「美少女戦士セーラームーン」1年目の作品前半(25話から46話まで)のアニメムックです。
キャラクター設定資料のうち基本設定は(I)に載っているので、ちょっと寂しいですが、後半の各話設定はしっかり載っているのでお気に入りの作画監督の絵が楽しめます。
用語集やアニメ制作スタジオ訪問も必見。
- カラーページ
キャラクター紹介と「美少女戦士セーラームーン」ストーリーダイジェスト(25~46話まで)。(I)と同じく各話の名場面カットがたくさん載ってます。
27話からの新OP映像カット集、ムーンヒーリングエスカレーション、セーラーヴィーナスの変身カット集、クレッセントビームなどのバンク・カット集もあります。
綴じ込みのカラーポスターが(I)からパワーアップして両面ポスターに!! 片面はアニメのキャラクターデザインの只野和子さんの絵です。なるちゃんを守るセーターチームの絵…なるちゃんはなにかと襲われキャラだったなー。
- キャラクター設定資料集(線画)
セーラーチーム5人の設定画は28話以降の私服設定。各話を担当した作画監督が、その回の私服設定を担当しているんだなーと丸わかりの絵柄。これだけズラリと並べて見比べると、作画監督ごとの絵の違いがわかりやすいですよ。
私服、スキーウェア、スケートコスチュームなど。ファッションセンスは…まあ東映動画ですから。
そして各話設定が8ページ。主に各話のゲストキャラや妖魔七人衆などの設定画ですが、なるちゃんの私服や雄一郎に、クイーン・セレニティ、エンディミオン、プリンセス・セレニティなどあまり登場しないけど、おさえておきたいコスチュームも載っているので要チェック!
31話「恋されて追われて! ルナの最悪の日」45話「セーラー戦士死す! 悲壮なる最終戦」の作画監督・伊藤郁子さんの絵が心持ち多めに載っているのが、個人的にうれしいです。
31話の小原杏やレッドバトラー他ネコたちの絵は、後に「ファンファンファーマシー」「プリンセスチュチュ」につながって…。もちろんかなり違うけど、なんとなく…ね。45話のD.D.ガールズI~Vの5人の設定画はバックがすごい…。武内直子さんデザインかも?
アバンのセリフと次回予告のセリフも(I)同様載ってます。
- アニメ製作現場ルポ
アニメ製作過程を一般人に紹介…というよくある企画ページ。でも、絵コンテ・レイアウト・原画などもちょこっと紹介されていたり、アニメスタッフのインタビューもあったりで、微妙にマニア向けとしての配慮も入っているカンジ。
ちなみに紹介されているのはRの話。この本の取材の頃には1年目の制作は終わってたんでしょうね。
ミニインタビューは脚本・富田祐弘さん、新SD・幾原邦彦さん、作画の伊藤郁子さん、背景の窪田忠雄さん、色指定の板坂泰江さんなど、富田さん以外は写真まで。幾原さんはこの頃からこんな髪型…いやなんでもありません。
- 用語集
「美少女戦士セーラームーン」に登場した人名・地名・固有名詞などを解説した用語集。登場話の番号もついてるすぐれもの。
おっと、用語集の表紙にメインキャラクターの身長対比図が。うさぎの背の低さにもびっくりだけど、クインベリル様の背の高さにもびっくり!
タキシード仮面のオルゴールや、変身ペン、ムーンスティック、月野家の2階の見取り図などの設定画も、説明用にちょっとだけ紹介されてるので要チェック。
- 声優座談会&声優インタビュー
座談会の声優さんはセーラーチーム5人…ではなくて、マーキュリー、マーズ、ジュピター、ヴィーナスの4人。
覚えている人もいるだろうけど、1年目最終話直前にセーラームーンは代役になったんですよ、荒木香恵さんに。三石琴乃さんは盲腸か何かで入院だったかな。放送中にテロップも流れてました。だからムリだったんでしょうね。
座談会のトップにいきなり「45話で4人とも死んだことについて」…。当時すごい反響があったのを思い出しました。「子供がひどいショックを受けた」と新聞の読者欄でも話題になってましたよね。
時代の変化を感じたものでしたよ。セーラームーンは確かに人気があったけど、ちょっと前まではアニメを見て子供が泣いた程度のこと、騒ぐことじゃないという一般認識だったのに。
当時としては有害というような物語じゃないし、ポケモンショックのように物理的な影響があるわけでもないのに、話を見て子供が泣いたということに騒ぐ親がでてくる時代になったんだなあと。
その他声優インタビューというか、コメントを寄せているのは三石琴乃さん、荒木香恵さん、古谷徹さん、潘恵子さん、難波圭一さん(ぐりお&ゾイサイト)、曽我部和恭さん(クンツァイト)。
アニメファン的に興味深い内容はこのくらいかな。他にもなかよし読者層向けの企画ページがいろいろありますよ。「クレーンゲーム教室」が面白かったです。ゲームセンターのクレーンゲームのセーラームーンぬいぐるみの取り方指南ですが、いろんな方法があるんですね。
基本資料がない分ちょっと寂しくなりましたが、各話設定はやっぱり見逃せないのでファンは要チェックね。
- タイトル:美少女戦士セーラームーン(II)
- 出版社・発売時期:講談社(1993/11)
- 総合評価:
内容紹介
- 美少女戦士セーラームーンの後半ガイドブック
- とじこみ両面ポスター(原画:只野和子さん&スタジオライブ)
- キャラクター紹介
- フィルムストーリー(25~46話)
- 新オープニングカット集
- アニメ設定資料集
- アニメスタジオ訪問
- 声優座談会(敬称略)
- 水野亜美:久川綾
- 火野レイ:富沢美智恵
- 木野まこと:篠原恵美
- 愛野美奈子:深見梨加
- 声優コメント(敬称略)
- 月野うさぎ:三石琴乃
- 月野うさぎ(代役):荒木香恵
- ルナ:潘恵子
- 地場衛:古谷徹
- クンツァイト:曽我部和恭
- ゾイサイト:難波圭一
- おもちゃなどアイテムグッズ集
- …etc.
美少女戦士セーラームーン ムック感想
- 美少女戦士セーラームーン(I)
- 美少女戦士セーラームーン(II)
- 美少女戦士セーラームーンS(I)
- 美少女戦士セーラームーンS(II)
美少女戦士セーラームーン(原作系イラスト集)感想
- 美少女戦士セーラームーン設定資料集
- 美少女戦士セーラームーン原画集I
- 美少女戦士セーラームーン原画集II
- 美少女戦士セーラームーン原画集III
- 美少女戦士セーラームーン原画集IV
- 美少女戦士セーラームーン原画集V