「DARKER THAN BLACK 流星の双子」の各話感想。第9話「出会いはある日突然に…」第10話「偽りの街角に君の微笑みを…」。
9話はまさかの久良沢凱&茅沼キコの探偵コンビ再登場。知らない人は彼らの活躍を1期で見てね(笑)。
10話でとうとう蘇芳の真実が明らかに。パブリチェンコ博士と紫苑の陰謀も…。
第9話「出会いはある日突然に…」感想
誤解から黒(ヘイ)と別行動する蘇芳とジュライとペーチャ。偶然出会ったキコ(声:加藤英美里さん)達がお持ち帰り。
キコ達はあいかわらず腐女子パワー全開!! 女装させられたウサミミ・ジュライの迷惑そうな顔(笑)。
しかしジュライは今回ペーチャの事を「ムササビ」と説明するキコに「モモンガ」とツッコミ。もしかして人間性(というか主体性)を取り戻しつつあるの?
紫苑に会いに池袋に向かうはずが、なりゆきで凱(声:松本保典さん)とキコに母探しを頼むことになった蘇芳。有り金全部はたいているように見えるけど、いいの!?
黒(ヘイ)さんは黒(ヘイ)さんで、隠れ家で髪の毛セルフカット。自分であんなに後ろ髪もスッキリ切れるわけない!! とは思うけど、そこはアニメのお約束(笑)。
あれだけ剃らなかった髭も剃ってます。願掛けでもしてたの? と思ったけど、この後作業員姿に変装するには髭はジャマ。だから剃っただけね。
そして愛用のナイフと黒コートの予備。とうとう黒(ヘイ)さん復活!?
その頃三号機関は会議。ターニャの狙撃現場に残されていた銃は本物ということが判明。ということは、紫苑の能力は蘇芳とはまた異なる?
三号機関は状況証拠から、蘇芳=イザナギ(紫苑)ではなくおとりの可能性に気づくのでした。
未咲はアンバーから託された三鷹文書の解析。全てはアンバーの計画通り!? そして気になる三鷹文書の内容は、
イザナギは偽りの水底を眺めイザナミを待てり。
イザナミは水底を渡り来りてやがて二人出会えり。
されば天地は二つに裂かれ地獄の門は底へと開かん。
門より出でし者誰ぞや知れず。
ただ争いが果つることなく続くのみ
うーん、私の解釈。
イザナギ(紫苑)は偽りの水底(水族館)を眺めながらイザナミ(銀(イン))を待っている。
イザナミ(銀(イン))は水底を渡り来て(札幌から潜水艦で海底を渡ってきて)やがて二人は出会う。
ここまでわかるけど、その後の「されば~続くのみ」はまだ不明ですね。
BK201の現在の目的であるイザナミの所在知るために、課長に詰め寄る未咲と鎮目。
鎮目:能力を失ったBK201は今やただの根暗なジゴロ。この機を逃す手はないですって!
鎮目、それは的確にまとめすぎ(笑)!!
口を割らない課長に業を煮やして、課長以外にイザナミの所在を知る数名を探す鎮目と未咲。この後、どうも鎮目はいろいろ怪しい行動が。
さらにマダム・オレイユが蘇芳に接触。蘇芳ママが今晩羽田に着くことを教えたり、マンションの屋上から一瞬で姿を消したり、マダム・オレイユ怪しすぎます。
その頃、物資を受け取るために羽田へ向かった葉月と耀子。
そこに葉月の祖父登場! わけありすぎる状況に席をはずす耀子。
契約者となった葉月を家から追い出した祖父。その祖父が入院中の娘(=葉月の母)の写真を見せ、その余命が幾ばくもないことを語り、ひと目会ってやってほしいと懇願。
病身の母の写真を見せられても動じるそぶりも見せない葉月。事情を察するに葉月は裏社会の名家(?)のお嬢様。たぶん堅気じゃない世界の。
いろいろ細かい設定がされていたのね、葉月。
耀子を狙って動いた黒(ヘイ)。逃げる姿を見て、思わず「李くん!」と叫ぶ未咲。
何かもう、ルパンと銭形みたいになってない? 未咲。
今回の黒(ヘイ)×葉月戦は黒(ヘイ)の圧勝。黒(ヘイ)は耀子をお持ち帰り。葉月は完敗した理由を「病に伏す母の写真を見せられたため」動揺したのだと思い当たるのでした。
キコ:お母さんに会えるのがうれしくない子どもなんて、いないですよ
今回は「母親」をテーマに契約者である葉月とイレギュラーな契約者である蘇芳、そして普通の人間の凱(笑)の3人の対比で見せている印象ですね。
空港での再会に涙を流して喜ぶ母・麻子(声:玉川紗己子さん)。でも母は蘇芳と紫苑を間違えて…? そしてその口から明かされる衝撃の事実!!
母のセリフから思い出しのですが、イザナギ・イザナミでは国産みだけじゃなく黄泉の国の話も有名でした。
イザナミ・銀(イン)が「契約者を殺す」なら、イザナギ・紫苑の能力はたぶん…。
第10話「偽りの街角に君の微笑みを…」感想
蘇芳の母・麻子(声:玉川紗己子さん)は全てを知っていたのでした。とうとう蘇芳の秘密が明らかに!!
蘇芳ママが空港で涙を流すほど再会を喜んだ理由がわかりました。8年前には契約者として合理的に(?)父親を選んだ紫苑が、成長したことで自分を選んでくれたのだと。善悪がわかる少年に成長したのだと。
きっとそう思ったのでしょうね。
紫苑が自ら望んだこととはいえ、マッドサイエンティストな夫のもとに幼い息子を残した事への負い目もあったろうし。蘇芳を選んで紫苑を捨てたような形になったと多少の後悔もあったのでは?
でもまさかパブリチェンコ博士が組織で研究をしていたとは。見かけ以上にマッドサイエンティスト。だいたいMEを開発しちゃうような人が善人なはずないか(笑)。
耀子を浚ったBK201を追うために、天文台から引き継いだドールシステムを使う小林課長。
しかし! 偵察に来た観測霊に
ジュライ:内緒だよ
とかん口令を敷くジュライ。えっ、ジュライにそんな権限が? マダム・オレイユの双子とも繋がってるみたいだし、怪しいよ、ジュライ。
一晩当てもなく車でBK201を探しまわった未咲。早朝、自販機で栄養ドリンクを買ってラッパ飲みしてプハーッはおっさんくさいよ。婚期遅れるよ。
ドラマの尺の都合上、あっさり蘇芳とジュライを発見してお持ち帰り。
未咲:少年のドールが一緒だとは聞いていたけど、君だったんだね。元気だった?
ジュライ:普通
ジュライ、起きぬけの蘇芳に「おはよう」と挨拶したり、未咲と会話したりと、ずいぶん変化。蘇芳効果なのか、それとも?
未咲にBK201の事を聞かれて
蘇芳:あんな奴…すぐに殴るし、変な特訓させるし、ろくでなしの大酒飲みだし、 …でも、お酒は止めてくれた
のろけか? のろけなのか? 蘇芳!
その頃、猫(マオ)は麻子の部屋。蘇芳ママを見ながら、
猫(マオ):足首なんかなかなかいい。こうきゅっと締まって…ん? この足首…
猫(マオ)…そんな特殊なフェチ!? いや、そんなことより、猫(マオ)の人間だったころの姿が! あー、ラテン系オヤジ!!
人間の体を失った時のエピソードがこんなところで明かされるとは。
パブリチェンコ博士にとびかかって
猫(マオ):俺の本体、荒挽きミンチになっちまったじゃねえか! どうしてくれる!!
って。大阪人じゃないんだから、そんな状況で気の利いたセリフで笑いをとらなくていいから!
結局、過去回想や蘇芳ママの発言からわかったこと。蘇芳の水族館での記憶は偽りのもの。
紫苑はおそらく5歳頃から契約者。そうでないと子供の頃以来会っていなかった蘇芳ママが「紫苑の能力」なんて言わないはず。
見た感じ、紫苑はあのとき爆弾が仕掛けられていたことも、あの時間に爆発することも知っていて、母を連れて退避した…意図的に蘇芳をあの部屋に残して…。
嫉妬…かな? 普通の子供で、ママに愛されていた蘇芳に対する。
ママが東京エクスプロージョン前に、星が見えなくなることを知っていたような発言も気にかかるところ。
蘇芳がそばで聞いているとは知らずに今の蘇芳に対して辛い言葉を口にした時、蘇芳が聞いていたことを知って泣き崩れるママ。
「私の蘇芳」じゃないとわかっていても辛いよね。死んだはずの子供が成長して自分を訪ねてくる…まるで悪夢。
一方黒(ヘイ)さんは耀子から情報聴取。ハヴォックのときみたいに指折り→チャーハンかと思ったら、自白剤。
個人的な話だけど最近歯の治療をしたばかりなので、場所が廃業歯医者さんの部屋ってのがイヤーンなかんじ(笑)。
耀子はプライベートでも葉月とは親しかったのかな? 「葉月さん」を心配する発言多し。
三号機関はやはり怪しい実験をしている模様。
とりあえず聞く事だけ聞いた後、耀子を放置して部屋を出る黒(ヘイ)。接触してくるマダム・オレイユ。
マダム・オレイユの情報で、先日ターニャを撃ったのが蘇芳ではないと知る黒(ヘイ)さん。蘇芳は撃てない…いや撃たないのかもしれない…黒(ヘイ)との約束があるから? それでは身を守れない。黒(ヘイ)さん焦って蘇芳を捜索開始!
そして蘇芳とジュライが未咲と一緒にいるところを発見。未咲=三号機関。蘇芳ピンチ!! 黒(ヘイ)さんのわかりやすい思考回路。
さっそく未咲をボコりにかかります(笑)。それを止める蘇芳。
黒(ヘイ):お前(蘇芳)を捕まえようとした!
蘇芳:うん、捕まえようとした。でも、 肉まんくれた!!
蘇芳のセリフの後に黒(ヘイ)の一瞬の間。
このとき黒(ヘイ)さんの脳裏によぎったのは、1:肉まんくれたなら仕方ないな。2:肉まんか…安上がりだな。俺の時は焼き肉だった、のどっち!?
そうよ、黒(ヘイ)さん1期で未咲に焼肉おごってもらったくせに。食べ物の恩を思い出したの(笑)!?
私は路上に倒れて「李くん! 」と名前を呼ぶ未咲の姿に、中島みゆきの「わかれうた」を思い出しました。
でも未咲にはアンバーから伝えられた三鷹文書の内容を黒(ヘイ)に伝える重大な役目が!! 次のチャンスはいつ(笑)!?
そんなこんなで蘇芳と黒(ヘイ)さん合流。「素直に謝っとけ」と水を向ける猫(マオ)の大人の優しさ。きっかけなしに自分から謝れるほど黒(ヘイ)さんは大人じゃないから(笑)。
蘇芳:お願いがあるんだ。あのときみたいに呼んでほしい。
黒(ヘイ):あのとき?
蘇芳:『撃つな、蘇芳』
真実を知ってしまった蘇芳。偽の記憶。そして偽りの自分。自分の中に「確かにあった」と言い切れる記憶は、もう黒(ヘイ)達と一緒に旅をした記憶くらい…。
黒(ヘイ)にすがる気持ちもわかります。そんな蘇芳に、
黒(ヘイ):俺はお前のことしか知らない。コピーも何も、俺にとっての蘇芳はお前だ…蘇芳
今日も黒(ヘイ)さん絶好調(笑)!! ここから始まる涙で始まる蘇芳の真情の吐露が…思春期ガールは直球だね!!
子供たちが寝てからが猫(マオ)と黒(ヘイ)の大人の相談タイム。
そして始まる黒(ヘイ)の真情の吐露が…ちょっと待った、黒(ヘイ)さん、その考え方は30代以上じゃないの? 黒(ヘイ)さん、若いけど苦労人だから考え方もおっさん臭…もとい老成してるね!
猫(マオ):本音のところはどうして殴ってきた? 蘇芳に妹の姿でも重ねたか?
黒(ヘイ):俺は蘇芳に、俺自身を見ていたのかもしれない…
年下のティーンエイジャーに若い頃の自分を重ねる黒(ヘイ)さん。年齢は一回りくらい黒(ヘイ)さんの方が年上だっけ? なんにしても若さが足りないよ、黒(ヘイ)さん。
耀子の死、鎮目の怪しい微笑み。今日も元気に(?)コピーを作る紫苑。
紫苑が今回コピーしたのは耀子で、本物の耀子は紫苑の元にいるのでは? と思っているのだけど、どうかな?
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