2014年4月22日~5月7日まで東京で「宇宙戦艦ヤマト2199原画展」やってますねー。まあ地方民的には行けないので、UPし損ねていた「宇宙戦艦ヤマト2199公式設定資料集EARTH」の感想でも。
「宇宙戦艦ヤマト2199公式設定資料集EARTH」は「宇宙戦艦ヤマト2199」の地球側(いわゆる「テロン諸君」側)のメカ&キャラクター設定画をまとめた本です。
この手の資料集は、キャラクター設定本とメカ設定本に分けて発売される事が多いです。でも「宇宙戦艦ヤマト2199」では地球側とガミラス側に分けて発売。…商売上手いなー(笑)。
本はA4横の横長デザイン。ページ数は多くて厚みはありますが、ソフトカバー。クニャっとしやすいので、スリーブケースついてます。
264ページのうち、249ページまでが設定画(線画、カラー設定画)。残りはインタビューやスタッフデータ集。
設定画の内訳は、188ページまでメカ設定、約50ページがキャラクター設定、約12ページが美術設定&小物設定。
ヤマト側よりガミラス・イスカンダル側に興味がある人は宇宙戦艦ヤマト2199公式設定資料集GARMILLAS 感想をどうぞ。
では「宇宙戦艦ヤマト2199公式設定資料集EARTH」の詳細を。
- メカ設定
- 宇宙戦艦ヤマト
- コスモゼロ
- コスモファルコン
- コスモシーガル
- 100式空間偵察機
- キリシマ、ユキカゼ、ムラサメ
- その他輸送車等
- キャラクター設定画
-
キャラクター設定画は、さきほども言ったように地球側のキャラクターのみ。
メインキャラクターからサブキャラクターまで、けっこうたくさん載ってます。
線画中心で、基本設定(ほぼヤマトの乗組員制服)のみカラー設定画掲載。そういう意味では、ちょっと華やかさに欠けるかな(笑)。基本設定のコスプレ服を作るとか、フィギュア作成の資料としては使えると思います。
真琴のメイド服とか、下着姿設定とか、百合亜のパジャマとか基本設定以外の服装設定も載ってますが、全部線画のみ。
雪のイスカンダル衣装とか、テレビで見た時は前も背中も露出度高かったような気がしますが、線画だとわかりにくいですね。あれは部分的な肌色衣装だったのか、そうじゃなかったのか。非常に気になってたんですがー(笑)。
とりあえず、キャラクター設定画もページ数の割には程よく見やすい大きさで量もあるので満足です。
キャラクターの階級、年齢、出身地など、簡単なプロフィール説明アリ。メインキャラとゲストキャラの違いは、出身地設定の有無かな?
- 美術設定、小物設定
-
地球側の美術設定といっても、テレビシリーズ全26話。さっさと地球を飛び出して向かうは大マゼラン銀河のイスカンダル。というわけで、「地球編」であるこの本の美術設定の量は少ないですよ。
司令部とか、ヤマトやユキカゼのドックとか少々です。小物はマゼランパフェなんかも載ってますけどね(笑)。
この設定画の通りにパフェグラスにフルーツ等を配置すればマゼランパフェの出来上がり?…ですが、これは見る限り体が冷えるパフェですね…(笑)。
- スタッフインタビュー
-
単独インタビュー3本で、各4ページずつ。メンバーは以下の通り。
- メカニックデザイン:玉盛順一朗
- キャラクターデザイン:結城信輝
- 総監督:出渕裕
A4で余白少なめ、文字小さめ、写真なしの4ページ。わりと情報量あります。
玉盛さんは自サイトに自分で描いたヤマト絵を載せていたのが縁で今回の仕事に…とか、いかにも今風なエピソードが。
結城信輝さんや出渕裕さんの、旧作への愛あるツッコミとか、デザインや制作に関する話も面白かったです。
メカ設定は、
こんなかんじ。まあ圧倒的にヤマトの外観&艦内の設定画が多いわけです。
線画が中心ですが、上のリストで言うとムラサメまでは外観はカラーの設定画が載ってます。モデラーな人達の資料に使えそう。
最近のメカ設定画はいかにもCGな設定画も多いですが、ヤマト2199ではクリーンナップ前みたいなわりと鉛筆の線が残る設定画がたくさん載ってます。
この本の表紙画もメカニックデザイン担当の玉盛順一朗さんの描き下ろし。線画が多いので印象は異なるかもしれませんが、こんなかんじのタッチの絵がありますよ。
設定画には作画用に簡単な説明も載ってます。わりと説明書き込みが多い方ですね。
以上。
この本は設定画の量がぎっしり詰まってる分、わりといいお値段します。
アニメファンといえど「キャラクター設定画が好きな人は、メカ設定画も好き」とは限りません。どうして素直にキャラクター設定本とメカ設定本に分けて発売しなかったのか?とは思います。
まあ大人のビジネスの都合ですよね(笑)。上手いといえば上手いし、汚いといえば汚い(笑)。
「ヤマト2199だったらメカ設定&キャラ設定どっちも見たい!!」と言えるくらい設定画好きなら、楽しい本だと思いますよ。
分量的にはメカ設定+美術設定の方が多いから、「『地球へ…』の時には、結局公式ファンブックは発売されなかったし…。21世紀に入っても、やっぱり結城信輝さんの絵が好き!」そんな人の足下を見てる気もしますが…。
「まあそのへんは仕方がない」と言える人には、おススメかな(笑)。
- タイトル:宇宙戦艦ヤマト2199公式設定資料集<Earth>
- 出版社・発売時期:マッグガーデン(2013-07-31)
- ページ数:264
- 総合評価:
内容紹介
- 宇宙戦艦ヤマト2199の地球サイドの設定線画集
- モノクロ線画が中心で、カラー設定画少々
- メカ設定、キャラクター設定、美術設定
- スタッフインタビュー
- …etc.
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