
青いブリンク全話タイトル
「青いブリンク」全39話。
「夢オチ」と言っている人がいるけど、まあそうです。でも「夢オチ」にもいろいろあると思うんですよ。長くなりそうなので、タイトルリストの後で語ってみます。
ネタバレが嫌いな人は読まないように。
- はるかなる出発
- グレイ牧場の秘密
- ローズ館の人質
- 傾いたアイボリー城
- イエロー砦の妖怪ドギツラ
- ブルータウンの不思議な果実
- 激突!モスグリーン・カーレース
- 誘惑の島・コバルト
- 戦う国・レッドバル
- 不思議な森・セピア
- 三原色の町・テラス
- パープルタウンのハート泥棒
- ブラウンタウンの要塞列車
- 子供だけの町 レインボータウン
- ゴールドバレーの光の箱船
- 占いの町・ミントグリーン
- ミルキーホワイト・空中神殿の秘密
- 咲くか!?エメラルド森の闇の花
- 闇の川へ! 不思議なウルトラマリンの草原!!
- 動物王国・ハービーグリーン
- イエローオーカー・緑と花の消えた町
- 愛の飛行機! プルシャンブルーの空を飛べ!!
- ディビーズグレイの伝説! ブリンクが化石になった!!
- 海底都市・パールムーの人魚姫
- オペラタウンに消えたブリンク
- よみがえれ! スカーレット川のホタル蝶
- 不思議!冒険の城インジゴ
- 愛よ再び! ワインレッド海の死闘
- 敵か味方か!? オレンジストーンの名探偵
- さがせ真実の鍵! ダークパープル湖の遺跡
- 黄金のゴールドアンバー谷
- さかさまの町スカイブルー
- 再会!闇の牢の母と子
- カケルひとりぼっち! 悪夢と闇の海!!
- 最強の戦士・黒い武者
- 闇の城へ! 勇気を持って立ち向かえ
- ホロ王子・ブロンズのワナ
- 光と闇のグロス城
- 果てしない旅 さようならブリンク
一般的に夢オチが嫌われる理由は、「構成を練らずに場当たり的に風呂敷を広げた結果、収集がつかなくなり『全部夢でした→夢オチ』」というパターンですね。
それだと、意味のない物を見続けた事になりますね。謎を解いたり、展開を予想してきたのはなんだったのかと。「全部夢でした」は、作り手側の逃げです。
要するに作り手の「手抜き」が嫌われるわけです。
それに似て非なる物として、「(劇中の現実生活で)実際に起きた話ではなかった」というのがあります。よくあるのが異世界冒険モノ。劇中での架空の世界での冒険を終えて現実世界に戻り、主人公の心の成長を描くのが目的になってます。
たとえば「銀河鉄道の夜」「はてしない物語(映画ネバーエンディングストーリーの原作)」など。
旅したのは幻想の世界だったという意味では広い意味の「夢オチ」に含まれるかもしれませんが、話は破綻していません。
同じように「青いブリンク」も異世界冒険ものです。虚構の世界を旅する話が何でもダメだったら、児童文学の「ぽっぺん先生シリーズ」はシリーズ化されていないだろうって話ですよ。
「青いブリンク」のオチは児童文学ではさほど珍しくないオチだと思います。
むしろ本放送当時に私ががっかりしたのは、グロス皇帝の正体。
悪の親玉の正体が実は…というのは、当時でもハリウッド映画やアニメでかなり使い古されたネタ。あまりに安直で、むしろそちらにがっかりしたかも。
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