「THE ART OF 借りぐらしのアリエッティ」はジブリ映画「借りぐらしのアリエッティ」のメイキングアートブックです。
「借りぐらしのアリエッティ」では宮崎駿さんは主に脚本に関わってるのですが、少ないながらもイメージボードを描いていてます。16枚のイメージボードをこの本で見ることができます。
キャラクターはほとんどないですが、背景(アリエッティの部屋・家や翔の部屋など)のアイディアをイメージボードのまとめてますね。
というわけで、それ以外のたくさんのキャラクターのイメージボード、キャラクターラフスケッチは、米林宏昌監督の絵ですね。たくさんの床下生活スケッチは見ているだけで楽しいです。
アリエッティ達が住む床下の家の俯瞰図もいいですね。
キャラクターは最初はもっと小さな子供のイメージだったアリエッティ。それが宮崎駿さんのアイディアにあわせて年齢上がり、イメージもどんどん変遷していくのがわかります。
米林宏昌監督の解説はけっこうたくさんついているので、わかりやすくていいですよ。
翔も初期イメージでは原作の9歳くらいの年齢で描かれていますが、最終的には12歳に上がってます。
アリエッティはキャラクター設定画まで載ってますが、他のキャラクターはアニメ用の設定画一歩手前くらいの段階のキャラクタースケッチまでです。
でもラフスケッチでもきれいですから、いいかんじですよ。
髪を洗濯ばさみで止めずに活発に動いているアリエッティのイメージ画がとってもかわいいです!! 必見!!
「借り」に行くときの服装案のツインテールもよかったのに…。洗濯バサミのインパクトに負けたのかな?
翔との出会いの没パターンの絵も載ってました。うーん、やっぱり決定されたバージョンの方がいいような気がしますね。
美術ボードと背景画もたくさん載ってます。背景関連は美術監督の武重洋二さん、吉田昇さんの絵ですね。解説も少ないですがついてます。
インタビューは、米林宏昌監督、美術監督の武重洋二さん、吉田昇さん。それぞれ単独インタビュー。
巻末にアフレコ用完成台本もついているので、ストーリーもセリフもばっちりわかります。
本編画像もそこそこ載ってますが、そういうのは他のアリエッティ関連本でも見ることが出来ます。どちらかというと完成するまでのいろんなアリエッティや美術をしっかり楽しむための本ですね。
- タイトル:ジ・アート・オブ 借りぐらしのアリエッティ(ジ・アート)
- 出版社・発売時期:徳間書店(2010-07-24)
- ページ数:253
- 総合評価:
内容紹介
- 宮崎駿さんののイメージボード、企画書
- 米林宏昌監督のイメージボード、キャラクターラフ
- 美術背景、美術ボードほか
- 「借りぐらしのアリエッティ」アフレコ用完成台本
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