ウルフズレインの1-3話の感想です。キバ、ツメ、ヒゲ、トオボエの4匹のオオカミたちが出会って、楽園を目指すために街をでるところまでです。

世界観や人間(オオカミ)関係の心情は細やかに描かれていて、なかなかいいかんじです。

最初にあらすじを聞いたときは「ウォーターシップダウンのうさぎたち」みたいな話かと思ったのですが、そうでもなかったです。あれはウサギ達が人間に追われ、新天地を目指して旅をする話だったんですよ。

監督、アニメ制作スタジオが同じということで、「DARKER THAN BLACK 黒の契約者」と似た雰囲気がただよってます。

第1話「咆哮の街角」感想

荒廃した世界。この世が終わる頃どこかに現れるという楽園の伝説、その楽園を見つけられるのは200年も前に滅びたとされる狼のみ…。でも狼たちは人間に擬態して街に隠れ住んでいたのでした、っていきなりスゴイ話ですよ。

狼を追う男・クエント(CV:石塚運昇)によると「人を惑わす狼」 。人が見ると人間の姿に見えるのですが、狼同士だと相手が狼に見えます。姿は人間だけど壁に映る影が狼だったり。

外から貴族の仕切っている街にやってきた白狼・キバ(CV:宮野真守)。街で窃盗団を組んで貴族の物資を狙う灰色狼ツメ (CV:三宅健太)。出会っていきなり戦闘開始。

ツメ:どこの山からでてきたのかしらねえがな、街にはルールってもんがあるんだ
キバ:ルール?腐った街であんなやつらと群れているのもルールか?

やる気充分!狼の誇りを語るキバと、生きるために人にまぎれて窃盗団を組むツメじゃあそもそも相いれる余地ナシです。

しかし、キバは丈夫ですよ。負傷して街の片隅に倒れていたところをツメと戦ってさらに負傷。その後クエントに撃たれ、捕まってもう死んじゃいそう…と思っていたらたまたまやってきた茶色狼のヒゲ(CV:陶山章央)とあっさり逃げ出します。

あやしげな研究所で錬金術によって作られた「花の娘」チェザ。チェザを研究している研究員シェール(CV:幸田夏穂)、街の警備を担当しているハブ(CV:宮本充)。この二人、元恋人同士?けっこうお似合いなのに「時間の問題」だそうです。

花の娘と狼はお互いをひきつけあう、その言い伝えどおり狼たちの動きを察知してか今までにない反応を見せるチェザ。

高いところから落ちそうになった仲間を助けるために手をのばすツメ。でも人間に擬態はしているだけで、実際には口で仲間の服をくわえて引っぱり上げようとします。その姿を見てしまった仲間は…。

キバが人間をかみ殺したりといろいろハードなシーンがあるので、最初はちょっとひくかもしれません。そういえば同じく岡村天斎監督の「DARKER THAN BLACK 黒の契約者」も1話からいきなりバイオレンスなシーンの連続でビビッたんですよ私。

今回の見どころはツメと仲間の関係かな。いくら姿を似せていても決定的な違いがあることを思い知らされるシーンが印象的でしたよ。


ところでツメ、ヘソだしで露出度の高い服なんですが。後で仲間になるメンバーと比べて一人だけどうしてこんな服なんでしょうね。人間の仲間もここまで派手な格好じゃないのにー。

第2話「哭かないトオボエ」感想

シェールはドクターだから博士ですね。ご主人から電話です→元ご主人から→リボウスキー刑事から、と研究員がシェールの顔色をうかがいつつ言いなおすシーンが笑えます。シェールとハブは元夫婦だったのね。

キバとヒゲは花の娘・チェザを探すため研究所に潜入計画、ツメは仲間たちから前回仲間を助けられなかった責任を問われます。ボスの座を追われるのかと思ったら、仲間たちがツメを置いて去っていくフラグでした。ツメは「仲間じゃない」と何度も口にしていたけど、いざいなくなると寂しそうな…。

カラスに突かれ野良猫に気迫負けする若い狼・トオボエ(CV:下和田裕貴)登場。カラスのウワサ話でツメのことを知ってたというのがなんともかんとも。ツメはトオボエをクエントから助けたのは、前回のやや臆病で間の抜けた仲間の少年と重ね合わせてしまったからかな。トオボエに「ついてくるな!」といいつつも、気になって後ろをふりむくあたり面倒見のいい人かも。

トオボエは優しい少女レアラにあっさり正体バレ。凍りついたように立ちすくむレアラの前から、トオボエの首根っこをつかまえて走り去ったのはツメでした。面倒見がいいというより危なっかしくて見てられないようです。

トオボエが少女の鷹を殺してしまって「殺すつもりはなかったんだ…」、以前飼われていた人間の老女を助けられなかったことを悔やんでいる様子に、つい今の自分の境遇を重ね合わせてしまうキバ。口では悪態ついていますが身につまされてますね、これは。

夜の研究所にチェザを奪うべく現れる謎の仮面の男と対峙するキバとヒゲ。仮面の男は服装からして冒頭に登場した男ですね、眠れる全裸美女ハモナと一緒にいた。ハモナずっと眠っているようでしたが、その格好は寒そうだから布団を掛けてやれ!と思わずツッコミ。だって、男ももう一人の少女も厚着なんだもん。

第3話「Bad Fellow」感想

貴族らしき仮面の男にチェザを奪われたキバとヒゲは、街を出て彼らを追うことに。貴族は空を飛べるらしいです。スーパーな人たちなのか。

その頃トオボエはもう一度レアラに会うことで「人間とは一緒に暮らしていくことはできない」ことを実感。ツメは昔の仲間から警備兵達に売られそうになり逃亡。

そんな4人(4匹)がツメの隠れ家で出会い、結局なりゆきで一緒に街をでていくことになるのでした。

ヒゲ:(高さにおびえるトオボエに)早く来い!
トオボエ:今準備してるんだよ!
ツメ:飛べよ(背中にケリ)

ここらへんのテンポがいいですね。それぞれの性格がでていて。

狼の誇りを語る真面目なキバ、明るい性格の街オオカミ・ヒゲ、クールで本音を語らず仲間をよせつけないツメ、一番年下で子供のトオボエ。次回からこの4匹の旅が始まるのでした。

一方、人間側にでてきた「月の書」という謎のキーワード。復讐のためにオオカミを追うクエントもワケありの様子。

入院したシェールに離婚記念日に食事をおごると約束するハブ。やっぱりいいかんじなのにダメなのか、この二人。

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